もはやゲームを遊ぶ上で必須!?ボイスチャット(VC)について紹介
近年、ボイスチャットを利用しながらゲームをプレイすることが増えており、タイトルによっては必須に近い状態となっているケースも見られます。
そこでこのコラムでは、ボイスチャットの意味や特徴、メリットや注意点などを解説したうえで、ボイスチャットを標準搭載したタイトルを紹介します。また、ゲーム開発者の目線から見るボイスチャットの実装の仕方についても解説しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
目次
1. ボイスチャットとは
この項目では、まずボイスチャットそのものについて解説します。
そもそもボイスチャットはインターネットを利用した音声通話を意味しており、特にゲーム用語というわけではありません。インターネットを使って通話する仕組みは日本では2000年頃から存在していましたが、普及し始めたのは2005年頃からです。
過去には文字を打ち込むチャットが主流だった時代もありますが、近年はインターネット環境が発達したことやオンラインゲームが普及したこともあって、ゲームに標準搭載されることも増えています。
以下では、ゲームをプレイするうえでボイスチャットを使うメリットや注意点を記載します。
1-1. ボイスチャットのメリット
ボイスチャットを使用すれば、オンラインでプレイしている相手とのコミュニケーションが取りやすいので、協力プレイがスムーズになりますし、プレイの幅も広がります。
ボイスチャットが普及する以前は文字入力するチャットが盛んでした。しかし、ボイスチャットならプレイを妨げることなくコミュニケーションが取れますから、即時性の点では大きなプラスがあります。
また、同じゲームをプレイしている人同士ですから共通の話題も多く、ボイスチャットを利用して友人関係を築いていく人も少なくありません。
1-2. ボイスチャットの注意点
ボイスチャットは便利な機能ですが、ゲームで使う場合の注意点もあります。
まず、注意すべきなのは個人情報の流出です。同じゲームをプレイするうえで、ある程度自分自身の情報を話してしまいたくなることもあるでしょうが、相手は顔も名前もわからない人です。そのため、信頼できる状態にならない限りは、用心したほうが得策です。具体的には、名前や住所、年齢や在籍している学校などを特定できるような情報は出さないように気を付けましょう。
お子さんであれば、顔を知っている相手以外はボイスチャットをしないというルール作りをしている家庭もあります。
また、もう一点気を付けるべきなのは、相手に対する発言の仕方です。顔が見えないことから雑な対応になってしまう可能性は誰であっても否定できません。例えば相手を馬鹿にする発言や、ハラスメントに当たるような発言はリアルでもオンラインでもするべきではありません。
プレイの前後などに最低限の挨拶をすることや、相手の好意にはお礼を言うこと、個人情報を聞き出そうとしないことなどは、ボイスチャットを使用するうえで必須と考えておきましょう。
2. ボイスチャットが標準搭載されているタイトル
この項目では、ボイスチャットが標準搭載されているゲームタイトルを紹介していきます。
2-1. Apex Legends
アメリカに本社を置くエレクトロアーツ社がリリースしている、FPSのゲームです。2022年現在で世界でのダウンロード数が1億人を超えているほど世界各国でプレイされています。
レジェンドと呼ばれるゲーム内キャラクターが、人間的な背景やそれぞれ異なるスキルを持っていることがゲーム性の深さを生み出しており、長く多くの人に愛されるタイトルとなっています。
基本的に3人でチームを作ってバトルロイヤルをプレイするゲームなので、ボイスチャットをうまく活用することで連携が取りやすくなります。
2-2. フォートナイト
フォートナイトは、オンラインバトルロイヤルゲームの代表的な存在として年齢性別を問わずユーザーを集めています。アメリカのエピック・ゲームズ社が2017年に公開して以来、世界中のユーザーから親しまれています。
ソロプレイもできますが、ペアプレイや4人のチームでもプレイできるので、ボイスチャットは非常に有効な手段となります。
2-3. VALORANT
2020年にアメリカのライアットゲームズ社がリリースしたFPSで、eスポーツの種目としても有名です。さまざまな特徴を持つエージェントから好みのタイプを選んで5人のチームを作り、対戦を楽しみます。
チーム内での役割分担や連係プレイが重要な要素なので、ボイスチャットを有効に使うことは勝敗を大きく左右します。
2-4. PUBGモバイル
無人島に降り立った100人で最後の生き残りになることを目指す、というシンプルなゲーム性が魅力のゲームです。PUBGモバイルは韓国のクラフトン社が開発したタイトルで、2021年時点で日本国内のDL数が2000万を突破するほど多くの人にプレイされています。
ソロプレイではともかく、DUOやSQUADなどのチームプレイではボイスチャットがあることで好成績を狙いやすくなります。
2-5. 荒野行動
荒野行動は中国のネットイース社が2017年にリリースしたゲームです。無人島で100人のバトルロイヤルを繰り広げるという設定はPUBGと似た面が多いですが、リリースから1ヶ月程度で1億人以上が登録したという発表もあり、ユーザーは世界に広がっています。
