ゲーム業界における「プロジェクトマネージャー」の役割とは?業務内容や有利な資格情報についても解説!
ゲーム業界を含め、様々な業界で活躍するプロジェクトマネージャー。その名の通りプロジェクトのまとめや指揮監督を行う職種ですが、ゲーム業界におけるプロジェクトマネージャーの役割を皆さんはご存じでしょうか?
本記事ではプロジェクトマネージャーの仕事内容や年収、更に向いている資格についても解説いたします!
目次
プロジェクトマネージャーとは?
プロジェクトマネージャーの役割
ゲーム業界におけるプロジェクトマネージャーとは、新規/アップデート問わずゲーム開発のプロジェクトを管理し、完成、リリースまでの総責任を持つ職種です。
社内プロジェクトかクライアント開発かにより多少の差異はありますが、基本的なプロジェクトマネージャーの仕事は、
①ゲーム開発の要件定義
②プロジェクトチームの決定
③スケジュール/予算管理
が挙げられます。
主な仕事内容
上記に挙げた①~③について詳しく説明していきます。
①ゲーム開発の要件定義
要件定義は、イメージしているゲームを具体的に形にするための工程と必要作業をまとめたものです。ゲームのジャンルや世界観といったコンセプト面や、どんな機能があるか、その機能を実装するためにどんな作業が必要になるかを要件定義の段階で明確にしておく必要があります。
またイメージ共有のために、ワイヤーフレームの形式で、画面上のどこに情報やボタンを配置するかといった視覚的情報をまとめる事もあります。
②プロジェクトチームの決定
ゲーム開発プロジェクトに関わるメンバーをアサイン史決定します。各事業部やメンバーによって得意な領域は変わってくるため、よりゲーム開発が円滑に進む様に最適な人員をアサインします。要件定義で落とし込んだ必要工程を踏まえ、スタッフの稼働状況等を考慮したうえでメンバー構成、人数を決めていきます。
③スケジュール/予算管理
プロジェクトの責任者である以上、決められた予算内に納期通りのゲーム開発を前提にしたスケジュールを管理する必要があります。現場監督であるディレクターやプランナーと相談し、開発における実装スケジュール、リリース時期を細かく管理します。管理時は、ガントチャートやタスクシートが主に用いられます。
年収
ゲーム開発全体を統括するプロジェクトマネージャーの年収は500万円台から1,000万円と、比較的年収が高い職種です。ゲーム開発に関する豊富な知識と経験、そして技術と必要な資質も備えている必要があります。責任は伴いますが年収もそれに見合う給与になっています。
下記求人例の様に求められるスキルは高いですが、その分やりがいも高い職種です。
■求人例
【職種名】
ゲームプロジェクトマネージャー
【業務内容】
・コンテンツ開発における戦略立案と実行
・プロジェクトの予算策定、予実管理業務
・経営層に向けた各種レポートの作成と報告
・スケジュール管理や人員調整等、プロジェクトの進行に関わる各種業務
・海外を含めた外部の協力会社との渉外、調整業務
【想定年収】
600万~1000万※経験・スキルに応じて相談
【応募条件】
・プロデューサーまたはプロジェクトマネージャーとして、新規プロジェクトの立ち上げからリリースまで一貫して担当されたご経験
・ゲームデザイン、若しくはゲームプログラミングの実務経験
・社外関係企業、スタッフとの交渉経験
・予算管理経験
プロジェクトマネージャーに向いている人
開発技術に関する知見
プロジェクトマネージャーはゲーム開発工程における業務内容を理解しておくことが求められます。プログラミング言語やデザインツールといった全ての業務を経験しておくことは必須ではありませんが、
・作業にどれくらいの工数が発生するかを理解する
・業務における課題点をすぐにイメージする
といった事が求められるため、特にシステム要件については知識を深めておく必要があります。
案件の進捗・課題管理力
先に述べたように、プロジェクトマネージャーに求められるのはプロジェクト全体の管理力です。スケジュールや案件自体を俯瞰的に見て判断し、状況に応じた適切な対応を取る必要があります。そのためプロジェクト管理の知識や経験、実績がある事で就職にも有利に働きます。
コミュニケーション能力に長けている
プロジェクトマネージャーは開発メンバーそれぞれの状況を知る必要があり、コミュニケーション能力は必要不可欠です。また社外クライアントとの商談なども発生する事がある為、相手が求める事や課題だと思っている事をヒアリングする力が求められます。
社内では仕事上でのコミュニケーションだけでなく、より開発が円滑に進む様なモチベーション管理をする事も望ましいため、普段から様々な部署と関わる事で職種ごとのタスクへの理解が深まります。
有利な資格
プロジェクトマネージャーになる為の必須資格はありませんが、知識習得を通してより業務内容を理解することが出来ます。下記ではプロジェクトマネージャーへの就職に有利に働くと思われる死角について説明します。
プロジェクトマネージャ試験(PM試験)
プロジェクトマネージャ試験(PM試験)は、IPA(情報処理推進機構)が実施している情報処理系の国家資格の1つです。情報処理系の資格にはシステムアーキテクト、データベーススペシャリスト等計13区分があり、プロジェクトマネージャ試験はそのうちの1つとして位置づけられています。
試験にはスキルレベル1〜4の種類があり、試験当日は午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱの4部構成で、それぞれ多肢選択式と記述式の試験が行われます。
試験内容は、システム戦略、法務、情報セキュリティ、コスト管理といった内容で出題。
受験資格や年齢制限はなく、受験料は7,500円になっています。
URL:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、PM試験と同じくIPAによって実施されている情報処理系国家資格です。午前試験と午後試験に分かれており、両試験とも150分の試験で行われます。
午前試験の出題形式は全80問からなる四肢択一式、午後試験は多肢択一の長文読解式になっています。
出題範囲はネットワークやセキュリティといった情報処理分野、プロジェクトマネジメントといったマネジメント分野、労働、財務、マーケティングといった経営・会計分野より出題されます。
毎年4月の春期、10月の秋期の第3日曜日に開催されており、受験資格は特に設けられていません。受験料は5,700円(税込)になっています。
URL:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html
まとめ
ここまでプロジェクトマネージャーに関する仕事内容や年収、求められるスキルについて解説して来ました。ゲーム開発に関する多くの知識と経験が必要となる職種ですが、ゲーム開発に携わる方々が目指す上で非常にやりがいのある職種です。就職や転職を検討されている方は、是非求人情報をチェックしてみて下さい。
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