ゲームをしない人はゲーム会社に受からない?ゲームする習慣がない人はチェック
そのため、「ゲームをプレイすることはあまりないけどゲーム業界には入りたい」という人も多いのではないでしょうか?
そこでこのコラムでは、ゲームはしないけどゲーム会社に入りたいという人に向けて、希望を叶えられるのか、また目指す場合にはどんな注意点があるのかといった点を解説していきます。
目次
1. ゲームしない人がゲーム会社に就職するのは「難しいが不可能ではない」
結論から言えば、ゲームをほとんどしないという人は不利ではありますが、ゲーム会社に入ることが不可能ということはありません。
根本的にゲーム会社は自社の成長にプラスになる人材を採用したいと考えているのであって、ゲーム好きが集まるサークルではありません。
そのため、その企業にとって利益をもたらしてくれると判断されれば採用の候補に挙がるでしょう。
とはいえ、その企業の業務内容や魅力を理解しない人を採用しても良いのか? という観点もあります。
ゲームをしないということはゲーム業界では共通の用語なども全く理解しない、というリスクもあるでしょう。
これらを総合すれば、不利な点を凌駕するスキルがあれば、就職は可能と言ってよいでしょう。
1-1. 逆に「ゲーム好きは採用しない」と明言している会社の意図
「ゲーム好きは採用しない」という趣旨の発言をするゲーム会社もありますが、これは単に「ゲームが好き」というだけでエントリーしてくる人をけん制していると考えて良いでしょう。
また、ゲームのヘビーユーザーだが社会性やコミュニケーション能力が乏しい人は避けたいという意向もあるでしょう。
ゲーム会社が欲しいのは、「ゲームが好きな人」ではなく、「面白いゲームを作るのが好きな人」ですから、ゲームをプレイしない人だけを採用する、という意味ではないと考えましょう。
1-2. ゲームしない人でも問題なく採用されるケース
この項目では、ゲームをプレイしない人が採用されるのはどんなケースがあるのかを細かく考えてみましょう。
・ゲームしないことを差し引いても会社側にとって魅力的なスキルを持っている
直接ゲームをしない人でも、ゲーム会社にとって魅力を感じるスキルは多数あります。
例えばデザイン力や画力、プログラミングスキルやサウンド関連のスキルなどが高い人は、過去にゲームをプレイしていなくても業務に貢献できるはずです。
また、海外展開しているゲーム会社なら、外国語に精通した人は大きな需要があるでしょう。
さらに、ダウンロード数や課金数を上げるためには、数字に強く、ユーザーの傾向を見て戦略を練る能力も喜ばれますから、マーケティングスキルがある人も差別化できるでしょう。
・最初にアサインされる部署や業務がゲーム知識を要求されない
そもそも経理や総務、法務などのバックオフィス系の職種であれば、ゲームをプレイするかどうかを問われることは少ないでしょう。
また、書籍や音楽配信、アニメやイベントなどを扱っている会社も多いですから、ゲーム知識が要求されない職場はゲーム会社の中にも多数存在します。
・会社側の教育体制が整っている
会社として教育体制に自信があれば、ゲームをしているかどうかよりも根本的な能力を見て採用を考えるというケースもあるでしょう。
・会社側にとって知識がフラットな方が助かる
過去のゲームへのこだわりが強すぎるよりは、むしろゲームをしていないフラットな人材を望む、という企業もあるでしょう。
1-3. ゲームしない人がゲーム会社に入るメリット
この項目では、ゲームをしない人があえてゲーム会社に入るメリットを紹介しましょう。
・好きを仕事にするのが辛い人に比べると気が楽
どんなジャンルでもあることですが、「好きなもの」を仕事にしてしまうと楽しめなくなるという弊害があります。
プライベートと仕事ははっきり分けたい、と思う人にも有効な選択だと言えるでしょう。
・新しい知識を吸収できる機会になる
ゲーム業界は常に新しさを求める分野なので、常に新しい技術やトレンドに触れていたいという人には非常に向いています。
・「ゲーム好き」とは違う価値観を提供できる
ゲームを好きな人はプレイヤーの楽しみに寄り添える、という言い方もできますが、ある面で自分の心地よさを求めてしまうところもあり、一定のパターンに陥りがちです。
