ゲーム業界は「厳しい」?仕事内容や就職難易度などを解説!


ゲーム業界は、就職・転職先として高い人気を持っています。

しかし、ネット上では「ゲーム業界で働くことは厳しい」という意見をみることもあります。

 

このコラムはゲーム業界で働くことに対して漠然とした不安を感じている人に向けて、ゲーム業界は本当に「厳しい」のかを事実を踏まえて解説していきます。

 

目次

1.ゲーム業界が「厳しい」といわれる理由1…就職が難しい

ゲーム業界が「厳しい」と思われている理由のひとつに、就職のハードルの高さがあります。

ここではなぜゲーム業界に入ることが厳しいのかを解説しましょう。

 

1-1. 業種自体が夢を与える仕事のため志願者が多い

ゲーム業界は「夢がある仕事」というイメージが強く、志願者が殺到する傾向があります。
 
ゲームは多くの人にとってエンターテイメントの最高峰であり、幼い頃からの憧れの対象です。そのため「自分も面白いゲームを作りたい」「感動を届けたい」という夢を抱き、ゲーム業界を志す人は非常に多いのです。
 
その結果、大手ゲーム会社の新卒採用では、数千人規模のエントリーがあることも珍しくありません。人数が多いと単純に倍率が上がるだけでなく、採用側はレベルが高い人を選びやすくなります。そのため、大手ゲーム会社では、高学歴、ハイスペックの人でなければ書類選考も通りにくいのが実情です。
 
このような背景から、ゲーム業界への就職は非常に難易度が高く、狭き門と言わざるを得ません。多くの志願者が集まる中で、いかに自身を差別化し、企業に必要とされる人材であることを証明できるかが、この厳しい現実を突破するための鍵となります。
 

1-2. 多くの人が名前を知っている大手企業は人気

実際に誰もが知っているような大手ゲーム会社、例えば任天堂やソニー、バンダイナムコ、スクウェア・エニックスなどは非常に競争率が高いことで知られています。
 
就職希望者が多いということは、企業側にとって多くの面で条件が良い人を選びやすいということですから、高学歴、高スキルの人に有利な状況になるのは無理がないことでしょう。

 

以下にゲーム業界の就職倍率や学歴について詳しく書いた記事があるので、ぜひ参照してください。

「人気ゲーム会社の就職倍率は?内定を勝ち取るためのポイントも説明」

「ぶっちゃけ、ゲーム業界への就職・転職に学歴は必要?」

 

1-3. 中小企業・ベンチャーは学歴よりも「何ができるか」を見る

前の項目で書いたように、学歴などに対して厳しいのは大手ゲーム会社の傾向です。
 
その一方で、同じゲーム業界でも中小企業やベンチャー企業は、「今現在何ができるのか」という点にフォーカスして人材を集める傾向があります。
 
中小企業は大手ほどじっくり成長を待つのは難しく、即戦力を必要としているからです。

「ゲーム業界におけるベンチャーの特徴とは?大企業との違いも説明」

 

1-4. 会社にこだわらず、業界内での実績を培うことで大企業への就職も夢ではない

上のような状況を見れば、スキルは必要ではあるものの、「有名大学を出ていなければゲーム業界に入れない」ということはネット特有のデマ・噂と捉えて良いでしょう。

 

もちろん、高待遇が望めることや夢がある仕事ができることなどで人気が高いゲーム業界なので、厳しい側面はありますが、極端に大手にこだわらなければ就職が非常に困難というのは間違ったイメージと言えます。
 
無責任な風潮に惑わされず、行きたい道をしっかり選びましょう。

 

ゲーム会社に受かるのに有利な大学・学部はある?

