ゲーム会社で派遣として働く選択肢…派遣のメリット・注意点について
ゲーム会社で働くことを希望する人は多いですが、ゲーム会社は憧れが強い業種であること、また自由な気質を求めて希望者が殺到しますから、就職するのは非常に大変です。
このコラムでは、ゲーム会社で働くにあたって派遣という選択肢を検討している人に向けて、メリットやデメリット、注意点などをわかりやすく紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。
目次
1.ゲーム会社で派遣として働く場合のメリット
この項目では、派遣社員としてゲーム会社で働くことのメリットを紹介していきましょう。
1-1. 競争率の高い人気ゲーム会社で働ける可能性が高まる
正社員として就職するには非常にハードルが高いゲーム会社ですが、派遣社員としてならゲーム会社で働き、うまくすればあこがれのタイトルや関連プロジェクトに関わることができる可能性もあります。
1-2. 希望の就業条件に合った勤務が期待できる
派遣で働く場合、やりたい業種や職種へチャレンジできるハードルが低くなる傾向があります。
すべての希望が通るわけではありませんし、職種によってスキルは必要ですが、社員として雇用されるよりも、ゲーム会社の仕事を経験するには近道と言えます。
そして派遣社員であっても、ゲーム会社で働いた経験が身につくのは間違いありませんから、そのスキルを活かして社員として転職するというキャリアプランを描くことも不可能ではありません。
1-3. 業務上のトラブルや不満があっても、派遣会社を通して伝達・解決が期待できる
派遣社員は所属としては派遣会社ですから、仕事を遂行する上でのトラブルがあっても、派遣会社を通して伝達することで解決できる場合も多くあります。
直接言いづらいことがあれば、派遣会社の担当者に話してみましょう。
個人として解決できないというわけではありませんが、会社対会社という図式の方が、モノゴトが穏便に進むケースも多いからです。
1-4. 「紹介予定派遣」なら正規雇用が視野に入った勤務ができる
派遣で働く中には、「紹介予定派遣」という働き方もあります。
紹介予定派遣は一定の期間を派遣社員として働き、雇用側と雇用される側の双方にメリットがあると判断されれば、正社員として雇用されるというシステムです。
雇用する側は派遣社員である間にその人のスキルや人柄、適性などを確認できますし、雇用される側もその会社の業務内容や雰囲気を理解してから就職することができますから、双方に安心感があります。
1-5. 実際の求人例
■カスタマーサポートの求人例
求人例 | 大人気ゲームタイトルのユーザーサポート(派遣or業務委託案件、社員化あり、ゲーム業界未経験もOK) |
業務内容 | PS4、Switch、PC、スマホとマルチプラットフォーム展開している大型タイトルにおけるカスタマーサポート業務 ・ユーザーから寄せられるメールの対応 ・ゲームのテストプレイ ・SNSなどでのユーザー調査 ※既存・新作タイトルを含む |
求人情報 | http://game-creators.jp/g-job-tenshoku/find_jobs/1643/ |
■マーケティングアシスタントの求人例
求人例 | 大人気ゲームタイトルのマーケティングアシスタント(派遣or業務委託案件、社員化あり、ゲーム業界未経験もOK) |
業務内容 | PS4、Switch、PC、スマホとマルチプラットフォーム展開している大型タイトルにおけるアシスタント業務 ・SNSなどのキャンペーンに紐づいて、グッズの梱包や発送 ・在庫管理、事務作業などのアシスタント業務 |
求人情報 | http://game-creators.jp/g-job-tenshoku/find_jobs/1642/ |
2.ゲーム会社で派遣として働く際の注意点
派遣社員として働く場合には注意点もありますので、ここで紹介していきましょう。
2-1. 派遣期間に上限があり、会社都合で契約が終了になるリスクを常に抱える
派遣で一つの職場で働くには期間に上限があり、同じ派遣会社・派遣先の同じ職場で働くことができる期限は3年と限られています。
2-2. 即戦力を期待されてしまうことが多い
派遣社員として働くということは、時間をかけて教育していく正社員とは異なり、即戦力であることを求められます。
しかし、派遣の期間は3年という上限がありますから、業務を豊富に与えられてスキルアップできる機会が多いことはプラスでもあります。
2-3. 「業界経験者」としてスキルを培うまで待遇が期待できないこともある
派遣でしっかりとゲーム業界での経験やスキルを積み、ゲーム業界に社員として転職するのが理想的なプランですが、派遣された職場によっては、補助的な仕事に限定されてスキルを培うだけの業務内容を与えられない可能性もあります。
派遣される前に、できるだけ業務内容はしっかり確認しておきましょう。
2-4. 派遣歴が長すぎる、派遣会社遍歴が多すぎると転職時にマイナス評価になることもある
派遣社員としての勤務期間が長くなった場合、転職しようとしても不利に働くこともあります。
場合によっては転職エージェントなどに登録ができない場合もあるので注意が必要です。
3.ゲーム会社における派遣と正社員の違い
