「クロスプラットフォーム」対応のゲームとは?代表的なタイトルも解説


 
近年、異なるゲーム機やPC、スマートフォン間で同じタイトルを一緒に遊べる「クロスプラットフォーム」対応のゲームが増えています。
 
当コラムでは、クロスプラットフォームの基本的な意味やメリット・デメリット、代表的な対応タイトルと用いられている技術をわかりやすく解説します。
 

1. 「クロスプラットフォームに対応しているゲーム」の意味

「クロスプラットフォーム」とは、PCや家庭用ゲーム機、スマートフォンなど、異なる種類のハードウェア間でオンライン対戦や協力プレイができることを指します。
 
過去には、オンラインゲームは同じ機種同士でしか対戦、協力プレイができませんでした。しかし、技術の進歩によってハードウェアやOS、プラットフォームなどの垣根を超えてプレイができるようになっています。
 
たとえば、PCでプレイしている人と、PlayStation(以降、PS)やNintendo Switchなどの家庭用ゲーム機を使っている人、スマートフォンでログインしている人が同時にオンライン対戦したり、チームとしてプレイしたりできます。
 
また、異なるプラットフォームでの対戦や協力プレイを行うことを、クロスプレイと言います。
 

1-1. クロスプラットフォームとマルチプラットフォームの違い

マルチプラットフォームは、クロスプラットフォームと同じ意味で使われることがありますが、区別される場合もあります。
 
基本的に、どちらも複数のプラットフォームに対応することを指しますが、クロスプラットフォームという言葉は異なるプラットフォーム間での対戦や通信を行うアプリやソフトウェアのみに使用されることが多いです。
 
使い分けの例として、”マルチプラットフォーム”展開しているタイトルの場合、PS4、PS5、PC、Nintendo Switch2で同じ内容が遊べます。(それぞれのプラットフォームに対応したソフトの購入が必要になります)
 
しかしそのタイトルが”クロスプラットフォーム”に対応していない場合、PS4ユーザーはPS4ユーザー同士でしか、PCユーザーはPCユーザー同士でしかオンライン対戦ができません。
 
マルチプラットフォームについて詳しく書いたコラムがありますので、ぜひ以下もご参照ください。
「ゲームリリース時の「マルチプラットフォーム」とは?詳しく説明!」
 

2. タイトルがクロスプラットフォームに対応するメリット

ここでは、ゲーム会社が手間をかけてでもクロスプラットフォームに対応する理由を解説します。
 

2-1. ユーザー数増加につながりオンラインプレイが盛り上がる

オンライン対戦や協力プレイを前提とするゲームは、ユーザー数が多いことが重視されます。同時にプレイする人が少ないと、対戦相手やチームメンバーを見つけにくいからです。
 
たとえばオンライン対戦を楽しもうとしても、相手が少ないことで待ち時間が長かったり、同じ相手とばかり対戦したりするようではゲームの魅力が半減してしまいます。
 
クロスプラットフォームに対応すれば、上記の問題を解消しやすくなるので、ゲーム会社は手間をかけてもクロスプラットフォームに対応するケースが増えています。
 
また、ユーザーが多いとコミュニティも活発になるので、SNSなどでの発信も増え、さらなるユーザー獲得やユーザー離れの防止につながります。
 

2-2. ユーザーが所持しているゲーム機に合わせて無理なく購入できるため売上アップにつながる

たとえばゲーム機が限定されたゲームは、そのゲーム機をもっていないユーザーはプレイできません。そのため、ユーザー数も頭打ちになることが予想されます。
 
一方クロスプラットフォームに対応していれば、ハードウェアやOSの垣根を超えてユーザーの獲得が可能です。そのため、リソースや予算をかけたとしても、ゲーム会社は多くのユーザーを獲得して売上をあげることができます。
 
また、ユーザーとしてもハードウェアやOSを変更してもプレイできるメリットがあります。
 

3. クロスプラットフォームの注意点

クロスプラットフォームに対応する場合、メリットだけでなく注意点もあります。
 

3-1. ハードの性能に依存しているシーンで有利・不利が発生する

クロスプラットフォームに対応すると、まったく異なるハードウェアを使っているプレイヤー同士が対戦することになります。
 
たとえばキーボードとマウス(キーマウ)を使うプレイヤーとコントローラー(ゲームパッド)を使うプレイヤーが対戦する場合、タイトルにもよりますがエイムに関してはコントローラー派の方が有利とされています。これは、もともとコントローラー派が不利だったことからエイムアシストという機能が付加されたためです。
 
キーマウとコントローラーがどちらが有利か、という問題自体は将来的に差がない方向に補正されていくかもしれませんが、クロスプラットフォームに対応する場合、このような問題が常に起こり得ると認識しておく必要があります。
 
また、PS5やNintendo Switch2などの家庭用ゲーム機とPCがクロスプラットフォームに対応している場合、PCのほうがチートを導入しやすい環境であるが故にチーターと遭遇する可能性が生じる、という問題も考えられます。
 

3-2. 最初からクロスプラットフォームを意識した開発が必要になりコストも増える

クロスプラットフォームについて検索すると、「コスト削減に役立つ」といった趣旨の情報を見かけます。しかし、これは「個別のプラットフォームに対してそれぞれ開発を行った場合よりコストを下げることができる」という趣旨です。
 
