ゲーム業界における「レベルデザイナー」とは?仕事内容や必要なスキルについても解説!
ゲーム制作の現場において、作品全体の魅力や面白さの鍵を握っている重要な職業が「レベルデザイナー」です。
本コラムでは、レベルデザイナーという職業がどんなものなのか?というところから、具体的な仕事内容、年収相場、転職活動の際に有利に働く経験・スキルまでを解説します。
これからレベルデザインの勉強を始めようと考えている方におすすめの書籍もご紹介しているので、レベルデザイナーとしての転職を目指している方は必見ですよ。
目次
レベルデザイナーとは?
レベルデザイナーという職業についての基礎知識や、具体的な仕事内容を解説します。
そもそもレベルデザインとは?レベルデザイナーの仕事内容
そもそもゲーム制作における”レベル”は、ステージやエリア空間を指す言葉。”レベルデザイン”は、ゲームのステージ(面)を構成・設計する作業のことです。
まずはレベルデザイナーと混同されやすい「ゲームデザイナー」との違いを述べたうえで、レベルデザイナーの具体的な仕事内容を解説します。
「レベルデザイナー」と「ゲームデザイナー」の違い
ゲームデザイナーは、ひとつのゲーム作品全体の基本設計をする職業です。
どのような世界観なのかという基本設定から、制作におけるおおまかなシステム設計までを総合的に考案するため、「ゲームプランナー」と呼ばれることもあります。
一方レベルデザイナーは、「レベルエディタ」というツールを用いて、ゲーム制作に必要な要素の一部である”ステージ構成”に特化した業務を行う職業です。ここからは、レベルデザイナーの具体的な仕事内容を解説します。
エリア空間の演出
ひとつのステージを構成するアイテムやギミック、敵キャラクターなどの数や配置を考えて、プレイヤーに楽しさを感じさせられるように演出します。
ステージ全体の美術的なデザインコンセプトを練ることもレベルデザイナーの仕事なので、ゲーム自体の魅力度を左右するとても重要なポジションです。
ルールやゲーム全体のバランスの調整
完成したステージに対して最適なものとなるようルールを調整したり、ゲームの進行・キャラクターの成長に合わせてステージの難易度を変えたりといったゲーム全体のバランス調整を行います。
レベルデザイナーの仕事は、ゲーム作品の魅力・面白さ・プレイの手応えといった大切な要素の鍵を握っています。
レベルデザイナーの年収
レベルデザイナーの年収相場は、おおむね350万円~400万円程度です。ただし、ゲーム業界は、所属する企業の規模感や個人の持つスキルによって収入が大きく変わる業界でもあります。
特にレベルデザイナーの求人情報を見渡してみると、ステージの構成・設計のみならずゲーム制作全般における広い知識を期待されているものが多いです。
ゲーム制作に関するあらゆる分野の知識が必須であるゲームプランナーやゲームディレクターとしての実務経験があれば、大幅な年収アップが期待できますよ。
書籍紹介:『レベルデザイン徹底指南書』
これからレベルデザインについて勉強しようと考えている方におすすめの書籍をご紹介します。
『レベルデザイン徹底指南書』(著:大久保 磨)は、プレイヤーから高い評価を得ている有名ゲーム作品を実例として用いながら”良いレベルデザイン”について解説する、レベルデザインの入門書です。
解説中の重要なフレーズには背景色がついていたり、親しみやすいポップなイラストが適宜挿入されていたりと、わかりやすい参考書のような本になっており、楽しく読み進めながらレベルデザインの知識を得られます。
ゲーム制作に興味がある方や、ゲーム業界への就職・転職を目指している方に最適な一冊で、ゲーム制作に関する知識がほとんどない状態からの勉強のスタートにもおすすめです。
関連記事:実例を交えながらゲームを面白くするレベルデザインを学べる『レベルデザイン徹底指南書』(https://game-creators.jp/media/career/023/)
有利なスキル
次に、レベルデザイナーを目指して転職活動をするときに有利に働く経験・スキルについて解説します。
ゲームプランニングの経験
レベルデザイナーとして業務を行ううえで欠かせないのが、ゲームプランニングの経験です。
作品全体のコンセプト、世界観、操作システムなどを考えて実際にゲームを制作する経験は、ゲームの制作過程全般における広い知識が求められるレベルデザイナーとしての力量に直結します。
ゲーム制作会社での実務経験がない方は、個人で簡単なゲームの制作をしてみることでもスキルを磨けますよ。
Unreal Engineなどの、ゲームエンジンの実務経験
昨今のゲーム制作の現場で多く用いられている定番ソフト「Unreal Engine」や「Unity」などのゲームエンジンを使った実務経験があると、即戦力になるレベルデザイナーとして重宝されます。
これらのゲームエンジンは誰でも無料でダウンロードできるので、未経験の方も個人でゲームエンジンを使用し、実際にゲームプランニングに挑戦してみましょう。
まとめ
ゲームの制作において、作品全体のクオリティを左右する重要な役割を持つ職業「レベルデザイナー」について解説しました。
レベルデザイナーの求人には、ステージの構成・設計にとどまらずゲーム制作に関する幅広い知識が求められているものが多いです。プランナー・ディレクターなどとしてゲーム制作の実務経験があると非常に有利に働きますが、未経験での転職も不可能ではありません。
実際にゲームエンジンを用いてゲームプランニングやレベルデザインに挑戦したり、参考書籍を読んで知識を深めたりしながら、レベルデザイナーに必要なスキルを磨いてください。
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