デザインツール「Cinema 4D」について、主な機能と特徴を解説!
「Cinema 4D」は、3DCGの作成に関するあらゆる作業に対応しているプロ仕様の統合型ソフトウェアです。ゲーム制作の現場でも用いられており、グラフィックの分野に興味がある方ならぜひ基本知識や技術を身につけておきたいものと言えます。
本記事では、Cinema 4Dのソフトウェア概要から利用料金、主な使用用途、動作環境などの情報をまとめてご紹介しています。
ゲーム業界への転職を考えている方にとってチェックして損はない内容なので、ぜひ参考にしてください。
目次
Cinema 4Dとは?
Cinema 4Dとはどんなソフトウェアなのか、概要と主な使用用途を見ていきましょう。
Cinema 4Dの概要
Cinema 4Dは、ドイツのMAXON Computer社が手がける3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)作成用の統合型ソフトウェアです。”C4D”という愛称で広く親しまれています。
現在の最新バージョンは主にサブスクリプション制で販売されており、料金は以下のとおりです。
個人ライセンス | 年払い:84,700円 月払い:12,100円 永続(買い切り):414,700円 |
チームライセンス (トレーニング、サポート、ライセンス管理用のチーム・アカウント・ダッシュボードが含まれる) | 年払い:121,000円 |
教育機関向けライセンス | 年払い:8800円 |
(価格はすべて税込・無料体験版あり)
※永続ライセンスの新たなバージョンへのアップグレードは都度有償です。
プロ仕様のソフトウェアだけあって、個人で利用するには非常に高額です。MAXON Computer社のWebサイトから「Maxon App」をダウンロードすればすべてのソフトウェアをトライアルできるので、ひとまずCinema 4Dに触れてみたいと考えている方はぜひ活用してください。
また、現在学生または教職員の方であれば、Cinema 4Dを含むMAXON Computer社製ソフトウェアがセットになった「Maxon One」が半年間2.99米ドルで利用できるライセンスを契約できます。対象に当てはまる方はそちらも合わせてチェックしてください。
使い方(使用用途)
Cinema 4Dは、3DCGを用いたアニメーションの作成、モデリング、シミュレーション、レンダリングなどに用いられます。3DCGに関する高度な作業を効率的に行えるシステムを搭載しており、各業界の第一線で活躍するプロの間でも定番のソフトウェアです。
3DCGの作成自体に慣れていない初心者ユーザーにとっても扱いやすいと言われており、簡単かつ詳細なチュートリアルやクイック・ヒントが公式によって提供されています。
現在の最新版「Cinema 4D S24」の動作環境は以下のとおりです。
オペレーションシステム | グラフィックスカード | |
Windows OS | Windows 10 64bit バージョン 1809以上
SSE3をサポートするIntel 64ビットCPUまたはAMD 64ビットCPU
8GB RAM、16GB以上を推奨 | 最低動作環境: NVIDIA Maxwell GPU(GeForce 900シリーズカード以上)、AMD Polaris(AMD GCN 4)以上(Radeon RX 400カード以上)、DirectX 12 with feature level 11.0をサポートするIntel Kaby Layke以降の機種
最低動作するGPUドライバー: NVIDIA 461.40、AMD 21.3.2、Intel 27.20.100.9168 |
macOS | macOS 10.14.6以上、macOS 10.15.7を推奨(いくつかのMetal機能強化によるパフォーマンス、安定性、およびビューポートとの操作性を向上させるため)
IntelベースのApple MacintoshまたはApple M1搭載のMac
4GB RAM、8GB以上を推奨 | Metal: macOS GPUFamily1 v3以上
GPU:Appleが公式にサポートするハードウェアのみ(機能セットmacOS GPUFamily1 v3+)
e-GPU:公式にサポートされたハードウェアのみ(https://support.apple.com/en-u… を参照) |
Linuxのコマンドライン・レンダリング | CentOS 7, 64-bit Ubuntu 18.04 LTS, 64-bit | – |
※いずれの場合も要オンライン接続・推奨最低解像度1920×1080
主なCinema 4Dの機能
Cinema 4Dの主な機能や特徴について解説します。
あらゆるタイプの3D制作が可能
Cinema 4Dは、テクスチャの設定・建造物のデザイン・人間や動物などのキャラクターのモデリングなど、あらゆる3DCGの作成作業に対応しています。
写真のようなリアルな質感のものからデフォルメ化されたデザインのものまで幅広く作成できるので、ゲームのほか映画やアニメなどさまざまなコンテンツの制作現場で用いられているソフトウェアです。
モジュール機能”MoGraph”
「MoGraph」という機能によって、プログラミングの知識がなくても簡単に多数のオブジェクトを効率的に動かせます。
主にモーションデザイナーがモーショングラフィックスの作成に用いるもので、複雑で抽象的なアニメーションもすばやく形にできるツールです。
このシステムの利便性は技術的に高く評価されており、2019年には米国映画芸術科学アカデミーからアカデミー技術功労賞が贈られています。
さまざまなプラグインが使用可能
Cinema 4Dは、ソフトウェアの機能を拡張したり既存の機能をより効率的に使えるようにするプラグインが豊富です。プログラミングに関する知識がない方でも、ソフトウェアを自分好みの仕様にカスタマイズできますよ。
プラグインのジャンルを”3DCGにおける表現の作成”の分野に絞っても、爆発や煙・光・水・炎などが簡単かつリアルに表現できるものから、木や草を生やしたり大地を生成したりできるものまでその内容はさまざまです。
3DCGにおける多彩な表現を簡単に作成できるプラグインを導入することによって、ソフトウェアの有用性がさらに高まります。
まとめ
ゲーム制作の現場でも多く用いられている3DCG作成用ソフトウェア「Cinema 4D」をご紹介しました。モデリング、アニメーション作成、シミュレーション、レンダリングなど3DCGに関する高度な作業に対応しており、豊富なプラグインによって表現の幅をさらに広げられます。
プロ仕様のソフトウェアだけあって利用料金は非常に高額ですが、MAXON Computer社のWebサイトで無料体験版も提供されています。練習などの目的でソフトウェアに触れてみたいと考えている方は、ぜひそちらを活用してください。
ぜひ本記事を参考に、Cinema 4Dの導入を検討してみてくださいね。
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