クロスプラットフォームに対応する場合、ひとつのプラットフォームやハードウェア、OSを想定してゲーム開発を行う場合よりも開発コストが上がります。対応プラットフォームが増えれば開発するうえで気を使う部分が増えますし、デバッグやテストの工数が増大するからです。
 
また、クロスプラットフォーム開発ツールの導入や、各プラットフォームに存在するガイドラインや機能的制限に対応するコストも発生するので、開発前の予算検討が非常に重要です。
 

4. 【2025年12月時点】クロスプラットフォーム対応の主なゲームタイトル

この項目では、2025年12月の時点でクロスプラットフォームに対応しているタイトルの代表的なものを紹介します。
 

4-1. 原神

『原神』は2020年9月に正式サービスが開始されたオープンワールドRPGです。リリースの時点から、PS4、iOS、Android、PCに対応するクロスプラットフォーム形式が導入されています。
 
開発はmiHoYo、運営は
COGNOSPHERE(グローバルブランド名HoYoverse)が行っています。(開発自体は中国ですが、運営は日本で行われています)グラフィックの美麗さや魅力的なキャラクターが多数存在すること、自由度の高さなどで高い人気を得ているタイトルです。
 

4-2. モンスターハンターワイルズ

『モンスターハンターワイルズ』は、カプコンがリリースしているハンティングアクションです。リリースは2025年2月で、この時点からPS5、Xbox Series X/S、PCでのクロスプレイを可能としています。リリースから1年経たないうちに全世界販売数が1,000万本を突破した大人気タイトルです。
 

4-3. ファイナルファンタジーXIV(FF14)

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』はスクウェア・エニックスが開発、リリース、運営しているMMORPGです。2010年にリリースされていますが、リリース直後は問題が多く、一旦サービスが終了。2013年に新生版がリリースされて、信用回復とともに世界トップクラスのユーザー数を誇るMMORPGになりました。
 
クロスプラットフォーム対応は、PS4/5、Xbox Series X/|S、Windows、Mac、Steam(Windows)に対して行われています。
 

4-4. マインクラフト

『マインクラフト』は、2009年5月にインディーゲームとして開発されました。この時点ではPC向けでしたが、徐々にユーザーが増えていき、2011年以降、スマートフォンやXboxなどへの対応が始まっています。楽しみ方が自由なことから知育アプリとしても評価され、世界中で大人にも子どもにも愛されています。
 
2025年現在、マインクラフトは統合版で、Nintendo Switch、PS4/5、Xbox Series X|/S、iOS、Android、PC(Windowsのみ)のクロスプレイに対応しています。
 

4-5. エーペックスレジェンズ

『エーペックスレジェンズ』は、Electronic Artsが提供しているFPS系のアクションゲームです。2019年2月にリリースされ、戦略性の高さやスピード感、チームプレイの楽しさなどからeスポーツの種目にもなって世界中でプレイされています。
 
クロスプラットフォームとしては、EA app、Steam、Xbox One/Series X|S、PS、Nintendo Switchに対応しています。
 

4-6. フォートナイト

『フォートナイト』は、2017年にEpic GamesからリリースされたTPS系のバトルロイヤルゲームです。PC、PS4/5、Xbox One/Series X|S、Nintendo Switch、Android、iOSでのクロスプレイに対応しています。
 
Epic Gamesは『フォートナイト』で培ったクロスプレイ対応技術を無料提供し、ゲーム業界のクロスプラットフォーム対応促進に貢献した歴史ももっています。
 

4-7. オーバーウォッチ2

『オーバーウォッチ2』は、Blizzard Entertainmentから2022年10月にリリースされたFPS系のチーム対戦ゲームです。PC、PS4/5、Xbox One/Series X|/S、Nintendo Switchでのクロスプレイに対応しています。
 
個性と魅力あふれるヒーローたち、戦略性の面白さなどで人気を博し、eスポーツの種目としても盛り上がっています。
 

4-8. Among Us

『Among Us』は、アメリカのInnerslothという小規模なスタジオが開発したインディーゲームです。2018年にiOSとAndroid向けのベータ版がリリースされ、その後ほかのプラットフォームにも対応するようになりました。
 
現在ではAndroid、iOS、PC(Steam)、PS4/5、Nintendo Switch、Xbox One/Series X|/Sでのクロスプレイが可能です。
 

5. クロスプラットフォームの開発を支える技術例

近年では、AWS(Amazon Web Services)などのクラウドサービスがクロスプラットフォーム開発の中核を担っています。
 
クラウドサービスを適切に使用すれば、世界中のプレイヤーに対し、マルチプレイ環境下での遅延の低減が可能です。これにより、数百万人が同時に異なるデバイスからアクセスしても、安定したサーバー運営ができます。
 

6. まとめ

クロスプラットフォーム対応は、現代のゲーム開発において一般化が進んでいます。ユーザーにとってはデバイスやOSの制約を軽減できますし、開発側にとってはコミュニティの維持と収益拡大のチャンスが広がります。
 
その一方で、ハード間の性能差による公平性の確保や、開発・運営コストの増大といった課題も無視できません。ゲームのクロスプラットフォームに対応する開発者・企業は、これらの要素をしっかり吟味して、適切に開発を進めてください。
 

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