ソロプレイのほかに、2人、4人、5人のチームプレイが楽しめるので、ボイスチャット機能は非常に重要な役割を果たしています。
2-6. ポケモンユナイト
任天堂が2021年にリリースしたタイトルです。お気に入りのポケモンを1体選んで、5人でチームを組んで対戦します。1プレイ10分程度と非常に短いのでちょっとした休憩時間でもプレイできることが大きな魅力です。
チームプレイを前提とするゲーム性なので、ボイスチャットが標準搭載されていることは十分にうなづけます。
3. ゲーマー間でボイスチャットによく用いられる「Discord」
この項目ではボイスチャットアプリとして使用されている「Discord」について解説しましょう。
https://discord.com/
3-1. Discordがゲーマー間で愛されている理由
Discordは2015年にアメリカで登場したチャットサービスアプリです。ゲーム以外のさまざまなシーンで利用されていますが、ゲーム用配信サービスであるTwitchを通じて広まった経緯があることから、ゲーマーの間では非常に多く用いられています。
同時に通信できる相手の数に制限が無いことや音質が良いこと、タイムラグがほとんどないこと、無料で利用できること、ストリーミング画像を自在に流せることなどが、ゲーマーに愛されている大きな理由です。
3-2. ゲーム開発者のコミュニティやセミナーなどでも活用されている
Discordはゲーマーの間だけでなく、ゲーム開発者のコミュニティやセミナー、カンファレンスなど多くの場面で利用されています。
通信環境への負荷が少ないので動作が軽い点や、課金することによって容量が大きなファイルの送信ができるようになることなども、ビジネスシーンでの利用が進んでいる理由となっています。
4. ゲーム開発者から見るボイスチャットのあり方
この項目では、ゲーム開発者の目線から見るボイスチャットのあり方について記載していきましょう。
4-1. ゲームジャンルや対戦の有無によってボイスチャットのニーズは異なる
ボイスチャットを標準搭載するゲームは増えていますが、開発者としてはその使われ方に注意を向ける必要があります。このコラムではボイスチャットを標準搭載した6つのタイトルを紹介しましたが、どれもチームプレイや連携を重視するタイトルです。そのためFPSやMOBAなどのジャンルでは、ボイスチャットが装備されていることでユーザーの満足感が高まる例が多いでしょう。
一方、1体1の格ゲーなどでは相手への挑発や捨て台詞に使用されるリスクがあるので、ユーザーにとってプレイ後に嫌な気分が伴いやすい特徴があります。
4-2. ボイスチャットを導入するメリット・デメリットを認識した上で実装する
ゲームを提供する側としては、ボイスチャット機能はゲームそのものやユーザー間の交流を楽しんでもらうために実装していると思います。しかし、ユーザー間のトラブルが多発するようになってはむしろマイナスですから、実装する際のメリット・デメリットは事前に考えておく必要があるでしょう。
実際に個々の発言を取り締まるのは時間やコストがかかりますし、「〇〇ユーザーは暴言が多い」というように一部の無礼なユーザーがタイトル自体の評判を下げてしまう可能性もあります。
4-3. ボイスチャットの有無で難易度が雲泥の差にならないように注意する
ボイスチャット機能が実装されていても、使用しない人は少なからず存在します。その理由はさまざまで、「暴言が怖い」、「個人情報流出が怖い」、「セクハラを避けたい」といった自分を守る理由のほかに、「息遣いや咳などが聞こえるのが嫌」といった感覚的な理由もあります。また、趣味趣向として「多人数でプレイするゲームは好きだけどコミュニケーションは求めていない」、「いちいち人に指示されるのが嫌」という人もいます。
作り手の側はこのようなユーザーが少なからず存在することを踏まえて、ボイスチャットが無ければ成績や難易度に大きな差が出るような作り方は避けるように注意すべきでしょう。
5. まとめ
ゲームで使用するボイスチャットについて、基本的な説明やメリット・注意点を解説したうえで、ボイスチャットを標準搭載したタイトル6選を紹介しました。また、ゲーム開発者としてボイスチャットをどのように扱うべきか、という視点もまとめていますので、ぜひ開発者も参考にしてください。
ユーザーとしては、ボイスチャットは連携を伴うゲームには非常に便利で、楽しさを促進してくれる機能である一方、個人情報流出や暴言にさらされるリスクもあるので注意が必要です。
開発側としては、ボイスチャットを実装するメリット・デメリットを十分把握すること、実装されていても機能を使わないユーザーは一定数存在するので、その層への配慮を忘れないようにすることなどに注意するようにおすすめします。
ゲーム業界経験者が転職するなら
GAME CREATORSを運営しているリンクトブレインでは、ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスを提供しています。
ゲーム業界に精通したコンサルタントが、非公開求人を含む3,400件以上の求人の中から、あなたの希望や適正にあった最適な求人をご紹介します。
あなたの転職活動を成功に導くためにサポートいたしますのでお気軽に登録してください!