ゲーム業界でキャリアアップを目指すのに必要な心構えとは?職種別に紹介

ゲーム業界でキャリアアップを目指す場合、「どんなルートがあるのか」と考える人も多いと思います。そこでこのコラムでは、ゲーム業界でキャリアアップを目指す人に向けて、業種ごとのキャリアアップの過程や、キャリアアップに役立つ資格を紹介したうえで、キャリアアップの重要性や必要な心構えを解説します。

1. ゲーム業界におけるキャリアアップの定義

「キャリアアップ」という言葉は、能力を高めたり実績を積んだりして、経歴を高めることを指します。この項目では、まずゲーム業界のキャリアアップの定義について解説します。

1-1. 昇進する・肩書が増える

新卒採用される人の多くは肩書がない状態で入社しますが、スキルや経験を蓄積し、成果が認められれば昇進や肩書が与えられるようになります。

従来の日本風な呼び方をするなら、一般社員から係長、課長、部長などの昇進径路があります。また会社によってはマネージャーやリーダー、エグゼクティブやチーフなどの肩書がつくこともあるでしょう。

1-2. 人気(憧れ)の大手ゲーム会社に採用される

比較的小さな会社でキャリアをスタートしても、スキルを培ったり実績を作ったりすることで、より大きなゲーム会社に転職する人もいます。例えば、認知度が低い会社から任天堂やソニー、スクウェア・エニックス、Cygamesなどへの転職ができれば、それは誰もが認めるキャリアアップでしょう。

1-3. プロデューサー・ディレクターに抜てきされる

ゲーム開発の中で上位にいる人の肩書としては、プロデューサーやディレクターがあります。プロデューサーやディレクターはゲームの初期段階から関わることが多いので、ゲーム開発の成否を左右する重要なポジションです。それだけに責任も大きいですが、成功したときの注目度は高いですし、大きな報酬を得ることもできます。

1-4. 多くの会社にコネがあるフリーランスになる

ゲーム業界には、特定のゲーム会社に所属せず、フリーランスとして働いている人もたくさんいます。そんな中でも、仕事をさばききれないほど多くの会社から依頼があったり、ビッグタイトルの制作時に声がかかったりするようになれば、キャリアアップができていると考えて良いでしょう。さらに、「〇〇を依頼するなら△△さん」と言われるほど重宝される存在になれば、フリーランスとして十分な勝ち組です。

2. ゲームデザイナー(プランナー)のキャリアアップ

この項目では、ゲームデザイナー(プランナー)のキャリアアップについて解説します。
※ゲームデザイナーはキャラクターデザイナーや背景デザイナーのようにビジュアル的な仕事と勘違いされがちですが、ゲーム自体をデザインする企画職です。そのため、ここではプランナーとあわせてキャリアを解説します。

ゲームデザイナー(プランナー)はゲームの企画や仕様書作成、開発の進行管理やリリース後の運用などを行います。キャリアの前半では部分的な企画を任されますが、キャリアアップによってゲーム全体の企画を行う方向に進みます。

将来的にはプロジェクトを統括するプロジェクトマネージャーや開発現場の責任者であるディレクター、プロモートのほか予算や人員の確保を行うプロデューサーなどを目指す人もいます。

2-1. キャリアアップをする上で取っておくと良い資格

ゲームプランナーは企画の立案や仕様書の作成を日々行うので、マイクロソフト製品を効率的に使用するための「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」を取っておくことをおすすめします。また、IT全般の基礎知識を問う「ITパスポート試験」や「基本情報技術者試験」も有効性が高いでしょう。

3. ゲームプログラマーのキャリアアップ

ゲームプログラマーは、名称の通りゲーム開発でプログラミングを担当します。とはいえ、ゲームプログラマーの仕事は幅広いので、サーバーサイドエンジニアやインフラエンジニア、フロントエンドエンジニアなどに細分化されています。

ゲームプログラマーのキャリアは、初期には上司や先輩の指示を受けて部分的な業務をこなしつつ、スキルと実績を上げる中で、部署内のチーフやリーダーに成長します。その先には、技術職を貫いて社内のエース的存在を目指す人や、ディレクターとして現場全体を統括する立場を目指す人もいるでしょう。

また、プランナーに転向して、ディレクターやプロデューサーになる手もあります。社内でのキャリアアップに関心がない人なら、技術者として独立起業、あるいはフリーランスとしてスキルを糧にしていく道も考えられます。

3-1. キャリアアップをする上で取っておくと良い資格

ゲームプログラマーとしてキャリアアップを目指すなら、ゲーム業界で使用頻度が高い言語の資格取得をおすすめします。例えば「Oracle認定Java資格」や「Java™プログラミング能力認定試験」、「C言語プログラミング能力検定試験」などが有効です。また、ゲームエンジンとしてシェアが高いUnityを扱うための「Unity認定試験」も推奨します。

4. ゲームグラフィックデザイナーのキャリアアップ

ゲームグラフィックデザイナーは、ゲームのキャラクターやアイテム、背景やエフェクト、画面のデザインなどを受け持つ職種です。キャリアの前半では上司や先輩の指示に沿って比較的重要度が低いデザインをするところから始まりますが、実績を積めばメインキャラクターや重要な背景などをデザインするチャンスが増えます。

