ソーシャルゲームのSNS連携とは?メリットや注意点、実装のポイントなど


 
今回は、ソーシャルゲームのSNS連携について解説します。ゲームをSNSと連携することの意味や代表的な連携先を紹介したうえで、SNS連携を行っている代表的なゲームや、メリット、注意点などもわかりやすく書いています。ユーザーもゲーム運営も、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
 

1. ソーシャルゲームのSNS連携とは

ソーシャルゲームのSNS連携は、ユーザーにとってゲームにアクセスしやすくなることや、パスワードの管理がしやすくなることなど多数のメリットがあります。また、ゲームを開発・運営している企業にとっても、ユーザー数の増加やUGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)の促進に役立ちます。
 
その一方で、ユーザーにとっても企業にとっても注意すべき点があるのも確かです。以下でそれらの点を詳しく見ていきましょう。
 

2. 主な連携先SNS

この項目では、ゲームの連携を行う候補となる代表的なSNSを紹介します。
 

2-1. Twitter

Twitterは2006年にサービスを開始したSNSです。2022年のユーザー数は、世界で約3億5400万人と報告されています。ユーザー数を国別で見ると最も多いのがアメリカで、日本はアメリカに次いで世界で2番目にユーザーが多い国とされています。
 
拡散性が高いことで、日本のゲームとの連携もさかんに行われてきました。しかし、2022年からイーロン・マスク氏による企業買収騒動や、2023年に無料APIを終了すると発表したこと、サービス自体の不安定さ・不透明さなどもあってか、連携を中止するゲームも出てきています。
 

2-2. Facebook

Facebookは2004年に、当時学生だったマーク・ザッカーバーグ氏がサービスを開始したSNSです。かつては運営会社もフェイスブックという名称でしたが、近年Metaという社名に変更されています。
 
日本ではLINEやTwitterより利用者数は少ないですが、世界では2022年12月に1日の平均アクティブユーザー数が20億人に達していると報告されています。
 

2-3. LINE

LINEは世界的には利用者が多いとは言えませんが、日本では2022年12月の発表で国内ユーザー数が9400万人も存在すると言われているメッセージアプリです。利用年代で最も多いのは20歳代ですが、10歳代から50歳代以上まで幅広く利用されています。そのため、日本でマーケティングを行う際に、非常に大きな位置を占めるSNSと考える必要があります。
 

2-4. Apple・Google

2022年にNTTドコモ モバイル社会研究所が、15~79歳のスマートフォンや携帯電話の所有者に行った調査では、Googleアカウントの所持者は全体の約64%、Apple ID所有者は約44%も存在していました。
 
Googleは検索に利用するだけでなく、メールやマップ、カレンダー機能や画像管理など多くの場面で使用されています。また、Apple IDはApp Storeなどゲームの購入にも使っている人が多いので、ゲームのサインインにも便利です。
 

3. 代表的なゲームタイトルのSNS連携例

この項目では、SNS連携を行っている代表的なゲームを4タイトル紹介しましょう。
 

3-1. パズル&ドラゴンズ

『パズル&ドラゴンズ』は、ガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営しているパズルRPGです。2012年にリリースされて以来、多くのユーザーに親しまれてきています。
 
登場から11年が経過した2023年2月にも、パズルRPGのジャンルで『モンスターストライク』に次ぐ収益を上げています。また、2022年に日本国内で6000万ダウンロードを突破していますし、2021年には全世界で9000万ダウンロードを達成したと公表されています。
 
SNS連携については、2023年7月時点で、Facebook、LINE、Appleとの連携を行っています。
 

3-2. 荒野行動

『荒野行動』はNetEase Gamesが開発・運営しているバトルロイヤルゲームです。最大100人の中で最後の生き残りとなることを目指すというシンプルなゲーム性が特徴です。
 
2017年にリリースされたタイトルですが、2021年に全世界で3億ダウンロードを超えたと言われており、世界各国で親しまれています。
 
2023年7月現在、『荒野行動』はTwitter、LINE、Facebookとの連携を行っています。
 

3-3. 原神

『原神』は、miHoYoが開発し、HoYoverseが運営するオープンワールドアドベンチャーRPGです。
 
リリースは2020年9月で、リリース後の1ヶ月で約270億円、2020年末までの期間に約5230億円を売り上げたことなどで注目されています。
 
オープンワールドの中で自由に行動できる点や、美しいグラフィック、個性的なキャラクターが多いことなど、特徴が豊富です。また、バトルの楽しさもありますが、家具集めや植物つくりなどをのんびり楽しむなど、プレイの幅が広い点でもプレイヤーを引き付けています。
 
『原神』は2023年7月現在、Facebook、Twitter、Google、Apple、gameCenterとの連携を行っています。
 

3-4. グランブルーファンタジー

『グランブルーファンタジー』はCygamesが開発し、Mobageが運営しているソーシャルゲームです。
 
王道と言われるにふさわしいファンタジックな世界観、美麗で魅力的なキャラクター、シンプルなゲーム性などで多くのユーザーの人気を獲得し続けています。リリースは2014年3月で、2022年12月に登録者数が3400万人を超えたと報告されています。
 
