カードRPG、Webブラウザゲームに強みを持つ株式会社テンダ。
前回のインタビューでは、テンダの事業内容や『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅路』の開発秘話についてお聞きしました。本記事では、テンダのもう一つの主力タイトルである『ヴァンパイア†ブラッド』についてもご紹介！テンダの今後の展望と併せてお伺いしました！
前回のインタビューはこちら↓
【テンダインタビュー①】カードRPGゲーム『宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅路』の開発を行うテンダ様に、タイトルの開発秘話とテンダが手掛けるゲームコンテンツ事業について聞いてみました！
ヴァンパイア†ブラッド
・まずはゲーム概要について教えて下さい。
小山
本作『ヴァンパイア†ブラッド』は、テンダのオリジナルIPとして2014年(サービス開始は2012年)より運用しているゲームです。「モバゲー」「GREE」「ヤマダゲーム」など12のプラットフォームで遊ぶことが出来ます。
舞台はかつて人間とヴァンパイアが共存していた現代日本。その世界には様々なヴァンパイアが潜んでおり、“聖なる血”を持つ主人公はその世界で唯一、ヴァンパイアと交流することが出来ます。
主人公の相方は、ヴァンパイア王の末裔である「プリンセス・ララ」。主人公とララは常に行動をともにしながら、ヴァンパイアと人間が共存する世界を目指すというコンセプトの下、ストーリーが展開されていきます。
〇プリンセス・ララ
・ゲームジャンルと特徴についても教えて下さい。
ゲームジャンルとしてはカードバトルRPG。血の契約を交わしてヴァンパイアを仲間にしたり、既存のカードを覚醒、カスタマイズする事で成長させていき、9対9の大迫力バトルで巨大な悪魔を倒していきます。
カードイラストでは、美男美女の美麗なイラストカードが多数登場し、キャラクター毎に声優によるボイスや、各々のバックボーンも設定されています。１キャラクターにつき、最高４パターンものイラストデザインを用意しており、カード収集だけでなく、気に入ったキャラクターの多彩なデザインを見つけ出しながら楽しむこともできます。
また、ユーザー間のコミュニケーションを行う事が出来るのも本作の特徴です。
ユーザーコミュニケーションではそれぞれのギルドに加入して、協力プレイでボスイベントを行う、掲示板で情報共有をする、ヴァンパイア同士のカードトレードをするといった機能も搭載されています。
・『ヴァンパイア♰ブラッド』開発の経緯について教えて下さい。
小山
『ヴァンパイア♰ブラッド』は元々他の会社で生まれたゲームで、2014年に弊社がライセンスを取得させて頂き運用を開始しています。リリースから今年で10周年を迎えており、生みの親であるクリエイターも現在テンダに所属し企画から運用、またゲームの世界観の調整やイラストの監修まで一貫して行っています。
・美麗なイラストカードが特徴との事でしたが、どのようなコンセプトを意識していますか？
『ヴァンパイア♰ブラッド』は、現代日本を舞台にしたダークファンタジーの世界観を持っています。そのため大前提としてはその世界観がカードコンセプトにもなっています。
『ヴァンパイア♰ブラッド』にイラストを提供してくれている絵師さんには、アニメーター、漫画家、イラストレーターの方々がおり、先述した『ヴァンパイア♰ブラッド』の生みの親もデザインを担当しています。現在のイラスト総数は7000枚以上となりますが、複数パターンのイラストはありつつ、世界観を崩さない様に一つ一つ監修に力を入れています。
時には意見をぶつけ合いながらイラストやゲームシステム、キャラクターボイスといった細かい部分も調整していき、世界観の維持とイラストへのこだわりは必ず意識して制作しています。
・ターゲット層はきまっていますか？
年齢層としては20代～30代、男女比は半々くらいですね。あまり特定のユーザー層に偏っているわけではなく、カードバトル好きの方、吸血鬼やヴァンパイアが好きな方、ダークファンタジーが好きな方など、幅広い層の方に遊んで貰っています。
・ゲーム内企画についてはどのような点を意識していますか？
他社IPと違い社内ですぐに企画のすり合わせや提案できるので、社内としても挑戦できる幅が広いです。『ヴァンパイア♰ブラッド』の方が半ば冗談のような思い切った提案が出来るので、システム面だけでなくキャンペーン施策もなるべく積極的に社内で企画を立案する様にしています。
これまで運用していく中で、ゲームバランスについてユーザーから意見を頂いたこともあったので、最近はレベルデザインの調整についてもよりこだわる様にしています。ヘビーユーザー、ライトユーザー問わず幅広い層に楽しんでもらえるゲームとは？という視点で企画も進めています。
