今流行のデジタルカードゲーム(DCG)│概要や代表的なタイトル、開発時のポイントなどを紹介

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このコラムでは、近年プレイヤーが増え続けているデジタルカードゲーム(DCG)について解説します。
 
これからDCGを楽しみたいという人に向けて、ゲームとしての魅力やメリット、代表的なタイトルなどを説明したうえで、クリエイター目線でのデジタルカードゲームを開発する際のポイントにも言及します。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
 

1. ジャンルとしてのデジタルカードゲーム(DCG)

この項目では、まずジャンルとしてのデジタルカードゲーム(DCG)の魅力や、リアルカードゲームとの比較について解説します。
 

1-1. デジタルカードゲームの魅力

デジタルカードゲームは、デッキの組み方などをはじめとする戦略性の深さが大きな魅力です。また、カードを集めたり、強化したりすることを魅力とするタイトルもあります。プレイしていく中で「お気に入りのカード」や「自分なりの戦略」が生まれていくのもデジタルカードゲームならではの楽しみです。
 
また、「少ない初期投資で、いつでも気軽に楽しめる」といった点もデジタルカードゲームの魅力として挙げられがちです。しかし、この点はリアルカードゲームとの比較として説明したほうがわかりやすいので、次の項目で解説します。
 

1-2. リアルカードゲームとの違いやメリット

リアルカードゲームは実体があるカードを使って対面して楽しむことを特徴としています。そのため、まずカードそのものを購入する必要がありますし、対戦相手と同じ場所にいなければなりません。もちろん対面して対戦する楽しみも大きいので、上記のすべてがデメリットとは言えません。
 
ただし、デジタルカードゲームであれば、無料で始められるものが多く、対戦相手を探す必要はありませんし、スマートフォンとネット環境があればいつでもプレイできるメリットがあります。
 
また、リアルのカードに比べると、破損や紛失の可能性が無いことや、カードがかさばらないという利点もあります。さらに、リアルカードゲームではジャッジの要素を人間が行う必要がありますが、デジタルカードゲームならアプリでサクサクと進むので、ルールを細かく熟知している必要が無いことや、1回のプレイタイムが短いのも魅力のひとつです。
 
カードの効果についても、デジタルカードゲームならではの性能を作ることが可能です。例えば「Aというペナルティカードを◯枚作って相手のデッキの中に混ぜる」といったリアルカードゲームではすぐに処理することが難しいようなことも、デジタルなら可能です。
 

2. デジタルカードゲーム(DCG)の代表的なタイトル

この項目では、代表的なデジタルカードゲーム(DCG)の代表的なタイトルを紹介していきます。
 

2-1. ハースストーン

アメリカのブリザード・エンターテイメントが2014年にリリースしたタイトルで、世界に1億人を超えるプレイヤーが存在する人気DCGです。eスポーツの種目としても非常に多くプレイされており、日本のプレイヤーが世界で活躍することも少なくありません。
 
ソロプレイでコンピューターと戦うモードや、他のプレイヤーとの対戦モードもありますし、複数で協力してバトルを楽しむことも可能です。
 
ブリザード・エンターテイメントがリリースしている『Warcraft』の世界観が生かされている点も魅力的ですし、ヒーローの特徴を活かしてバトルを展開することもこのタイトルの楽しさとなっています。
 
またGameCreatorsでは、このハースストーンを今のDCGシーンの草分け的存在として過去にも様々な視点から取り上げています。ハースストーンについてもっと知りたいという方は、ぜひ以下からチェックしてみてください。
「GameCreatorsのハースストーン関連記事一覧」
 

2-2. シャドウバース

日本のCygamesが開発・リリースしていることもあって、国内で非常に人気が高いデジタルカードゲームです。他のデジタルカードゲームに比べて最初のドロー枚数が少なく(マリガン=引き直しは可能)「運」の要素が強いゲームですが、それだけに初心者でも熟練者と対戦できる点が魅力です。
 
また、運営レベルで定期的にカードの入れ替えがあったり、強力なカードの調整が行われたりするので、飽きずに長くプレイできるような工夫も盛り込まれています。
 
さらに、人気アニメやほかのゲームタイトルとのコラボも頻繁に行われるので、コラボする作品やキャラクターの魅力からシャドウバースに参入してくるプレイヤーも多数存在しています。
 

2-3. レジェンド・オブ・ルーンテラ

アメリカのRiot Gamesが2020年5月にリリースしたタイトルです。同社の超人気タイトルであるリーグ・オブ・レジェンドの舞台・ルーンテラという世界を扱っている点でも大きな話題になりました。さまざまなスキルを持つチャンピオンを使ってデッキを構築し、ターン制のプレイを進めながらカードを獲得していく王道スタイルです。
 
基本無料でプレイできますし、課金要素はあるものの、強さには影響しないシステムなので無課金の人でも楽しむことができます。
 

2-4. マジック:ザ・ギャザリング アリーナ

そもそも「マジック:ザ・ギャザリング」は、アメリカのウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発売したリアルカードゲームです。世界で最も楽しまれているリアルカードゲームとしてギネスブックにも認定されたゲーム性を活かして、デジタルカードゲーム化されたのが「マジック:ザ・ギャザリング アリーナ」です。
 
