ゲームのDLC(ダウンロードコンテンツ)とは?あり方やメリット・注意点などを解説

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近年、ゲーム業界では、DLC(ダウンロードコンテンツ)という言葉が頻繁に使われるようになりました。DLCは無料のものもあれば有料の場合もありますし、その対象はストーリーやマップ、アイテムやキャラクターなど実にさまざまです。そのため、好意的に受け入れられるDLCもある一方で、強い批判を浴びるケースもあります。
 
このコラムでは、ゲームのDLCについて、その意味や種類を紹介したうえで、開発側にとってのメリットや注意点を解説します。
 

1. ゲームのDLC(ダウンロードコンテンツ)とは

この項目では、まずDLC(ダウンロードコンテンツ)について解説します。
 
そもそもダウンロードとはインターネット上のデータを、自身のPCやスマートフォンに格納することで、コンテンツとはWeb上の「情報」や「中身」という意味を持っています。そのためゲームに限らず一般的にDLCという言葉を使う場合、ネット上からダウンロードする情報を指します。
 
ゲーム業界でもDLCは何らかの「コンテンツ」をダウンロードすることを指していますが、この場合のコンテンツは多岐にわたります。次の項目では、その種類を解説します。
 

1-1. DLCの種類

ゲームにおけるDLCは、ゲームタイトル本体のプレイ体験を追加したり強化したりするためのコンテンツが主なものとなります。追加キャラクターや追加アイテム、追加ステージなどはもちろん、新たに語られるストーリーや新規ルールが展開されることもあります。コンテンツの種類については、次の項目で詳しく説明しています。
 
これらを提供する形態として、それぞれの追加コンテンツを好きなものだけ購入できる「買い切り型」や、事前に”今後追加されるDLCをまとめて購入する約束をする”代わりに買い切り型よりも安く購入できる「シーズンパス(名称は開発会社・タイトルによって異なる)」などがあります。また、タイトル自体を早い時期から予約・購入するともらえる「早期購入(予約)特典」もDLCとして含まれます。
 
また、一定期間内に規定の回数プレイしたりランクを上げたりすると特別報酬が得られる「バトルパス」や、購入するとランダムな追加コンテンツが排出される「ルートボックスシステム(いわゆるガチャ)」も、DLCとして扱われることが多いでしょう。
 

2. DLCで追加されるコンテンツの種類

この項目では、DLCとして追加されるコンテンツの種類を解説します。
 

2-1. プレイアブルキャラクター(キャラクタースキン)

ゲーム内で扱えるキャラクターや、キャラクター用のスキンも追加DLCとして一般化しています。キャラクターやスキンは単体で購入できる例もありますし、パック販売されていることもあります。有料DLCの場合、購入することでゲームを有利に進められるものも少なくありません。
 

2-2. ストーリー(アフター・アナザーなど)

ゲームのストーリーも追加DLCとして多く扱われています。本編自体のストーリーが追加によって進むケースもありますが、本編のアフターストーリーや、アナザーストーリーなど、ユーザーを楽しませるコンテンツとして追加されるケースもあります。
 

2-3. ステージ・マップ

ステージやマップは無料DLCとして以外に、有料で扱われることもあります。新たな要素、特殊な要素が実装されている例も多いので、ユーザーとしては追加コンテンツとしてお気に入りのゲームをさらに楽しむことが可能です。
 

2-4. 特典映像・画像・サウンドトラック

有料ソフトを購入した際などに、特典映像や画像、サントラ、楽曲などがDLC得点として付随している場合があります。
 

3. ゲーム開発者側から見るDLCのメリット

この項目では、ゲーム会社や開発者側から見た場合のDLCのメリットについて解説しましょう。
 

3-1. 一つのタイトルを長く楽しんでもらえるきっかけになる

追加DLCで特定のタイトルをより長く楽しんでもらい、それが利益になれば、ゲーム会社のリスクは大きく低減することができます。
 
これはユーザーにとってもほぼ同様のメリットがあります。まだ正体がわからない新たなゲームに課金するよりも、今まで楽しいと思ってプレイしてきたゲームに課金してよりその世界観を味わうほうが、明らかに安心感があるからです。また、追加DLCはキャラクターやアイテム、ステージやマップのほか、ストーリーそのものも加えることができますから、タイトル自体の鮮度を維持する効果もあります。
 
ユーザーの中には、「追加ストーリーなどで引っ張るより、最初から全てを実装したらどうか」という意見もあるようですが、開発側としてはリリース前にすべてを盛り込めば、それだけ時間と費用が掛かります。するとリスクが上がるうえに費用回収も遅くなりますから、資金繰りの面でも有料の追加DLCは大きな利点があります。
 
ただし、追加DLCで利益を上げることができるのは本編が一定以上のクオリティを持っているからこそです。追加で課金する価値を見出せないタイトルに関しては、追加DLCがプラスに働くことはないという点は注意しておきましょう。
 