文系だけどゲーム会社に就職したい!望まれるスキルとアピール方法も説明

 

2.ゲーム業界が「厳しい」といわれる理由2…仕事が忙しい


ゲーム業界が「厳しい」と言われる理由として、仕事量の多さや時間拘束の長さなどを上げる人も多いようです。
 
ここではその点について解説しましょう。

 

2-1. 残業ややりがい搾取、納期設定などの背景から「ブラック企業」という印象が強い

ゲーム業界が「厳しい」と言われる理由の一つに、毎回新しいものを作らなければならない事情があります。ゲームには新しさが求められますし、技術やツールが日進月歩で進化していくので、作業に要する時間が読みにくい特徴があるのです。
 
もちろん、ゲーム開発初期には実現可能と思われる日程が組まれますが、新しいことに取り組む以上、計画通りいかないことがあります。それでもリリース日という明確な納期がありますから、結果的に残業や休日出勤が発生してしまうのです。近年はゲーム業界もかなりホワイト化していますが、残業や納期のストレスで離職する人も存在します。
 
また、「やりがい搾取」の傾向も昔に比べると減っていますが、ゼロとは言えません。ゲーム開発への情熱が強い人材が多いことから、企業や上司がその熱意を利用し、過剰な労働を強いる場面も見られます。自身の作品が世に出る喜びや達成感は非常に大きいですが、それが過度な労働を正当化する口実となってしまうケースもあるのでご注意ください。
 
近年、業界全体で労働環境改善の取り組みは進められていますが、一部では依然として過酷な労働実態が報告されており、このネガティブなイメージは払拭しきれていません。
 
ただし、ゲーム業界にブラック企業があるとしてもそれはごく一部のことであり、「印象」が独り歩きしている面もあります。それを踏まえて、ぜひ以下の項目も読んでください。
 

2-2. 残業が多めの業界であることは事実

確かに、ゲーム業界は比較的残業が多い職種です。

 

理由のひとつはスケジュールを厳守するためです。そしてもうひとつ理由を挙げるとすれば、技術革新が非常に速い分野であるからといえます。
 
新しい技術を使う以上、過去の経験に沿ってリソースを配分しても、順調に仕事が進むとは言い切れません。また、ユーザーの満足度に対するハードルも年々上昇しているため、評価されるタイトルを生み出すにはクオリティを上げ続ける必要もあります。

 

ある意味で最先端にいることで厳しい状況がある、ともいえるでしょう。

「ゲーム会社は残業が多いって本当?残業の理由と健康に働くためのポイント」

 

2-3. すべてのゲーム会社が忙しいわけではなく、ホワイト企業も存在する

もちろん、ゲーム業界の全てが毎日長時間残業をしているわけではありません。適切なリソース管理で残業をしっかりコントロールできている会社も数多くあります。

 

また、リリース前には大変だったとしてもプロジェクトにめどが立った時点でしっかり休みを取るなど、メリハリを利かせた働き方を行う企業も少なくありません。

「ホワイトなゲーム会社に入社したい!良い会社かどうかを見極めるポイント」
 

2-4. 就職・転職時に会社の情報をしっかり調べることが大切

ここまでの内容を読めば、ゲーム業界が全てブラックというのは間違ったイメージだということがわかるかと思います。
 
とはいえ、労働環境が厳しい企業が存在するのも事実です。そのため、就職・転職を行う際には、平均残業時間や離職率を確認するなど、用心を怠らないようにしましょう。

「ゲーム業界=ブラック?実態と転職する上で注意したいポイントを解説」

 

3.ゲーム業界が「厳しい」といわれる理由3…職種ごとに求められるスキルが高い

ゲーム業界には先述した「就職のハードルの高さ」以外にも、職種ごとに沢山の事を求められるという特徴があります。ここでは代表的な職種について、職務内容、スキル、実際の求人例を見てみましょう
 

3-1. ゲームプログラマー

・主な職務内容

ゲームプログラマーは、プログラミング言語を用いてゲーム開発を行う職種です。ここでいう「ゲーム開発」とは、見た目の部分を動かすだけでなくサーバーの運営保守等の領域も含まれます。基本的には、クライアントサイドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの2つに大別されており、それぞれ開発領域によって使われる言語も違います。
 