基本は無料でプレイできますし、世界中に存在するプレイヤーとの対戦もできます。
 

3. デジタルカードゲーム(DCG)を開発する上で気をつけたいこと

この項目では、デジタルカードゲーム(DCG)を開発する際に注意すべき点について解説しましょう。
 

3-1. バランス調整が最大の課題

デジタルカードゲームにおいては、プレイするにも開発するにも「ゲームバランス」という言葉が常につきまといます。選択肢が様々にある中で、「このカードさえあれば勝てる」、「このシチュエーションにさえなれば勝てる」という偏りが顕著になりすぎるとプレイが楽しめなくなるからです。
 
この項目では「バランス」について語られがちな要素を概略で説明します。
 

注力すべきポイント例①カードパワーバランス

カードの強弱はどうしてもありますが、「簡単に出せて支配力が強すぎるカード」がある環境は好ましくありません。そのため、ある状況ではAのカードは強いが、別の状況ではBが強い…といった設計をすることが、全体のバランスを保ち飽きずにゲームを続けられる条件となります。
 
ただし、極端に均一になり過ぎると、毎回似たような展開になってゲームとしての面白みも減りがちです。また、「手元に強いカードがある」という感覚はカードゲームの大きな喜びでもあります。そのため、多少のパワーの差を許容することで、プレイヤーはゲームを楽しみやすくなるという考え方もあります。
 

注力すべきポイント例②デッキ・クラス・先攻後攻の勝率

デッキやクラスを選択できるタイプのDCGでは、特定のデッキ/クラスの勝率が高いということが起きがちなので設計上の配慮が必要です。勝率が偏る原因としては、上記のような強カードが複数ある、コンセプトがそもそも強い、環境に刺さる性能を複数有しているなどがあります。
 
また、デジタルカードゲームの多くはターン制でバトルしますが、「先行が有利」という状況ができやすいので、先行/後攻の勝率に差が出ないように調整を行う必要があります。
 

注力すべきポイント例③序盤ゲー・後半ゲーになりすぎないターン経過によるインフレバランス

プレイヤーにゲームを楽しんでもらうには、「序盤で劣勢になっても終盤に逆転のチャンスがある」というバランスを作ることが重要です。
 
この配慮が希薄だと、「いつも序盤で勝敗が決まってしまう面白くないゲーム」になりがちです。一方、後半の逆転チャンスを強化しすぎると、「序盤の展開が意味をなさず、最後の数ターンでのみ勝敗が決まる運ゲー」という評価になってしまいます。
 

注力すべきポイント例④ローテーション制を導入するかどうか

リアルカードゲームであるマジック:ザ・ギャザリングでは、ローテーション(使用できるカードセットが定期的に入れ替わること)というシステムがあります。
 
ローテーションが無いカードゲームでは無限にカードが増えていくので、新しいカードが出ても全体に影響を与えにくくなります。全体に影響を与えようとすると、前の項目でも解説した「強さ」のインフレが起こりがちです。わずかなインフレでも、それを解消するためにさらなるインフレが起きるという展開は非常にありがちなので、ローテーションはカードの増え過ぎを防ぐ手段として有効です。
 
この点を踏まえて、ローテーションを導入するかどうかは開発側が決断を迫られる要素となります。もしローテーションを導入しないのであれば、コンスタントに禁止・制限カードの制定を行う体制を作るなど、ゲーム環境が常に健全なものになるような努力が必要です。
 

3-2. 勝利のみを目的とするプレイヤーが増えやすく、多様性に欠けやすい点を配慮する

デジタルカードゲームはオンライン環境さえあれば気軽に遊べるメリットがありますが、リアルカードゲームよりも「勝利」だけが目的化しやすい傾向があります。
 
リアルカードゲームは対面しながら対戦するので、ゲームの前後の交流があり、それが楽しみのひとつでもあります。その中では「強さ」だけでなく「こだわり」も見えやすく、ストーリー性やロマン溢れるコンボを楽しむ人も多く見られます。ボードゲームの延長線上としても遊べる懐の広さが存在します。
 
一方、デジタル環境下では「創意工夫」や「こだわり」より、勝つか負けるかのみが着目されがちです。すると検索して勝率が高いとされるデッキばかりになり、個性が発揮されにくくなっていくのです。
 

3-3. 課金ユーザーと無課金ユーザーで差が開きすぎないような課金バランスが大切

利益を上げる上で開発側は何らかの課金システムを導入せざるを得ないのですが、課金の報酬が「強さ」だけになると、課金ユーザーと無課金ユーザーの勝率に差がついてしまいます。
 
一方、課金によって得られるのは「強さ」ではなく、演出やビジュアルなどの「特別感」にとどめれば、課金ユーザーと無課金ユーザーの勝率に開きは出ません。具体的には、性能は同じでもカードイラストが違ったりアニメーションを加えられたりしたプレミアカードの存在や、カードバック、特別アバターなどが挙げられます。
 

4. まとめ

近年リリース数やユーザー数が増えているデジタルカードゲーム(DCG)について、基本的な知識や代表的なタイトルをまとめました。過去には海外では流行っていても国内ではマイナーなイメージもあったデジタルカードゲームですが、シャドウバースなど、国内産のタイトルが出てから盛んにプレイされるようになりました。
 
デジタルカードゲームはリアルカードゲームに比べると、初期費用が掛からないことや、オンライン環境があればいつでも手軽に対戦を楽しめることなどさまざまなメリットがあります。
 
とはいえ、開発する側にとっては「バランス調整」が非常に難しいジャンルなので、注意点も多数あります。これからデジタルカードゲームの開発に挑む人は、ぜひこのコラムを参考にしてください。
 

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