日本で大きく報じられることは少ないですが、実はカナダはゲーム制作会社が多い国として知られています。特に2013年以降の伸びが激しいとされており、それは政府からの支援や税制の優遇など、国家を上げての取り組みがあったからです。
このコラムでは、躍進激しいカナダで活動する代表的なゲーム会社について概要を紹介していきます。海外のゲーム会社に関心がある人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
目次
1.カナダの代表的なゲーム会社
カナダには多数のゲーム会社がありますが、ここでは代表的な4社について、概要や所在地、代表作や日本での採用状況などを記載します。
1-1. BioWare（バイオウェア）
バイオウェアは1995年に設立されているので、すでに四半世紀を超える実績を持つゲーム開発会社です。
初期にはRPGの分野に特化していましたが、2000年代に入ってからはアクションの分野に力を注ぐようになっています。また、2007年にアメリカのエレクトロニック・アーツが主要株主となって以降、MMORPGでの功績も顕著になっています。
代表作としては、「バルダーズ・ゲート」シリーズ、「Mass Effect」シリーズ、「Anthem」、「Dragon Age」シリーズ、「ネバーウィンター・ナイツ」などの作品があります。本社所在地はアルバータ州エドモントンです。
バイオウェアは日本での採用活動は行っていません。しかし、カナダ国内の複数個所とアメリカ合衆国での採用活動を行っており、以下のページから求人を確認することができます。海外のゲーム会社の求人内容や待遇などに興味がある人は、ぜひご参照ください。
https://www.bioware.com/careers/current-openings/?#job-listings
1-2. Behaviour Interactive（ビヘイビア・インタラクティブ）
ビヘイビア・インタラクティブは1992年に設立されているので、約30年間も激動のゲーム業界で生き残ってきた実績を持っています。
代表作としては、「デッドバイデイライト」、「シャドウ・オブ・モルドール」、「アサシン クリード リベリオン」、「ゲーム・オブ・スローンズ Beyond the Wall」などがあり、日本でもプレイされている作品が多いことを特徴としています。
創業当時の本社所在地はケベック市でしたが、現在はモントリオールが活動拠点となっています。コンシューマー機、モバイル、PCなどプラットフォームに制限されないゲーム作りをしていますし、2D、3Dの両面で実績があります。
ビヘイビア・インタラクティブはグローバルな採用活動を行っておらず、2021年11月末現在はモントリオール本社のみでの求人をホームページに掲載しています。カナダでの求人状況や待遇などに興味がある方は以下をご覧ください。
https://www.bhvr.com/jobs/
1-3. Klei Entertainment（クレイ・エンターテイメント）
クレイ・エンターテイメントは2005年にJamie Chengによって設立されています。2021年から中国のテンセントが主要株主となっています。
プラットフォームについては、Xbox、任天堂の各種、PlayStationシリーズ各種のほか、PC、iOSなど幅広く対応できる技術力を有しています。
代表作としては、「Eets」シリーズ、「Shank」シリーズ、「Mark of the Ninja」シリーズ、「Don’t Starve」シリーズなどがあります。本社所在地はバンクーバーです。
クレイ・エンターテイメントはグローバルな人材採用活動を行っておらず、2021年11月末現在はモントリオール本社のみの求人情報を公開しています。カナダでの求人状況や待遇などに興味がある方は以下をご覧ください。
https://klei.com/careers
1-4. Hothead Games（ホットヘッド・ゲームス）
ホットヘッド・ゲームスは2006年に設立されたデベロッパー企業です。本社以外では、カナダ国内にハリファクス、モントリオール、トロントに活動拠点を置いています。
代表作としては「～フォージド ファンタジー～」、「マイティバトルズ」、「ヒーロー・ハンター」、「戦争でのライバル」シリーズ、「映画館マネージャー」などがあります。本社所在地はバンクーバーです。
ホットヘッド・ゲームスはグローバルな採用活動を行っていませんが、カナダ国内の複数の拠点に関連する求人を掲載しています。カナダのゲーム制作会社が提示する待遇に興味がある方は、ぜひ以下をご覧ください。
https://hotheadgames.com/careers/
2.まとめ
カナダの代表的なゲーム会社を紹介し、会社としての概要や代表作などをまとめました。
カナダには多数のゲーム開発会社があり、非常に多くのユーザーも存在しています。また、カナダはアメリカと陸続きなこともあって、アメリカに本社を置きながらカナダに活動拠点を設けている大手ゲーム会社も多数見られます。
さらに、カナダにはインディペンデント系のゲーム会社も多数存在しています。そのため、大手企業とは異なる視点からゲーム開発が進みやすく、クリエイターにとって刺激が強い環境が育っているそうです。
それだけに今後もカナダのゲーム会社が発展していくことは必至です。遠い国のことと思わず、日本のゲーム業界にも影響があることとして注意深く見守っていきましょう。
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