「クラフト系ゲーム」とは?魅力やジャンル、ゲームバランスなどについて解剖!


 
近年、「クラフト系ゲーム」はゲームのジャンルとして広く楽しまれています。とはいえ、そのジャンルは多岐にわたり、また複数の要素が絡み合っているタイトルも数多くあるため、「具体的にはどんなジャンルなのかよくわからない」という人も多いでしょう。
 
そこでこのコラムでは、「クラフト系ゲーム」の特徴や魅力を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
 

1. 「クラフト系ゲーム」とは

この項目では、まず「クラフト系ゲーム」がどんなものかを解説します。ただし、ゲームジャンルの明確な定義はありませんし、多ジャンルにまたがるゲームも存在します。そのため、当コラムで行う分類は確定的なものでないことはご理解ください。
 
そもそも「クラフト」という言葉には「工芸」、「手芸」といった意味があるので、言葉としては「モノ作りゲーム」と考えて良いでしょう。ただし最近は「クラフト系ゲーム」という言葉を使う場合、モノづくりだけに特化した作品より、サバイバル要素が強いタイトルが主流となっている傾向があります。
 

1-1. サンドボックスゲームとの違い

「モノ作り」ゲームと言うと「サンドボックスゲーム」を想像する人も多いでしょう。ただし、「サンドボックスゲーム」の多くは、クリア目標や物語的ゴールを設定しない特徴を持っています。プレイヤーが自由にクラフトを楽しむこと自体が、サンドボックスゲームの目的とも言えるでしょう。
 
サンドボックスゲームについて詳しく解説したコラムがあるので、ぜひこちらもご参照ください。
「「サンドボックスゲーム」とは?概要や代表作をわかりやすく紹介」
 
一方、クラフト系ゲームという呼び方をする場合、サンドボックスゲームを含む場合もありますが、サバイバル要素を含む作品が現在のメインストリームとなっています。次の項目では、クラフト系ゲームの魅力を解説します。
 

2. クラフト系ゲームの魅力

ここではクラフト系ゲームに見られる魅力を紹介します。
 

2-1. 戦略を含む自由度が高い

クラフト系ゲームではRPGのように物語性を持つ作品が少なく、自由度の高さを特徴としています。また「自由度」はモノづくりだけでなく、戦略面にも及ぶ場合もあります。
 

2-2. ひらめき・組み合わせが効果的だったときに楽しさを感じる

クラフト系ゲームは、自分なりのひらめきが重要なジャンルです。そのため、意外な行動の組み合わせがサバイバルに役立つこともあります。このような楽しみは、ストーリーラインが決まっているゲームでは味わえないでしょう。
 

2-3. 施設がどんどん充実していく様を実感できる

施設を作るタイプのゲームであれば、自分なりに建築物をどんどん拡張していく喜びがあります。既存のアイテムで勝ち負けを競うゲームとは異なり、満足が行くまで創造を続けることができますから、無限の楽しみがあると言っても良いでしょう。
 

3. クラフト系ゲームの注意点

この項目では、クラフト系ゲームの注意点を、ユーザー目線と開発者目線の両面から解説します。
 

3-1. 開発者が想定していない組み合わせを見つけた際に難易度が大きく下がる可能性がある

自由度の高さはユーザーにとって無限の楽しみですが、開発者が想定しない「クラフト」によって無双状態が起こる可能性もあります。そのため、オンライン対応のゲームであれば、特定の方法が組み合わせられないようにされたり、ナーフ(バランス調整のための弱体化)されたりすることもあります。
 

3-2. セオリーが見つかるとワンパターンになる恐れがある

ユーザーがサバイバルや対戦上で有効なセオリーを見つけた場合、同じパターンを繰り返せば容易に生き残れる、または勝てるケースがあります。この場合、ユーザーにとっては緊張感が失われますし、開発側としてもユーザーが飽きて離れてしまうリスクもあります。
 

3-3. 敵味方NPCのAIの挙動がおかしくなる可能性が他のジャンルより多い

自由度が高いということはバグを潰しきれない可能性が高く、何らかの操作によってNPCやAIがおかしな挙動をすることがあります。
 

4. 代表的なクラフト系ゲームのジャンル

ここからは、クラフト系ゲームのジャンルを細分化して代表的なタイトルを紹介します。ただし、分類は明確に定義されているわけではないので、当コラムならではの整理方法としてご理解ください。
 

4-1. サバイバルクラフトゲーム

サバイバルクラフトゲームは、生き残りとクラフトの二つの要素を合わせたジャンルです。
Co-op(協力プレイ)中はVC(ボイスチャット)が便利なので、VCを詳しく解説したコラムも合わせてご覧ください。
「もはやゲームを遊ぶ上で必須!?ボイスチャット(VC)について紹介」
 

4-1-1. サバイバルクラフトゲームの魅力・注意点

サバイバルクラフトゲームは、生き残り+クラフトを楽しむゲームです。建築や道具の作成、食料調達自体がサバイバルに直結するので、クラフトへの取り組み方が問われます。
 
一方、クラフトがうまくできないと生き残れないので、自由さよりも機能が求められる側面もあります。また、何も持っていない状態からスタートする点や、チュートリアルが少ないことなどで、序盤で戸惑って脱落する人もいるようです。
 