3-2. タイトルローンチ後も売上を伸ばすことができる

有料の追加DLCがユーザーに受け入れられれば、ひとつのタイトルでローンチ後も売上や利益を増幅することができます。過去に多く存在した売り切り型のソフトではこれは無かったことです。ゲーム会社としても、ある程度の評価を受けてユーザーを獲得できているタイトルであれば、追加の有償DLCでの利益も計算できますから、経営のリスク低減に大きく貢献します。
 
また、追加DLCに課金するスタイルをすべて良いとは思っていないユーザーでも、ガチャ課金を続けるよりはDLCの方が健全であると評価している人も多いという実情もあります。
 
このためDLCは、課金システムとしてゲーム会社にとってもユーザーにとっても良い点が多いということができるでしょう。
 

3-3. 開発体制・ノウハウが蓄積されているため、新規タイトルよりも開発コストが軽減される

ゲーム開発には非常に多くの費用が掛かることが一般化しています。そんな中で、開発側にしてみると新たなゲームに多額の費用を投じることはかなりチャレンジングなことで、数億円も投じて回収できなかったとなれば会社として立ち行かなくなることもあり得ます。
 
一方、一度リリースしたタイトルに追加DLCをプラスすることは、開発側にとってはすでに開発体制があり、そのゲームを活かすノウハウが構築されていますから、ローリスクでハイクオリティなコンテンツを供給することができます。
 

4. ゲーム開発者側から見るDLCの注意点

この項目では、ゲーム開発会社にとって、DLCを扱う上での注意点について解説しましょう。
 

3-1. 設定金額によっては批判的な目で見られてしまうリスクがある

追加DLCで利益を上げるということは、継続的に追加課金を要求するということになりますから、金額の設定次第では大きな批判を買う場合があります。
 
金銭感覚は人によって違うので、批判の出方にも幅はあります。また、多くのユーザーは、ゲーム会社が存続するためには「すべてが無料というわけにはいかない」、「ガチャに際限なく課金するよりは健全」ということはわかっていますが、それでも継続的な課金に批判はつきものです。
 
例えば基本無料でプレイできるタイトルなら、「ある程度DLCに課金するのは仕方ない」という感覚がありますが、プレイ開始時点で数千円を支払ったうえに、万単位の課金をしなくてはプレイを楽しめないというゲーム性だった場合などは批判が集中しがちです。
 

3-2. DLCの内容によっては炎上のリスクがある

有償DLCに関しては、内容によって大きな批判を受けることがあります。
 
ストーリーに関して批判されにくい例としては、しっかりと本編を楽しんだ後に、アフターストーリーやアナザーストーリーがDLCで楽しめる、という場合は多くのユーザーが好意的に課金します。
 
一方批判されがちなのは、DLCに課金しなければエンディングを迎えられないとか、基本的なストーリーを終えることができないといった場合です。ユーザーとしては、「そこまでは元々のパッケージに入れておくべき」、「未完成の状態で販売するな」という気持ちが起こると炎上騒ぎになりがちです。
 
また、気持ちよくエンディングを迎えた場合にも、後から本編が有償DLCで追加され、「真のエンディング」などと言われると、「あのエンディングは何だったのか」といった批判を受けがちです。
 

3-3. 保守的な開発体制に見られる可能性がある

ゲーム会社としては、新作を作り続けるよりもある程度売れたタイトルに有償DLCを追加して収益を上げたほうがローリスクである、という事情があります。これは不確定な新規タイトルに課金するより、出来が良い既存タイトルに課金して楽しむ方が、リスクが低いと思うユーザーと相互の利益が確保できるので、良い面もあります。
 
しかしその一方で、刺激的な新作をより多くプレイしたいというユーザーからは批判を受けがちです。すべてのユーザーを満足させながら利益を上げるのが難しいのはもちろんですが、「保守的」、「利益至上主義」といった批判が高まるのはゲーム会社としては避けたいところでしょう。
 

4. まとめ

ゲーム業界で近年課金システムの主流となりつつあるDLC(ダウンロードコンテンツ)について、まず意味や種類などの基本的な知識を解説しました。そのうえで、ゲーム開発側から見たメリットや注意点も説明しています。
 
DLCはガチャに代わる課金システムとして、歓迎される面もある一方、「DLC商法」などと揶揄され、批判的な目線を向けられることもあります。
 
ゲーム開発はボランティアではないので、利益を追求するためにユーザーから課金を求めるのは当然ではありますが、ユーザーの喜びとのバランスを欠くと、批判が集中して炎上することもあります。そのため、開発に際してはユーザー目線を持ってどのように利益を回収していくかを考えることは欠かすことはできません。ぜひこのコラムが、ゲーム業界の健全な未来が続いていくことに役立てば幸いです。
 

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