ゲーム業界で結婚は可能?男女比や職場環境などから考えてみた


 
今働いている人、これから働く人の中には「結婚」を考える人も多いでしょう。その一方で、日本では暮らしにくさを訴える人が増えていますから、仕事と結婚や子育てをうまく両立していけるか不安と感じている人も少なくないのが実情です。また、忙しく働いていると出会いの機会に恵まれないという悩みも起こりがちです。

 

このコラムではゲーム業界の結婚事情をまとめ、出会いの機会に関しても言及していきますので、ゲーム業界で仕事と結婚、子育てを両立したい人はぜひ読んでください。(なお、本コラムはあくまでゲーム業界での男性と女性の結婚に関する解説に終始しており、結婚の必要性やあり方等に言及しているものではありません)

 

1. ゲーム業界の結婚事情

ゲーム業界の開発者向けに毎年行われているカンファレンスCEDECで、「ゲーム開発者の生活と仕事に関するアンケート調査 2019」という報告があげられています。このアンケートではゲーム業界で働く人の結婚事情も調査されているので、データに基づく情報を紹介していきましょう。

 

1-1. ゲーム業界の男女比と年齢及び配偶関係

まずアンケートの回答者は10代、20代、30代が71%を占めているので、結婚や出産を考える年齢層の意見が集められていると言えます。しかし、性別を見ると男性が87%、女性が13%と大きな偏りがあり、ゲーム業界では男性が圧倒的に多いことが伺えます。(アンケート回答者の性別なので、そのままゲーム業界の男女比を表しているわけではありません)このため、業界内で出会いを期待するのは難しいことが想像できます。

 

さらにアンケートを見ると、既婚者の率は39%となっています。ある婚活サービスを提供する会社が行ったアンケートでは、公務員の既婚率は68.6%、医療関係者の既婚率は59.5%となっており、ゲーム業界の既婚率39%という数値がそれらよりはかなり低いことが伺えます。ただし、国勢調査の結果と比較すると既婚率約4割というのは「劇的に低い数字」ではありません。つまり、「ゲーム業界では結婚している人の数は比較的少ないが、一般的なイメージほど低いわけではない」という結論に至ります。

 

1-2. ゲーム業界の年収

前の項目でゲーム業界には既婚者が比較的少ないことが理解できました。ところで結婚と収入には大きな関係があることが想像できますから、CEDECのアンケートからゲーム業界就労者の収入を見てみましょう。

 

年収400万円台が19.6%ともっとも多く、次いで500万円代が17.7%、300万円代が17.4%となっています。このアンケートの全体の平均値は551.48万円ですが、国勢調査では日本人の平均年収は436万円ですから、アンケート回答者の年収は決して低いとは言えません。

 

そのため、ゲーム業界では既婚者が少ないものの、収入が少ないことは理由とは言えないと想像できます。ゲーム業界で働く人の年収について詳しく書いた記事があるので、興味がある方は併せて読んでみてください。

「ゲーム会社の給料は?役職別の年収について説明!」

 

1-3. ゲーム業界に勤めていて子育ては可能か

ゲーム業界は比較的残業が多いことが知られていますので、子育てに不安を持つ人が多いと思います。ゲーム会社の残業状況について詳しく書いた記事があるので、興味がある方は下記を参照してください。

「ゲーム会社は残業が多いって本当?残業の理由と健康に働くためのポイント」

 

とはいえCEDECのアンケートでは、フレックスタイム制度で就業している人が3割を超えていることからワークライフバランスに配慮されていることはうかがえます。また、ゲーム業界には比較的若い経営者が多く、産休や育休の制度が充実している会社も多いですから、家族を増やすことを考えている人はエントリーする際にしっかり確認しておきましょう。

 

2. ゲーム業界に勤めていて出会いの機会を得るには

この項目では、職場内での出会いが難しいと感じている人に向けて、ゲーム業界で働きながらも無理なく出会いを求められる方法を記載していきましょう。

 

2-1. 趣味特化婚活パーティー

趣味が合う人なら無理なく親密な会話ができますから、趣味特化婚活パーティーは出会いを求める人におすすめのイベントです。もちろんゲーム業界にいる人ならゲーム関連のイベントも良いでしょうし、料理やスポーツ、ボードゲームなど自分に合ったイベントを探してみましょう。

 

2-2. 趣味限定街コン

街コンなら参加人数が多く気軽に出会える場として期待できますから、さらに趣味を限定すれば婚活パーティーとは異なる成果もあります。最初から結婚という大きな目標にこだわらずに、楽しみながら友達を探すと程度でまずは参加してみるにもおすすめです。

 

2-3. マッチングアプリ

マッチングアプリというと、人によっては軽薄さを感じてしまうといったネガティブなイメージもあるかもしれませんが、昨今では利用者も多く出会いの場として無視できないものとなっています。近年は趣味に特化したアプリもありますから、使い方によっては素敵な出会いにつながるケースも多いようです。

 

3. まとめ

ゲーム業界での結婚や子育ての実情をアンケートの結果からまとめ、傾向について考察しました。比率として男性従業員が多いことや残業も多めなことなどから、「出会いが少なく結婚にたどり着けない」、「子育てと仕事の両立ができるか不安」と感じている人は多いと思います。

 

とはいえゲーム業界でクリエイティブな仕事をしている人ならこだわりやバイタリティーも強いでしょうから、趣味を通じて出会いをつかめれば良い面を見てもらえることが多いでしょう。あきらめずに自分に合った出会いの場を探しましょう。

 

また、子育てに関しては産休や育休の制度を利用して仕事と両立している先輩カップルもいます。家庭生活に重心を置きたい人は、エントリーの際に福利厚生がしっかりしたゲーム会社を選びましょう。
 

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