プログラミング言語は常に情報がアップデートされており、ベテランエンジニアでも日々新しい言語に関する知識を習得していく必要があります。
 

・扱うツール(言語)

先述の通り、ゲーム開発の領域によって扱う言語は異なります。クライアントサイドで使われる言語としては主に、C++/C#/Java/JavaScript等があり、サーバーサイドで使われる言語として、Python/PHP/Ruby/Perl等があります。もちろん全ての言語を覚える必要はありませんが、それぞれの言語がどんな役割をなしているかを知っておかなければ、プログラマー同士のコミュニケーション時に不都合が生じてしまう恐れがあります。
 
また言語以外にも、プログラムのソースファイルなどの、変更履歴を管理するシステムであるGit、ゲーム開発専用のソフトウェア(ゲームエンジン)であるUnityやUnreal Engine等のソフトウェア知識も必要になってきます。

 

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・求められるスキル

ゲームプログラマーにはまず第一にプログラミングスキルの高さが求められます。
 
クライアントサイド、サーバーサイドによって扱う言語は違いますが、扱う言語に対する知識が必須となるため、ポートフォリオを持参したうえで自分の実績と習熟度をアピールしましょう。またプログラミングにおける考え方である「オブジェクト指向」や、プログラミング言語のカテゴリである「コンパイラ型言語」「インタプリタ型言語」の違いなど、プログラミング全般への理解度も求められます。

 

加えて三角関数やベクトルといった数学的知識・思考、物事を論理的に考える思考力は、他職種と比べて特に求められます。プログラミングでは物事を順序立てて考え、それをしっかり構築していく考え方が重要になるため、一見難しくみえるものを紐解き、シンプルにまとめて誰でもわかりやすくする能力があれば、多くのメンバーを巻き込んで仕事をする事が出来ます。

 

・実際の求人例

★中途の場合
【職種 / 募集ポジション】
ゲームプログラマー
【雇用形態】
正社員
【給与】
応相談 〜

【具体的な業務内容】
・iOS/Android向けのゲーム開発
・C/C++/Objective-C/Javaなどの各種言語でのプログラム開発
・C♯を用いたUnityなどの開発ミドルウェアを利用したプログラム開発

【必須要件】
・開発経験(プログラム開発経験)
※UnityでC、C++、C#(プログラミング言語)による開発経験
※コンシューマタイトルは実務経験無しでも可(学校で勉強された方)。
※ゲームジャンル不問

【歓迎条件】
・Objective-C(iOS)、swift(iOS)、Java(Android)開発経験
・マネージメント経験

 

★新卒or未経験者の場合
【職種 / 募集ポジション】
ゲームプログラマー

【雇用形態】
正社員

【給与】
月給:18万円~

【具体的な業務内容】
主にUnity、C#言語を使用したスマホゲームアプリ、家庭用ゲーム開発
※研修有

【必須要件】
・IT業界に挑戦したい方
・ゲームプログラミングに興味関心の高い方

3-2. ゲームプランナー

・主な職務内容

ゲームプランナーとは、ゲームの企画や仕様を考えてゲーム開発全体の構成を整える仕事です。ゲームの世界観だけでなくキャラの設定、ゲームシステム、画面配置などの様々な設定を企画し、仕様書にまとめてゲーム開発のかじ取りを行います。ここで作成される仕様書は、プログラマーやデザイナー、シナリオライター等複数の職種にわたって全体像が伝わる様に作成しなければいけないため、ゲーム開発に関する幅広い知識と経験が求められます。企画職のイメージが強く、ゲーム開発の工程では花形ともいわれる仕事ですが、ゲーム開発の進行やゲーム自体の売り上げを左右する非常に重要な仕事です。
ユーザーが楽しめるゲームを考える発想力だけでなく、自分の頭の中でイメージする世界観をアウトプットし、メンバーに共有するためのコミュニケーション力も求められます。