この項目ではゲーム会社内の派遣社員と正社員の違いについて解説しましょう。
3-1. 雇用の安定さ
雇用の安定度に関しては、正社員が優位なことは間違いありません。
派遣会社の社員としては長く在籍できるケースは多いですが、同じ職場で派遣として働ける期間は3年と決まっていますし、大きな不況などがあれば仕事そのものが確保できない場合もあります。
3-2. 享受可能な福利厚生
派遣社員は派遣先の福利厚生を受けることはできません。
とはいえ、派遣会社にも福利厚生はあり、派遣先よりも派遣会社の福利厚生の方が手厚いという場合もありますから、どちらが良いとは一概には言えません。
3-3. ワークライフバランス
正社員の場合は、フレックス制度などが無ければ勤務時間に自由度はありません。
しかし派遣であれば時間や勤務日数などがかなり柔軟です。
ワークライフバランスを求めるのであれば、派遣の方が有利とも言えます。
4.ゲーム業界で派遣として働くのが向いている人
ここではゲーム業界内で派遣社員として働くことに向いているのはどんな人材か、という点を解説していきましょう。
4-1. 仕事とプライベートの両立をはかりたい人
派遣社員であれば、正社員に比べて急な残業に対応すべきケースが少なくて済みます。
さらに正社員だけに課せられる研修や会議、何らかの発表や会社のイベントなどに拘束される時間もほとんどありません。
そのため、プライベートで趣味や何らかのスキル・資格習得に時間を使いたい人、社会活動をしている人など個人としての時間を大切にしたい人に向いています。
また、一定期間は一生懸命働いて、長期の休みを作って旅行に行きたい人などにもおすすめの就業形態です。
もちろん子育てや家族の介護など、家の事情を含むプライベートなことに時間を使いたい人にも派遣で働くことは選択肢に入るでしょう。
さらに言えば、特別にやりたいことが無くても、単純に拘束時間が短いこと、大きな責任を背負わないことで自分らしく生きられる、という人もいるでしょう。
自分らしく生きるというのは金銭や社会的信用に代えがたいものでもありますから、自分を大切にするための選択が「派遣社員」であれば、特別な理由を探す必要はありません。
4-2. 雇用形態を問わず、色々なゲーム会社で働いてみたい人
ゲーム会社には多数のジャンルを扱っているところもありますが、RPGやパズルゲーム、アクションや恋愛など、ある程度方向性を絞ってゲーム開発を行っている会社も少なくありません。
そのため、一社に限らず複数の企業での経験を積むことが可能な派遣社員なら、さまざまなジャンルに関連することが可能で、多様な技術を身につけることも夢ではありません。
4-3. 兼業・副業前提で仕事をしたい人
「既に何らかの仕事を持っているけど、兼業や副業でゲーム会社に関わりたい」という人もいるでしょう。
例えば個人でのゲーム開発、動画や音声配信、株式投資などで既にある程度収入がある人が、社員になるほど自由を拘束されずに収入を安定させたいと思う時などに派遣で働くのは良い選択の一つと言えます。
また、家でできる仕事をしていて、出かけることが少ないことに身体的、精神的にデメリットを感じている人、人付き合いが少ないことを改善したい人も派遣を利用してみてもいいかもしれません。
5.派遣会社の選び方
派遣会社を選ぶ場合にも注意点があります。
ここではどんな派遣会社がお勧めなのかを解説しましょう。
5-1. できるだけ大手会社を選ぶ
派遣会社も非常に多くの数がありますが、できる限り大手を選ぶことをお勧めします。
派遣社員を希望する企業にしても人材供給が安定している会社の方が付き合いやすいですから、大手であるほど派遣先も豊富です。
また、トラブルシューティングのノウハウや福利厚生なども大手の方が強いと言えます。
5-2. ゲーム業界に特化しているかどうかチェックする
このコラムの趣旨であるゲーム業界で働くことを考えれば、派遣先にゲーム会社が無ければ意味がありません。
派遣登録する際にゲーム会社との取引があるか、しっかり確認しましょう。
5-3. 「紹介予定派遣」として働けるかどうかをチェックする
1-4で解説した紹介予定派遣としてゲーム会社で働けるかどうかを確認しましょう。
ただし、紹介予定派遣は派遣期間に6か月などの制限がありますから、派遣でもいいので長く働きたいという人には不向きです。
また、社員登用を目指す人向けなので競争率が高いというデメリットはあります。
6.まとめ
ゲーム会社で働くにあたって、派遣会社を利用する手もあるという点を紹介し、派遣で働くことの注意点や、派遣会社を利用してゲーム会社で働くことに向いている人の人物像などを解説しました。
ゲーム会社に新卒入社するのは非常に競争率が高く難しいですが、派遣会社を経由すればゲーム会社で働くことは不可能ではありません。
確かに派遣であることには収入面や雇用が不安定になりがちなことなどいくつかのデメリットもあります。
しかしプライベートな時間を大切にできますし、自分自身がやりたいことと兼任することも不可能ではありませんから、多数のメリットがあるのも事実です。
また、ゲーム業界に入りやすいというメリットを生かして、どうしてもゲーム会社で働きたいという人は派遣会社を使うことも考えてみましょう。
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