そこで成果を示せば、チーフやリードデザイナー、アートディレクターなどにキャリアアップしていくことができます。その先にはほかの職種と同様に、ゲームディレクターやゲームプロデューサーなど最上位の仕事があります。

4-1. キャリアアップをする上で取っておくと良い資格

ゲームグラフィックデザイナーは画像上の仕事を扱うので、「CGクリエイター検定」や「Illustrator🄬クリエイター能力認定試験」、「Photoshop🄬クリエイター能力認定試験」などの取得をおすすめします。

5. サウンドクリエイターのキャリアアップ

サウンドクリエイターは、ゲーム内の音楽や効果音を扱う仕事です。プランナーの指示に沿って必要な効果音や音楽を用意するだけでなく、音量や音が聞こえる方向などもコントロールしなければなりません。

キャリアとしては、駆け出しの状態から周囲の信頼を得らえるスキルを身につけていけば、社内でリーダーやチーフなどの肩書がつくようになります。その先は技術者としてサウンドクリエイターにこだわり続けるか、現場全体を見るディレクターになるか、技術職を離れてプロデューサーを目指すか…などの道があります。

5-1. キャリアアップをする上で取っておくと良い資格

サウンドクリエイターに役立つ資格としては、「Pro Tool技術認定」や「サウンドレコーディング技術認定」、「映像音響処理技術者資格認定」などがおすすめです。

6. シナリオライターのキャリアアップ

ゲームのシナリオライターは、名称の通りシナリオ作成を行いますが、仕事はそれだけではありません。例えばキャラクターやアイテムの説明文など、ゲームでユーザーが目にするすべての文章作成を担当します。そのため、入社初期にはプランナーの指示に沿って細かい文章を書くことが多いと思いますが、次第にメインストーリーに関わる機会も増えます。

実績を積んで社内での存在が大きくなれば、シナリオディレクターやリーダーを任されることが増え、キャラクター原案や監修などにも関わるようになるでしょう。それ以上のキャリアアップを望むなら、ディレクターかプロデューサーを目指すのが一般的です。

6-1. キャリアアップをする上で取っておくと良い資格

ゲーム業界のシナリオライターとしてキャリアアップを目指すなら、「文章読解・作成能力検定」がおすすめです。また、パソコンスキルを高めるために、「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」を取っておくことも有効でしょう。

7. ゲームデバッガーのキャリアアップ

ゲームデバッガーは、ゲームをプレイして問題点を見つけ、プランナーやプログラマーに報告する仕事です。ゲームの動作が止まるようなバグなら気付かないことはないでしょうが、仕様に合っているか、プレイしにくい部分がないかといった点まで見るには集中力を使います。

ゲームデバッガーのキャリアとしては、ゲームの品質を守るという共通点から、ゲームテストエンジニアやQAエンジニアを目指す人がいます。また、デバッガーからエンジニア職に転向する人も少なくありません。

それらの仕事でリーダーやマネージャーを目指す人もいますし、それ以上を望むならディレクターやプロデューサー職があります。

7-1. キャリアアップをする上で取っておくと良い資格

デバッグ後の報告書作成にパソコンスキルは不可欠なので、マイクロソフト製品の知識を高めるために「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」の取得を推奨します。また、IT全般の知識もあった方が良いので、「ITパスポート試験」や「基本情報技術者試験」もおすすめです。

8. ゲーム業界でキャリアアップを目指すのが大切な理由

ゲーム開発はユーザーに楽しさや喜びを与える仕事ですし、ヒットタイトルを生み出せば、小さな会社が短期間に大きくなれる夢もあります。しかしその一方、トレンドに左右される業種ですし、常に技術革新が行われるので、油断するとキャリアアップどころか現状維持すら難しくなります。

そのため、常に向上心を持って、キャリアアップの手段や機会を見逃さないようにしましょう。また、採用面接の際に数年後のキャリアを訪ねる会社も多いですから、自分なりの目標を持っておくことをおすすめします。

8-1. キャリアアップのための転職は、転職エージェントを活用するのがおすすめ

キャリアアップは常に目指すべきですが、働きながら転職活動をするのは容易ではありません。そこでおすすめしたいのが、ゲーム業界に特化した転職エージェント「G-JOBエージェント」です。

G-JOBエージェントのサイトでは、職種や年収で求人検索ができますし、ゲーム業界の求人だけが掲載されているので、ほかの業界の求人から選り分ける必要もありません。また、ゲーム業界の知識を豊富に持つスタッフが転職をサポートしますので、ゲーム業界でのキャリアアップを目指す人に最適です。

9. まとめ

ゲーム業界の職種別キャリアアッププランや、取っておくと有効な資格を紹介しました。

ゲーム業界でキャリアアップを目指すなら、ゲーム関連の求人のみを扱う「G-JOBエージェント」がおすすめです。G-JOBエージェントはゲーム関連の求人を数多く扱っていますので、ぜひ一度サイトにアクセスして、希望する職種を検索してみてください。キャリアアップに役立つ情報を取得するなら、G-JOBエージェントにお任せください。
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