 

・扱うツール

クリエイティブ職と比べて実際に必要となるツールの難易度自体は高くありませんが、スケジュール進行/仕様書の作成/情報共有等で使われるツール等扱うツールは様々です。
例えばデザイナー向けの仕様書を作成する際のアウトプットでは、PowerPointやExcelといったofficeツールが使われる事が多いです。しかしより分かりやすくアウトプットするためには、PhotoshopやIllustrator等のデザインツールを使ってビジュアルで訴求する必要がある場合も生じます。またゲームのフィールド制作や、キャラクターの動作設定を行うための、ゲームエンジンやスクリプト言語の基礎知識等も求められます。
特定のツールは必ず出来なければいけないわけではありませんが、よりゲーム開発がスムーズに進むためのツールを自分で取捨選択して選ぶ事が重要になってきます。

 

・求められるスキル

ゲームプランナーに必要な要素としては、他部署を巻き込んで仕事をするためのコミュニケーション能力、ゲームの面白さを左右する企画力、売上を上げるゲームを作る為の論理的思考力と分析力等多岐に渡ります。
また企画書や仕様書作成時には各タスクの大まかな工数も分かっている必要があるため、デザイン/プログラミング等の基本的な知識がある事は大前提になってきます。
未経験者の場合は、自分が受けたい企業のゲームを企画者の目線で分析する事が出来ればチャンスがあるため、上記で記載した素養を面接時にうまくアピールする事が必要です。

 

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・実際の求人例

★中途の場合
【職種 / 募集ポジション】
ゲームプランナー/東京
【雇用形態】
正社員
【給与】
年収 4,000,000円 〜 10,000,000円
【具体的な業務内容】
ゲーム仕様決定
仕様書作成
ゲームバランス調整
シナリオ作成
ボイス・サウンド進行管理
イラスト・デザイン進行管理
コンテンツ内のイベントなどの企画・仕様作成から開発・運用までの工程をお任せいたします。

【歓迎条件】
・ランキング上位に入るモバイルゲームの企画、運用経験者
・イラストの発注、進行管理経験者
・数字に強くパラメーター設計の経験者

 

★新卒or未経験者の場合
【職種 / 募集ポジション】
未経験若手プランナー
【雇用形態】
契約社員
【給与】
年収 2,400,000円 〜 2,700,000円

【具体的な業務内容】
コンシューマゲームの企画、進行管理
・ゲームタイトルの企画、立案、プレゼンテーション
・ゲームデータの仕様設計、作成、調整
・ゲームの世界観、シナリオ、演出の作成
・制作進行管理

【歓迎要件】
・弊社のゲームプランナーになりたい方
・アイデアを生み出すことが大好きな方、得意としている方

3-3. ゲームデザイナー

・主な職務内容

ゲームデザイナーとは、ゲームの登場キャラクターやアイテム・背景などの見た目に関する部分をデザインする職種を指します。ゲームの世界観や物語などの創作、あるいはゲームの動作システムの構築なども任される事もある人気の職種です。
ゲームデザイナーの中でもいくつかの職種に分かれており、2Dキャラクターを制作する「2Dデザイナー」、2Dキャラクターを3Dの形にする「モデリングデザイナー」、3Dの絵に動きをつける「モーションデザイナー」等工程によって分かれています。

 

・扱うツール

ゲームデザイナーが扱うツールは、上記にて説明した職種や会社の方針によって扱うツールも変わっていきます。主には2D/3Dによって扱うツールが変わってくるため、自分のなりたい職種に合わせたツールを習得する事が必要です。
〇2Dデザイナー:Photoshop/illustrator/Spine/Live2D/AfterEffects等
〇3Dデザイナー:Maya/3ds Max/Houdini/Blender/ZBrush等