『グランブルーファンタジー』は2023年7月現在、Apple、Twitter、LINE、Google、Facebook、Yahoo!Japanと連携しています。
 
なお、『グランブルーファンタジー』にはTwitter救援機能が存在していましたが、2023年4月の時点で終了しています。
 

4. ゲームでSNS連携を利用(実装)するメリット

この項目では、ゲームでSNS連携を行うメリットを、ユーザー視点と企業視点の両面から解説します。
 

4-1. ユーザー側のメリット

ゲームのSNS連携を利用すると、ユーザーとしては最初に行う会員登録の手間を減らすことができるメリットがあります。また、SNSアカウントでログインできることから、複数のパスワードを管理する必要がなくなります。
 
さらに、パスワード自体を入力する回数が減ることもユーザーにとっての大きなメリットです。パスワードはアルファベットや数字から構成されていますし、わかりやすい構成にすると危険度が上がるので、複雑な組み合わせにしている人も多いでしょう。そのため、何度か入力ミスしてロックされてしまうということもあり得ます。また、電車やバスの中などでパスワードを入力すると、「周囲の人にのぞき見されているのではないか?」という不安が伴いますが、そもそもパスワード入力が不要ならそんな心配はありません。
 
他にも、SNS連携しているとゲーム運営側はユーザーのパスワードを扱う必要がなく、その分漏えいのリスクも減ります。仮にIDとパスワードが何らかの方法で外部に漏れた場合、不正ログインやなりすましなどの危険性があるので、SNS連携は多数のリスクを軽減することに役立つのです。
 

4-2. 開発(企業)側のメリット

SNS連携はゲーム開発や運営を行っている会社にとっても、多数の利点を持っています。
ゲーム会社にとって、UGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)は自社のゲームの認知度を上げるための無視できない力となっています。そのため、UGCの拡散ツールであるSNSとの連携も重要度が上がっています。
 
また、SNS連携を導入すると、ユーザーにとって初回登録や事前登録の手間が減るので、自社のゲームに触れてもらいやすくなります。そのため、ユーザーの獲得数が重視されるソーシャルゲームにおいて、ゲーム開始までのハードルが下がるメリットがあります。
 
ゲーム会社にとっての事前登録のメリットをわかりやすく解説したコラムがありますので、以下もぜひご参照ください。
「ゲームアプリの事前登録にはどういうメリットがある?効果的なプロモ方法も解説」
 
また、ゲームを運営する側にとって、ユーザーのパスワードなどの個人情報を管理する労力が減ることも大きな利点です。そもそもパスワードを保管していなければ漏えいの心配もなくなるので、コストカットに役立ちます。
 

5. ゲームでSNS連携を利用(実装)する際の注意点

この項目では、ゲームのSNS連携について注意すべき点をユーザー側の視点と開発側の視点から記載していきます。
 

5-1. ユーザー側で見るべき注意点

ゲームとSNSを連携すると、パスワードなどの個人情報がゲーム側から漏えいするリスクは低減できます。とはいえ、そもそものSNS側で漏えいが起これば不利益を受ける可能性はありますので、リスクがなくなるわけではないことは理解しておくべきでしょう。
 
また、Facebookのように実名や顔写真、家族や職場などを判別される可能性が高いSNSとの連携をリスクと感じる人もいるでしょう。この点について不安を感じる人は、どのSNSと連携するかを選ぶことも重要です。
 

5-2. 開発(企業)側で見るべき注意点

開発側としては、自社のゲームを始めてもらうハードルを下げ、UGCの効果で自社タイトルの情報を拡散してもらうことがSNS連携の大きな目的です。
 
そのため、事前登録や初回登録の際に、ユーザーに多くの情報を入力させることは避けましょう。SNS連携で手間を省いたはずなのに、入力項目が多いと途中で登録をやめてしまうユーザーが出かねないからです。
 
また、ゲーム会社としては連携するSNS自体の将来性も気になるところです。その点については、次の項目で詳しく記載します。
 

5-2-1. SNS自体の将来性・安定性に特に注意!

もし連携を行ったSNSが不安定だったり、経営が悪化してサービスが急に終わってしまったりすると、結果的にユーザーに不利益が及ぶこともあり得ます。そのため、どのSNSと連携するかは事前の検討を要します。
 
『アズールレーン』や『アークナイツ』といった人気タイトルを運営する株式会社Yoastarは、2023年7月に行った発表で、Twitterとの連携を中止することを公表しました。Yoastarは連携中止の告知文で、「ゲームの使用調整および技術的な理由」と説明しています。これは、TwitterがAPIを有料化することに起因するのか、あるいは2023年7月にTwitterの投稿が表示されない不具合が起こったことに起因するのか、正確なところはわかりません。
 
とはいえ、企業としてサービスの一環でSNS連携という方法を採用する以上、対象となるSNSの安定性や将来性などを見ておくことは欠かせません。
 

6. まとめ

ソーシャルゲームのSNS連携についてまとめました。
 
ゲームのサインインにSNSなどのアカウントが利用できると、ユーザーにとっては多数の手間を省いて気軽にゲームを始められるメリットがあります。そのメリットはゲームを開発・運営する企業にとってもユーザー数獲得につながるので、相互にメリットが成り立つ手法として、近年幅広く利用されています。
 
その一方で、企業としてはSNS自体の将来性や安定性にも着目する必要があります。ぜひゲームユーザーも、ゲームの開発・運営を行う人もこのコラムを参考にして、快適なゲーム環境維持に役立ててください。
 

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