4-1-2. サバイバルクラフトゲームの代表的なタイトル

サバイバルクラフトゲームに分類されるタイトルの代表的なものを紹介しましょう。
 
・フォートナイト
バトルロイヤルゲームとして知られていますが、バトルロイヤルモードでも建築を行って闘いを優位にする要素を強く持っています。ゼロビルドモードでは建築要素はありませんが、クリエイティブモードは、純粋にクラフト(モノづくり)を楽しむためのモードとして楽しむことができます。
 
・7 Days to Die
7日に1回大量のゾンビに襲われるという規則性を持つゲームで、生き残るために拠点建築や食料調達を行う必要があります。ゾンビとのバトルも楽しめますが、建築に力を注ぐことで安全性が大きく上がるので、「クラフト」要素が非常に強いのです。
 
・Rust
パンツ1枚の姿でスタートし、生き残るために道具や食料などのすべてを手に入れるゲームです。オンラインなのでほかのプレイヤーに襲われることがありますし、クマなどの危険な動物も存在します。
 
・ARK: Survival Evolved
リアルな恐竜が登場するゲームです。恐竜はプレイヤーにとって危険な存在であると同時に、餌付けに成功すればサバイバルに役立つ強力な味方になります。建築要素と共に恐竜を仲間にし、育成していく楽しみもありますし、対人戦を楽しめるモードも存在しています。
 

4-2. サンドボックスゲーム

冒頭でも紹介した通り、サバイバル要素を含むものもありますが、無限のクラフトを楽しめるゲームジャンルです。
 

4-2-1. サンドボックスゲームの魅力・注意点

ユーザーとしては自由な世界で好きなだけクラフトを楽しめる良さがあります。ストーリーラインが明確な作品が好きな人は、「何をしたらいいかわからない」、「物語的な興奮が少ない」ということもあるでしょう。しかし、クリエイティブさにハマった人は無限に楽しむことができます。
 

4-2-2. サンドボックスゲームの代表的なタイトル

・マインクラフト
クラフトの楽しさで広く知られているゲームです。ブロックを積み重ねてクラフトを進めるスタイルなので、デジタル版のレゴという言い方もあります。とはいえ、頑張れば巨大構造物を作ることができますし、自分なりのデザインも楽しめるので、クラフト系ゲームの代表作のひとつとなっています。
 
・テラリア
2D横スクロールでバトルやクラフトを楽しむゲームです。拠点は簡素なものでも用を足す場合がありますが、好みによって無限に凝った造りにできます。まさに、サンドボックスならではの自分なりの楽しみが満喫できるゲームです。
 
・クラフトピア
まさに何もない状態からスタートして、農耕や釣りで食料を得ながら動物やモンスターとも戦うなど多数の要素を楽しめるゲームです。文明化を進めて生産を自動化するなど、方向性も自由ですし、動物などを仲間にする育成要素もあります。
 
・シティーズ:スカイライン
市長として街づくりを進めるゲームです。道路や交通機関を整備し、工業エリアや商業地区を作ることで街を繫栄させるという、かなりリアルな都市クラフトを体験できます。
 

4-3. クラフト系RPG

RPG要素を持つクラフト系ゲームを紹介していきます。
 

4-3-1. クラフト系RPGの魅力・注意点

クラフト系RPGは、サンドボックスゲームに比べるとストーリーが比較的明瞭です。そのため、「ゲーム側である程度方向性をつけてほしい」と思うユーザーにとっては楽しみやすいジャンルです。
 
一方、クラフト要素をゆっくりと楽しみたい人にとってはRPG要素が面倒と感じることがあるかもしれません。そのため、開発側としては、クラフトとRPGをバランスよくミックスするか、どちらかに寄せるかの判断が要求されます。
 

4-3-2. クラフト系RPGの代表的なタイトル

・Kenshi
敵に殴られ、倒されながら強くなっていく、というゲーム性を持っているので「耐える」ことを要求します。盗みや強盗もできるなど、自由度の高さもリアルな方向に向けられますが、ビジュアルのリアルさでも人気があります。
 
・ドラゴンクエストビルダーズ
知らない人はいないRPGの名作「ドラゴンクエスト」の世界観に、街づくりをプラスしたゲームです。仲間と一緒に街づくりを楽しめる魅力も大きいですが、物語性もしっかりあって心を揺さぶる側面もあります。
 
・Valheim
北欧の神話の世界観を背景とするゲームで、ボスを倒してステージをクリアしていくRPG要素を強く持ちながらも、建築やアイテム作り、食料調達などが欠かせないのでクラフト要素もしっかり楽しめます。
 

5. まとめ

近年ゲーム業界で話題になることが多い「クラフト系ゲーム」について、ジャンルとしての特徴を解説し、代表作も紹介しました。自由なモノづくりを楽しめるジャンルなので、「気がついたら長時間夢中になっていた」などクラフト沼にハマる人も続出しています。
 
また、一口に「クラフト系ゲーム」といっても、サバイバル要素やRPG要素を持つものもあるので、ユーザーとしては好みにマッチする一作を探す楽しみもあります。
 
クラフト要素やサバイバル要素、RPG要素などのバランスを見ながら、ぜひこの機会にクラフト系の沼にハマってみてください。
 

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