・ユーザー様からはどんな意見を頂く事がありますか？
喜多
やはり『ヴァンパイア♰ブラッド』の特徴でもあるキャラクターに関するご意見や応援メッセージが多いですね。キャラクターの可愛さ、かっこよさについても好評を頂いており、特定のキャラクターファンも多いです。ゲーム内で定期的に人気投票を行いますが、キャラのしぐさやボイスなど、ユーザー毎に好きな要素が違うので、キャラクターに対する愛が強い事はとてもうれしいです。
また運用面についてですが、あまりキャラクターに対する不満を頂く事はありません。先ほどレベルデザインについて最近気を使っていると言いましたが、バトルシステム面やキャラクターのスキルに関するご意見は度々頂きます。
社内にてレベルデザインの基準値はマスタリーデータがあるので、基本はそのデータに合わせて改修やアップデートをしていきます。デッキへのカードやスキルの採用率、バトルの勝敗率といった様々なデータを基に反映しており、イラストやストーリーの設定と併せて運営をしています。
・『ヴァンパイア♰ブラッド』の今後の展望について教えて下さい。
小山
『ヴァンパイア♰ブラッド』は今年で10周年を迎えますが、今が一つの大きな転換期だと考えています。元々ガラケー向けのゲームからスタートしていますが、去年の11月にはiモードの公式サイトが終了。弊社からリリースしているタイトルはこれらに対応していたので、ガラケーへの対応は終了になります。
提供プラットフォームが一つ無くなるという側面もありますが、ガラケーから完全にスマホ向けのコンテンツとして、スマホゲーム運用に全力を出せるという意味でもあります。『ヴァンパイア♰ブラッド』に限らず、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅路』も含めてですが、ネイティブアプリへの挑戦やデザインの大幅な刷新などできる幅も広がるので、今後のテンダのゲームコンテンツ事業部に期待してほしいですね。
喜多
小山からもあったように、ガラケーへの対応は弊社の強みでもありました。現在でもガラケーから変わらず遊んでくださるユーザーがいるため、それによって失ってしまうものも確かにあります。
ただ裏を返せば、スマートフォン向けに出来る企画や機能も今後多くなってくる。ゲームに関して言えば、より高度なゲームシステムや表現方法を確立できる可能性も持っています。特に『ヴァンパイア♰ブラッド』に関しては自社オリジナルタイトルなので、ゲームだけでなくIPとしての横展開も見据えながら、より面白いコンテンツ作りに注力していきたいです。
テンダとしての今後の展望
・お二方の今後のキャリア展望についても教えて頂けますか？
喜多
今までにない新しい事に挑戦していきたいと思っています。現在運用しているゲームもそうですが、コンテンツを中心にしたより広い展開方法も考えられますし、新規のゲームを作るという企画も出来ます。既存の事業形態に囚われることなく、また今の運用業務に囚われることなく働いていきたいですね。
小山
引き続き『ヴァンパイア♰ブラッド』、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅路』を盛り上げるというのはもちろんのこと、企画者としては新しいものをどんどん生み出していきたいです。
新規ゲームの立ち上げや、アニメーション制作に力を入れた作品作り、ビジュアル面で今よりも前線で戦えるコンテンツを扱っていくという野望もあります。テンダのゲームコンテンツ事業を盛り上げていけば到達できると思うので、まずはそこを目指していきたいです。
・最後にテンダのゲームで遊んでくれているユーザー様へ一言お願いします。
喜多
『ヴァンパイア♰ブラッド』、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅路』ともに長く運用しているゲームです。新規の方ももちろんいますが、スタート当初からずっと遊び続けてくれているコアなファンに支えられている事が一番大きいので、感謝の気持ちしかありません。『ヴァンパイア♰ブラッド』も10周年を迎えますが、まだまだ続けていきたいと思っているので引き続きお楽しみにお待ち頂ければと思います。
小山
弊社ゲームコンテンツで遊んでいただけている方にはいつも本当に感謝しています。また日々ご意見をいただいている方、一度でもゲームを遊んでくれた方々のおかげで、テンダのゲームコンテンツ事業部を続けることが出来ています。
今後もゲームを通じて楽しんでくださるユーザーを一人でも増やせる様に、自分たちが楽しいと思えるゲームを作ることが双方の幸せになると思うので、今後とも是非応援頂ければと思います。
ありがとうございました！
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