ゲーム会社への就職・転職で最終面接を通過するために意識したいポイントとは?


 
ゲーム会社に転職する際、書類選考を通過したら面接が行われます。小規模な企業であれば面接は1回のみであることが多いですが、会社規模が大きくなると、採用までに面接が2回、3回と行われることが増えていきます。
 
一次面接と二次面接、最終面接では内容が異なるので、このコラムではその目的や違いを解説します。転職を成功させるために重要な情報満載なので、ぜひ参考にしてください。
 

1. 最終面接の特徴と目的

この項目では、最終面接が一次面接や二次面接とどう違うのか、最終面接の通過率などを解説することで、最終面接の特徴や目的を明らかにしていきます。
 
ちなみに、平均的には早い段階の面接で経歴やスキルなどの確認が行われ、後で行われる面接ほど人間性などの確認が行われることが多いです。また、面接をする人の地位は次第に上がっていくことが一般的です。
 

1-1. 一次面接・二次面接との違い

ここでは一次面接、二次面接、最終面接の目的や形式などの違いを表で解説します。ただし内容は会社によって異なります。また下記は面接が三回行われる場合の例ですが、面接が二回の場合もあるので、エントリーする企業の採用フローは事前に調べておきましょう。
 
◆一次面接
■目的
・エントリーシート確認
・自社の理解
・志望度、マナーの確認
・コミュニケーション能力
 
■形式
集団面接やグループディスカッション
 
■平均的な面接時間
60~75分
 
■面接を行う人/役職
採用担当者(人事)
 
■通過率
2~4割程度
 
■結果通知までの期間
2~7日
 
◆二次面接
■目的
・社風とのマッチ度、スキルやポテンシャル、志望度の確認
・人柄、性格の確認
 
■形式
個人、または少人数のグループ面接
 
■平均的な面接時間
60~75分
 
■面接を行う人/役職
採用職場の管理職
 
■通過率
2~5割程度
 
■結果通知までの期間
2~7日
 
◆最終面接
■目的
・理念とのマッチ度
・中長期的な期待度
・入社意思の確認
 
■形式
役員や取締役と少人数面接
 
■平均的な面接時間
30~45分
 
■面接を行う人/役職
役員・取締役
 
■通過率
5~8割程度
 
■結果通知までの期間
7~10日
 

1-2. 最終面接の通過率

面接の通過率についての明確な統計は存在せず、企業側も時期で応募総数や採用人数が変わりますから、同じ企業でも通過率は固定的な数値ではありません。そのため以下に記載するのはあくまでも目安的な数値ですが、一次面接の通過率が2~4割程度と低いことに対して、二次面接は2~5割程度、最終面接は5~8割程度と次第に上がっていくのが一般的です。
 
また、企業規模が大きいほど、最終面接の通過率は低いとする説もあります。この違いの理由は、そもそも大企業ほど応募総数が多いことが大きな理由でしょう。
 

2. 最終面接で聞かれがちな質問とそれを通して問われている内容

この項目では、最終面接で聞かれることが多い質問や、その質問に込められる意味などを解説します。
 

2-1. 入社意欲の高さ

最終面接で大きなポイントとなるのは、入社や入社後の活躍に対する意欲の大きさです。
 
面接官は入社意欲を知るために、「自社を選んだ理由」や「入社後にどんなことで活躍できるか」といった質問をすることがあります。そのため上記のような質問にはよどみなく答えられるように準備しておきましょう。またその際には、対象企業の得意分野や理念などを絡めて、「本当にその会社に入りたい」と思わせることが重要です。
 
ほかにも、他社の選考状況を聞くことで自社への本気度を探る場合もありますし、逆質問に対するアピールから入社意欲を判断する可能性もあります。これを踏まえて、他者を受けているとしてもその企業が一番であることを明確に示すことや、逆質問で自分のアピールポイントを強調できるように準備しておきましょう。
 

2-2. 成長性(伸びしろ)

成長性や伸びしろに関する質問も、最終面接で聞かれることが多いです。成長性や伸びしろを知るための質問には以下のようなものがあります。
 
・今学んでいること(成長のための努力ができる人間かがわかる)
・過去に成長を実感できたこと(何を成長と捉えているか、成長による成功体験があるかがわかる)
・今後身につけたいスキル(中長期的展望の有無がわかる)
・過去の困難や、それを乗り越えた体験(困難を乗り越えるための取り組みができるかがわかる)
 

2-3. 人間性・会社に馴染めるかどうか

最終面接では、転職希望者の人柄や人間性を知ること、会社に馴染める人物かどうかの確認が行われることが多いです。人間性については以下のような質問が考えられます。
 
・仕事をするうえで重視していること(価値観がわかる)
・やりがいを感じること(価値観がわかる)
・自分の長所・短所を説明させる(客観的認識ができるかがわかる)
・仕事上で人と接するとき、重視するのはなにか(コミュニケーション能力がわかる)
・人間関係で困ったエピソードとそのときの対処(コミュニケーション能力と対応力がわかる)
・苦手なタイプや苦手な相手への接し方(コミュニケーション能力と対応力がわかる)
 