 

・求められるスキル

ゲームデザイナーに必要なスキルとしては、デザイン力とコミュニケーション能力が重要になります。
デザイン力とは上記で説明したツールの習熟度ももちろんのこと、企画されたゲームをイメージ通りにアウトプットするデッサン力も含まれます。またデザインに関する審美眼をいかに鍛えるかも重要な要素になっており、2D/3Dデザインの基本的な概念をしっかり理解したうえでデザインするスキルが求められます。
コミュニケーション能力は、プランナーやディレクター、シナリオライター等の他職種のメンバーに対し、作成したデザインの意図や修正点などを分かりやすく説明するために必要になる要素です。

 

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・実際の求人例

★中途の場合
【職種 / 募集ポジション】
ゲームデザイナー/東京
【雇用形態】
正社員
【給与】
年収 4,000,000円 〜 10,000,000円

【具体的な業務内容】
・キャラクター・背景デザイン&モデリング
・モーション・エフェクトデザイン
・UI/UXデザイン など

【使用ツール】
Maya/Substance Painter/ZBrush
Photoshop/Illustrator
After Effects
Unity

【歓迎条件】
・Unity経験者
・UI/UX経験者
・3Dキャラモデラー/エフェクトデザイナー経験者

★新卒or未経験者の場合
【職種 / 募集ポジション】
ゲームデザイナー(2D/3D)

【雇用形態】
正社員

【給与】
年収 2,400,000円 〜 2,700,000円

【具体的な業務内容】
ソーシャルゲームやコンシューマゲームのゲームCG制作(3Dモデリング、3Dモーション、エフェクト、2DCG等)

【歓迎要件】
・美術/イラスト/CG分野の教育機関(大学・専門学校・スクール等)で学んだ経験
・ゲームデザインに興味関心の高い方

 

4.ゲーム業界が「厳しい」といわれる理由4…業界ならではの問題

ネット上には日本のゲーム業界自体の将来性が厳しいという意見も存在しています。
 
そこでこの項目ではゲーム業界ならではの問題も解説しておきましょう。
 

4-1. 将来性とトレンドの移り変わりの激しさから安定性があるとはいえない業種

ゲーム業界は成長産業である一方、トレンドの移り変わりの激しさから、安定性は低めです。技術革新のスピードが速く、ここ数年だけでもVR/AR、クラウドゲーミング、AIなどがどんどん進化を遂げており、ゲームの表現や遊び方を常に変化させています。企業はこれらの技術をいち早く取り入れ、優位性を確立する必要がありますから、開発者も常にスキルをアップデートしなければなりません。
 
また、ゲームのトレンドは非常に移り変わりが激しいです。ソーシャルゲームの隆盛と衰退、eスポーツの普及など、人気ジャンルやプレイスタイルはあっという間に変化します。ヒット作を生み出すためには、常に市場の動向を読み、斬新なアイデアを形にする能力が求められますが、成功は保証されません。多大なリソースを投じたプロジェクトが失敗に終わるリスクも常に存在します。
 
このような状況は、ゲーム会社の経営を不安定にする要因となります。従業員にとっても、プロジェクトの成否がキャリアの安定性を左右する側面を持ちます。そのため、ゲーム業界は成長産業でありながら、変化の激しさゆえに常に不確実性と隣り合わせであり、安定性があるとは断言できない業種であることは知っておくべきです。
 

4-2. 開発費の増大や競合コンテンツ増加など既存ゲーム開発手法の問題

ゲーム業界の中の日本のポジションを考えると、確かにある時期には非常に高いところに君臨していたことがありました。
 
しかしその後、世界各国のゲーム会社が台頭してきたことや、海外のタイトルのe-sportsなどの発展などもあり、相対的に日本の位置が低下している実情はあります。

「日本のゲーム業界は衰退している?そう言われる原因と将来性について」

 