「ゲームを好きな人」が作るゲームの楽しさは、「こういう展開ならこうなる!」と予定調和を感じる面にもあるでしょう。
一方ゲームを特に好きでない人なら、新しい価値観を持ち込んだり、予定調和を平気で壊したりできるメリットがあります。
・オンリーワンの存在になれる
ゲーム会社に入るとゲーム好きな人ばかりであることが多いので、組織の考え方が偏りがちです。
そこにあえて違う意見を提示すれば、オンリーワンの人材として存在感を出せるでしょう。
ただし、単に「違う意見」を並べるだけでは面倒な存在になるだけなので、組織に有効な提案をすることで価値を示しましょう。
2. ゲームしない人がゲーム会社に就職・転職する際の注意点
この項目ではゲームをあまりしない人が、ゲーム会社に就職や転職しようとする時の注意点を具体的に解説していきましょう。
2-1. ゲーム好きであるほうが採用面接の際に心証が良い
面接の際にその会社のゲームを愛していることを告げ、「○○の制作に参加したいです」と熱望することは面接の常套手段とも言えます。
ファンであるだけで入社させてくれるような企業はありませんが、「○○のここがすごい」という共通の話題があることはやはり有利ですし、心証も良いでしょう。
ゲームをしないということはその分マイナスがあると考え、それでもゲーム会社への入社を目指す理由を明確にしましょう。
2-2. ゲーム会社に勤めている人は基本ゲーム好きなので、話に入れない可能性がある
ゲーム会社に入社した後の話になりますが、基本的にゲーム会社にはゲーム好きが多いので、ゲームをプレイしない場合は社内の会話に入れず、孤立する可能性もありますからその点は知っておきましょう。
もちろん、会社は仕事をする場所であって友だちを作る場所ではないのですが、ゲームの製作は分業で進むことが多いのでチームワークやコミュニケーションは重要です。
そのため、最初から孤立を望んでいる人にはあまり向かないかもしれません。
2-3. 有名タイトルの内容や仕様を知らないことがプロジェクトの支障になることがある
打ち合わせの時などに自社のものであれ他社のものであれ、特定のタイトルが引き合いに出されるのはよくあることです。
例えば「A社の○○のような世界観を持つゲームを当社でも作りたい」という話の際に、ゲームの知識が無いと議題自体についていけない可能性もあります。
楽しむかどうかは別として、プロとして生きていくうえではその業界の必須知識を持っていることは必要なことです。
結果的には業界の共通言語になるような知名度が高い作品に対しては、あまり興味がないけど理解しておく必要がある、という接し方になることは覚悟しておきましょう。
3. 【注意】ゲームプランナーはゲームの見識の広さが前提
ここまでは、不利はあるもののゲームをしない人でもゲーム会社に入社することはできる、という内容を書いてきました。
しかし、職種によっては多数のゲームをプレイしていることが前提であるケースがあります。
その職種はゲームプランナーです。
ゲームプランナーはゲームの企画を立てることが仕事です。
そのため、世の中にあるゲームを幅広く知っている必要があります。
基礎知識がなければクライアントとの話もできませんし、業界のトレンドを取り入れ、他のゲームにはない目新しさを提供することもできません。
既存のゲームにどんなものがあるかを熟知していないと、目新しいと思って提案したものが既に使い古されている、というようなこともあり得ます。
そのため、プランナーを目指す場合は最初から知識がない人は採用されないこともあるので、その点は事前に知っておきましょう。
4. まとめ
ゲームをしない人がゲーム会社に就職・転職できるのか、という点についてまとめました。
結論を言えば不可能ではないものの不利なケースが多く、プランナーなどの職種では多くのゲームに精通していることが条件になるので就ける職種も限られます。
就職・転職にあたっては、不利を払拭するようなスキルをアピールして、入りたい会社にしっかり貢献できることを示しましょう。
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