3. 最終面接を通過するための対策

この項目では、最終面接だからこそ気を付けるべきポイントを解説します。最終面接を通過するために役立ててください。
 

3-1. これまでの面接での回答と相違がないように整合性を踏まえて練り直す

最終面接は2回目、あるいは3回目の面接なので、それまでの面接との整合性に気をつける必要があります。最終面接までたどり着いたということは、それまで悪い評価は受けていないはずですから、過去の面接と整合しない発言をしないよう気をつけましょう。そのため、過去に提出した書類や過去の面接でのやり取りをフィードバックしてから最終面接に臨むことは必須です。
 
特に注意すべきなのは、面接官の質問にアドリブで答えた内容との乖離です。面接中は緊張感から想定外の発言をしてしまうことも多いので、一次面接、二次面接で話した内容はその都度メモしておくことをおすすめします。
 

3-2. スキルや経歴だけでなく人間性の部分も言語化できるようにしておく

一次面接や二次面接では経歴やスキルなどについて聞かれることが多いですが、最終面接では人間性についての質問が増えがちです。
 
人間性は言動からにじみ出てくるので、ビジネスマナーや目上の人に対する敬意などでマイナス印象を与えないよう気をつけましょう。また、入社意欲や就業意欲が薄いと判断されると不利になりますから、面接官にその会社での活躍を想像できるような展望を示すことも重要です。
 
さらに、最終面接では長所や短所を深堀されたり、価値観を問われたりすることも少なくないので、自身の人間性を事前に言語化しておくことをおすすめします。
 

3-3. その会社の社是(スローガン)を改めて認識する

エントリーする企業の社是(スローガン)や理念を踏まえることは就活の鉄則です。最終面接では自社の理念に沿えるかを確認する質問をされることも多いので、改めて社是や理念を確認しておきましょう。また、その社是に共感していることは入社の大前提ですから、単に社是を見直すだけでなく社是に関連する質問に無理なく答えられるような準備も必須です。
 
例えば「当社の社是に共感できる点はありますか」といった質問をされたとき、その社是を絡めて自分の働き方や生き方、将来への展望などを示せるように、考えを整理しておくことをおすすめします。
 

3-4. 緊張しすぎないように意識する

面接は人生の分岐点となり得るので、緊張するのは当然です。しかし緊張し過ぎて言葉も出ないようでは、良い結果を出せません。そのため過度に緊張しない対策もしておきましょう。
 
緊張対策として有効なのは、事前の準備をしっかり行って慌てずに済む状況を作ることと、面接時に急に緊張が高まったときの対応をインプットしておくことです。
 
事前の準備としては、質問への回答を用意すること、模擬面接などで対話に慣れること、はっきり聞き取りやすく話す練習をすることなどです。
 
また、準備をしていても急に緊張感が高まることはあり得ます。そんな時に、軽く深呼吸をして落ち着くことや、「少しくらい失敗した方が印象に残るだろう」とポジティブに考えるなど、緊張状態から回復する「スイッチ」を用意しておくことを推奨します。
 

4. 大手ゲーム会社の最終面接例

この項目では、誰もがその名を知る有名ゲーム会社の最終面接で行われた質問の例を具体的に紹介しますので参考にしてください。ただし、以下の企業では必ずその質問が行われるとは限らないので、あくまでも過去に行われた質問であることはご了承ください。
 

コーエーテクモゲームス

コーエーテクモゲームスは「信長の野望」シリーズや「三國志」シリーズ、「無双」シリーズなどで知られるゲーム会社です。
 
コーエーテクモゲームスの最終面接では、「作りたいゲームについて」や「大学での成績」、「入学した大学を選んだ基準」や「志望動機」、「学んだ学科を選定した理由」や「学んできたことを志望職種にどう生かすか」、といった質問が行われた模様です。
 

バンダイナムコ エンターテインメント

バンダイナムコエンターテインメントは、「機動戦士ガンダム」や「ワンピース」、「ドラゴンボール」など有名なアニメやマンガを扱うゲームを多数リリースしている一方、「太鼓の達人」や「鉄拳」などオリジナルで長く愛されているタイトルも豊富です。
 
バンダイナムコ エンターテインメントの最終面接では、「バンダイナムコ以外で興味のある企業、またそこで実行してみたいこと」や「人生で一番誇れること」などの質問が行われた模様です。また、「志望する職種」や「他社の選考状況」など、採用活動上必要な質問もあったそうです。さらに逆質問の時間が確保された例もあると報告されています。
 

任天堂

任天堂はソフトとハードの両面で日本のゲーム産業をけん引してきた企業であり、1889年創業の老舗企業としても有名です。代表作として、ファミリーコンピュータシリーズやNintendo Switchなどのハードウェアに加えて、「ゼルダの伝説」シリーズや「スーパーマリオ」シリーズ、「スプラトゥーン」シリーズや「ピクミン」シリーズなど世界的ヒットタイトルが多数存在します。
 
任天堂の面接では、「他社ではなく任天堂に入りたい理由」や「ガクチカ」、「入社後の目標」や「他社と任天堂の違い」などの質問が行われたそうです。また、「自分にとって一番大切な人について」や「ゲームとはどんなものか」といった質問が行われたこともあります。
 

5. まとめ

就活において面接は避けて通れない関門ですが、企業規模が大きいほど面接の回数が増えるので、面接ごとに異なる準備が必要です。特に最終面接では、経歴やスキルだけでなく、人間性に関する質問が増えるなど、ある程度の傾向があります。
 
「せっかく最終面接までたどり着いたのに失敗した!」と嘆くことにならないように、本コラムを参考にしてしっかり準備してください。
 

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