4-3. 様々な要因はあるものの、ゲーム業界自体の市場は成長

上記の通り、海外のゲーム業界の発展や、新しいシーンの影響はあるものの、日本国内のゲーム市場が衰退しているという事実はありません。
 
家庭用ゲーム機のジャンルは横ばいなので増えているとは言い難いですが、ゲームアプリの利用やオンラインゲームのニーズは大きく伸び続けています。
 
また、e-sportsが盛んになっていることもあって、PCゲームユーザーが増えている現実もあります。

 

4-4. 悲観的になるのではなく、現在抱えている問題を解消することが大切

ここまで書いたように、ある部分を見れば将来が厳しいと感じているゲーム会社は間違いなく存在します。
 
しかし、ゲーム業界はそもそもトレンドの最先端を走る業界ですから、変化し続けることが当たり前の業界とも言えます。

 

一部の報道で悲観的になるより、新しいチャレンジを続けて行くことが問題解決に繋がることを、ゲーム業界は熟知しています。

 

5. これからゲーム業界を目指す上で大切になる心がけ

5-1. トレンドをしっかりキャッチし、ニーズに答える技術を培う

ゲーム業界は技術面での革新が早く、ユーザーのニーズも移り変わりがありますから、常に変化にさらされ続けています。そのため、ただ厳しいと感じて守りに入っていては生き残ることはできません。

 

ゲーム業界で生きていくには常にアンテナを張り、ニーズの変化や新しい技術に敏感であることが必要です。

 

5-2. 国内だけでなく、海外も目を向ける

前の項目でも触れましたが、ゲーム市場は世界規模で成長を続けています。そのため、日本国内だけの動向にこだわっていると、これからのゲーム業界で生き残っていくことは厳しいと言えます。

 

ゲーム業界に限らずグローバル化は進んでいますから、世界のゲーム業界に目を向けていきましょう。

 

5-3. 世論に自分の意思を委ねるのではなく、「自分のやりたいこと」を大切にする

ゲーム業界に入りたいと考えている人にとって、業界の動向が気になるのは無理のないことです。とはいえ、面白いゲームを作りたい、自分のスキルを試したい、など「自分のやりたいこと」があるのなら、それを大切にすることをお勧めします。

 

またその一方で、不安の方が強いと感じる人は、一度自分が本当にやりたいことと向き合うことも考えてみましょう。

 

5-4. ゲーム業界で働くのに向いているタイプを知る

ゲーム業界は変化が激しいので、ひとつの仕事を覚えて、長い期間をかけてその技術を極めたいという人にはあまり向いていません。たとえばシナリオやデザインなどの仕事の大枠は変わらないかもしれませんが、数年単位で使うツールが大きく変化することがあり得るので、好奇心旺盛で変化を好む人が向いています。
 
また、クリエイター系の仕事には人付き合いが苦手と思う人が就く場合もありますが、ゲーム業界は共同作業を基本とするのでコミュニケーションスキルは重要です。
 
そして何よりも、ゲーム作りが好き、という素養も欠かせません。ゲームプレイが好きなことと、開発が好きかどうかは異なる場合があるので、この点にもご注意ください。
 
これらの点を踏まえて、ゲーム業界に向いているかどうかをじっくり検討してみることをおすすめします。
 

6. まとめ

ゲーム業界が厳しいと言われていることについて、就職倍率や労働環境、業界そのものの動向などを解説しました。

 

いろいろな意味で「厳しい」と言われる面があるゲーム業界、実際に厳しい側面はあります。そもそも変化が激しい業界でもありますから、入ってしまえば何十年も安定した収入が得られるとは言えないことは事実です。
 
しかし、他の業種よりも夢が描きやすい点や、ヒットタイトルを出せば高待遇が望めることなどは疑いのない事実です。

 

自分自身にとって大切なのは、何なのかということをこの機会に整理してみるのも良いかもしれませんね。

 

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