デザインツール「Houdini」について、主な機能と特徴を解説!
「Houdini(フーディニ)」は、現代におけるゲームや映像作品の制作に欠かせない3DCGの作成に特化したソフトウェア。業界の第一線で活躍するプロの間でも定番とされており、Houdiniに関する知識や技術があればゲーム業界への転職活動において有利に働きます。
本記事では、Houdiniのソフトウェア概要や5種類のバージョンに関する解説から、主な特徴の紹介までをまとめています。ゲームにおけるグラフィックの分野に興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
Houdiniとは?
まずは、Houdiniとはどんなソフトウェアなのかをチェックしましょう。
Houdiniの概要
Houdiniは、Side Effects Software社が手がけている3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)作成用の統合型ソフトウェアです。「PRISMS」というソフトウェアが前身で、改変によりHoudiniに生まれ変わりました。
3DCGにおける各種物理現象のシミュレーションや、キャラクターアニメーション周りの筋肉シミュレーション・群集シミュレーションの機能が優秀なソフトウェアです。
Houdiniは、対応機能や用途別に以下の全5種類のバージョンがあります。
・「Houdini FX」
すべての機能が制限なしで使えるフルバージョン。
・「Houdini Core」
FXで使える一部の機能が制限されているバージョン。
・「Houdini Indie」
機能制限はないものの、商用利用における制限があるバージョン。
・「Houdini Education」
機能制限はなく、教育機関の関係者(主に教職員)が教育目的でのみ購入・使用できるバージョン。
・「Houdini Apprentice」
一部の機能が制限され、かつ非商用利用のみ可能な無料バージョン。
有料バージョンのそれぞれのライセンス料金は以下のとおりです。
【商用ライセンス・永久(買い切り型)】
Houdini Core | Houdini FX | |
ワークステーション ライセンス(ノードロック) ※単一PCでのみ有効 | 253,000円 | 569,250円 |
年間アップグレードプラン(AUP)更新 | 126,500円 | 316,250円 |
ローカル アクセス ライセンス(フローティング) ※日本国内の複数拠点で共同制作が可能 | 379,500円 | 885,500円 |
年間アップグレードプラン(AUP)更新 | 189,750円 | 506,000円 |
(価格はすべて税込・インディゾーンなどで購入可能)
【商用ライセンス・レンタル】
Houdini Core | Houdini FX | |
1年間・ローカル アクセス ライセンス | 253,000円 | 632,500円 |
月間・ローカル アクセス ライセンス | 45,540円 | 111,320円 |
(価格はすべて税込・インディゾーンなどで購入可能)
【Houdini Indie(商用ライセンス・レンタル)】
2年間・ワークステーション ライセンス(ノードロック) | 399米ドル |
1年間・ワークステーション ライセンス(ノードロック) | 269米ドル |
(SideFX社のWebサイトで購入可能)
使い方(使用用途)
Houdiniは、モデリング、アニメーション作成、エフェクト作成、シミュレーションなどの3DCGに関する作業を一挙に引き受ける統合型ソフトウェアです。
他の3DCG作成用ソフトウェアと比較すると、特に各種物理現象シミュレーションの機能が優秀と評判なので、映画やテレビCMの制作現場では特に定番とされています。
機能や用途は制限されるものの、3DCG作成用ソフトウェアとしては珍しい期限なしの無料バージョンが提供されているのも特徴のひとつ。なるべく費用をかけずに3DCGの作成の練習をしてみたい方は、ぜひHoudini apprenticeを活用してみてください。
主なHoudiniの特徴
Houdiniの3DCG作成用ソフトウェアとしての主な特徴をご紹介します。
直感的なモデリング作業が可能
モデリングの作業において、わかりやすくシンプルなUIによって直感的な操作が可能です。種類豊富なツールによってより自分好みに、よりやりやすい仕様を追求できるのも魅力と言えます。
また、Houdiniではすべての操作を「ノード」として格納される管理システムを採用しており、一度完成近くまで作業を進めたあとに一部分だけを修正するのが比較的容易です。
このシステムはモデリング以外の作業においても同様で、高度で複雑な計算を1からやり直す必要がなく効率的に開発を進められます。
モデリングからテクスチャ、アニメーションまで多くの3DCG作成が可能
Houdiniは3DCG作成用の統合型ソフトウェアなので、モデリングからテスクチャ・エフェクト・アニメーションの作成まで幅広い作業に対応しています。
ゲーム制作の現場においては、特に爆発や煙・光・水などのエフェクトデザインに用いられることが多いです。
さまざまな業界で使われている
Houdiniが使われているのはゲーム業界だけではありません。今や3DCGは映画やアニメ・テレビ番組・CMなどさまざまな媒体において欠かせない存在になっており、Houdiniに関する知識と技術はそれらの業界に転職しても役立てることができます。
3DCGの需要はこれからも拡大していくことが見込まれるので、ゲーム業界以外で働く将来を見据えたときにも十分に応用がきくものだと言えます。
まとめ
ゲーム制作の現場でも多く用いられている3DCG作成用ソフトウェア「Houdini」についてご紹介しました。
プロ仕様のソフトウェアであるHoudiniは個人で利用するには非常に高額ですが、期限なしで利用可能な無料バージョン「Houdini apprentice」があります。一部の機能や用途が制限されているものの、ゲーム業界への転職を目指す方の練習やポートフォリオ制作に用いるぶんには十分なクオリティのものです。
ぜひ本記事を参考に、Houdiniに触れてみてください。
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