『ドラゴンクエストシリーズ』の生みの親、堀井雄二はどんな人?これまでの経歴やエピソードについてご紹介!


日本を代表するRPGゲーム『ドラゴンクエストシリーズ』は、ゲームデザイナーであり作家の堀井雄二氏によって生み出されました。
堀井氏は、現在では一般的になった、「ゲームデザイナー(ゲーム作家)」という職業を確立した人物として、ゲーム業界に多大なる影響を与えています。
本記事ではそんな堀井雄二氏の経歴やドラゴンクエストシリーズ誕生のきっかけについてまとめていきます!

堀井雄二とは?

堀井 雄二氏は、1954年1月に兵庫県の淡路島で生まれたゲームデザイナー、作家、シナリオライターです。現在はアーマープロジェクトの代表取締役を勤めており、「ゆうてい、ゆう帝」の愛称でゲームファンからも親しまれています。
シリーズ累計出荷数と配信数は8,300万本を越えたRPG『ドラゴンクエストシリーズ』を生み出しており、2021年に開催された東京オリンピックでは、選手入場時の音楽として『ドラゴンクエスト』の楽曲が使われるなど、ゲーム業界のみならず全世界に影響を与える人物でもあります。

経歴

堀井雄二氏の実家は、「堀井ガラス店」というガラス屋を営んでおり、中高時代の堀井氏は漫画家を目指していたそうです。
その後1972年に、早稲田大学第一文学部に入学し漫画研究会に所属。1974年に、出版社から漫研に関する書籍を書いて欲しいという依頼を受けたことが、フリーライターになるきっかけにもなりました。

 

大学卒業後もフリーライターとして活動していた堀井氏ですが、その後ゲームクリエイターに転身するきっかけが訪れます。

 

当時堀井氏が担当していた読者投稿コーナー『ゆう坊のでたとこまかせ』が人気を博していましたが、当時週刊少年ジャンプの編集者でゲーマー仲間でもあった鳥嶋和彦氏から、エニックスの第1回ゲーム・ホビープログラムコンテストの取材を依頼されます。堀井氏もそのコンテストに応募し、入選プログラム賞を受賞。その後1983年にアドベンチャーゲーム『ポートピア連続殺人事件』を手掛けたことで、ゲーム業界に堀井氏の名が知れ渡る事になります。
そして同年、アメリカで開催されたApple関連の見本市「アップルフェスト」に、現スパイクチュンソフト取締役会長の中村光一氏と共に参加。本場のRPG作品の魅力を知った事が、後の『ドラゴンクエストシリーズ』開発のきっかけにもなりました。

ドラゴンクエストシリーズを生み出す

1986年、ファミリーコンピューターにおいて、『ドラゴンクエスト』が発売されました。
堀井氏はゲームシナリオとデザインを担当していましたが、1988年に発売された第3作『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は社会現象と呼ばれるほどの人気を獲得しました。
当時はまだ”コアゲーマー向け”だったRPGを、家庭用ゲームのジャンルとして確立させたタイトルでもありました。
同時に本作のヒットは、「ゲームクリエイター」という職業を世間に認知させるきっかけにもなり、堀井氏自身もフリーライターから、ゲームクリエイターに肩書を転身しています。

ドラゴンクエストシリーズ

『ドラゴンクエストシリーズ』は、シナリオ・ゲームデザインを堀井雄二氏、キャラクターデザインを鳥山明氏、音楽をすぎやまこういち氏が手掛ける豪華制作陣によって開発された、日本初の正統派RPGです。
ドラゴンクエストシリーズでは、主人公は「プレイヤーの分身」という位置付けになっており、シリーズが増えるにしたがって、名前、性別、外見などの変更が可能になりました。

 

RPGの『ドラゴンクエストシリーズ』のゲームシステムは、基本的に主人公と仲間でパーティを組んで、物語に登場するあらゆるモンスターを倒しながら旅をするシステムです。バトルシステムはターン制のコマンド型となっており、呪文や特技を駆使して敵を倒していきます。「ルーラ」「ホイミ」「メラゾーマ」といった聞きなじみのある呪文は、ドラゴンクエストシリーズから生まれた呪文として知られています。

30年以上の歴史を持つドラゴンクエストシリーズ。現在は『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』の発売が2022年夏に予定されています。

すぎやまこういち、鳥山明

先述の通り、『ドラゴンクエストシリーズ』は、シナリオとデザインを堀井雄二氏、キャラクターデザインを鳥山明氏、音楽をすぎやまこういち氏が制作・監修しています。
鳥山明氏は、大ヒットマンガ、アニメの『ドラゴンボール』の著者であり、すぎやまこういち氏は1986年に『ドラゴンクエスト』の作曲を担当したことを機に、以後『ドラゴンクエストシリーズ』の楽曲全てを担当しています。
これまでのドラゴンクエストシリーズはこの3人がいなければヒットに繋がらなかった重要な人物であり、鳥山氏の描くキャラクター、すぎやま氏が作る音楽には世界中にも多くのファンがいます。

 

2021年9月30日。敗血症性ショックのため亡くなった、すぎやまこういち氏でしたが、公式サイトにはすぎやま氏の訃報を受けた鳥山明氏、堀井雄二氏によるメッセージが残されました。
堀井氏はすぎやま氏のお別れ会にて、「先生の人生こそ、ロールプレイングでした」と、すぎやま氏を偲び弔辞を述べました。

堀井節

シナリオライターとしてのキャリアが長い堀井氏から生まれる独特のコメントは、時に”堀井節”と呼ばれています。またドラゴンクエストシリーズ内に出てくるセリフや言い回しも堀井氏によって考案されており、限られた容量内で的確かつ多くの情報を、ユーモアを織り交ぜながら表現することができます。

 

任天堂の宮本茂氏にも、「上手い。とにかく上手い。言葉で生理的な感覚をどんどん引っ張り出している」とコメントされるほど秀逸なセリフの数々は、多くのゲームプレイヤーの記憶にも残っているのではないでしょうか。

 

『へんじがない、ただのしかばねのようだ。』
『もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを 〇〇に やろう。』
『しんでしまうとは なにごとだ!』
ードラゴンクエストシリーズより

 

まとめ

ドラゴンクエストシリーズの生みの親、堀井雄二氏の経歴とエピソードについてまとめてきました。名前を知っていても、誰が、どんなきっかけで作ったのか?を知る事は、ゲーム業界への理解をより深めるきっかけにもなります。今後もGAMECREATORSではゲーム業界の著名人の解説記事をまとめていきますので、是非理解を深めていってください!

ゲーム業界経験者が転職するなら

GAME CREATORSを運営しているリンクトブレインでは、ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスを提供しています。

ゲーム業界に精通したコンサルタントが、非公開求人を含む3,400件以上の求人の中から、あなたの希望や適正にあった最適な求人をご紹介します。

あなたの転職活動を成功に導くためにサポートいたしますのでお気軽に登録してください!

 

    登録フォーム

    下記フォームにご入力の上、「エージェントサービスへ登録する(無料)」ボタンをクリックしてください。

    必須

    氏名必須

    必須

    生年月日必須

    必須

    都道府県必須

    必須

    電話番号必須

    必須

    メールアドレス必須

    必須

    ゲーム業界での業務経験必須

    経験あり経験なし

    必須

    経験職種1必須

    任意

    経験職種2任意

    任意

    経験職種3任意