ゲーム会社は残業が多いって本当?残業の理由と健康に働くためのポイント


ゲーム業界は世界レベルでも成長を続けていることや、多くの人の憧れでもあることから、就職先や転職先として高い人気があります。

その一方で気になるのは、「ゲーム会社で働く人たちってしょっちゅう徹夜してるんじゃないの?」という疑問です。

どれほど収入が多くても心身を壊してしまったら意味がない、というのは誰もが思うことでしょう。

 

このコラムでは、ゲーム開発企業は残業が多いと思っている人に向けて、ゲーム業界の残業の実態や、健康に働き続けるためのポイントをまとめました。

 

1.ゲーム業界は本当に残業が多いのか

まずは早速、核心であるゲーム業界の残業時間について見ていきましょう。

 

結論からお伝えすると、ゲーム業界の残業時間は長い傾向にあります。

転職業界で多くの人が利用している「Doda」が調査した、各業界の2018年平均残業時間のデータを見てみましょう。

このデータによると、ゲーム(制作・開発)は残業時間が月45.3時間となっています。堂々1位、というデータを見ると抵抗を覚える方もいるかもしれません。

 

しかし同社が5年前に行った2013年に調査した残業時間調査では、1位は異なる業種ながら残業時間が月49.1時間となっています。

このデータ比較からわかるのは、日本の仕事全体を通して残業時間が減少傾向にあるということ。

昨今は働き方改革なども進められているため、旧来の残業ありきのワークライフバランスは改善されると考えられます。

さらに、ゲーム業界は比較的変化が大きく、旧態依然ではビジネス上生き残れないのを認知している経営者が多いです。

世間が残業を減らす動きになれば、それに準じた働き方に変わることが期待できる業界と言えるでしょう。

 

また月45.3時間という残業時間の数字を冷静に紐解くと、月に22日の出勤と考えた場合、1日あたりの残業時間は2時間前後となります。

「ゲーム業界は終電帰りや徹夜続き」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、定時より2~3時間遅い程度に収まることが分かります。

 

2.ゲーム業界で残業が多い理由

ゲーム業界で残業が多いのは、主に下記の理由からです。

・タイトルリリース前後のタイトなスケジュール

・ソーシャルゲームの台頭によるリリース後も続く開発

・夜型の人が多いフレックスタイム制

・作業量が多い

 

それぞれの内容をみてみると常に残業が多いわけではなく、シーズンに関わらず忙しい時期があったり、勤務時間が全体的に遅くなっていたりと他の業界と異なる部分が多いようです。

それでは、これらの理由を一つ一つ見ていきましょう。

 

2-1. タイトルリリース前後のタイトなスケジュール

ゲーム業界は、シーズンに関わらず、タイトルのリリース前後が繁忙期となります。

そのほかの業界の繁忙期はシーズンによることが多く、例えば官公庁に関連した業務であれば年度末に向けての2、3月が非常に忙しくなりますが、タイトルのリリースにあわせて繁忙期がやってくるのは、ゲーム業界ならではの特徴といえるでしょう。

 

2-2. ソーシャルゲーム台頭により、リリース後も開発が続く

ダウンロードしてから継続的にプレイを続けるソーシャルゲームの場合、ユーザーを飽きさせないために常に新しいサービスを提供し続ける必要があります。

課金を呼び込むためのイベントの準備や、メンテナンスへの迅速な対応が求められることもあり、この種類のゲームの運営や開発に携われば、残業時間は増大する傾向がみられます。

 

2-3. ゲーム業界には夜型の人が多い

クリエイター系の仕事でよくみられる傾向ですが、ゲーム業界も夜型で働く人が多く存在します。

朝の出勤時間を遅めにして、夜遅くまで仕事をする人が多いため、残業扱いの時間が増え、夜になっても働いている人が多いというイメージにもつながっています。

 

2-4. 作業量が単純に多いケース

最近のゲームは、ビジュアルの美しさや動作のなめらかさを求められる傾向が強くあります。

グラフィック関連に要求されるクオリティを守るためには残業が増える傾向があり、一部のスタッフは長時間働くことを余儀なくされることもあります。

 

3. 残業が多いゲーム業界で健康に働くためには

ゲーム業界は、全体に出勤時間が遅い傾向があり、生活リズムや運動不足、食生活の乱れやストレスなど心身への負荷を溜めやすい環境になるため、健康を意識した行動が重要になります。

ここからは、ゲーム業界で健康的に働くための4つのポイントを紹介します。

 

3-1. フレックスタイム制の場合、深夜作業にならないように調整する

フレックスタイム制の場合、自分で出勤時間を管理できますが、健康のためには深夜作業にならないように調整するとよいでしょう。

前の項目でも触れたとおり、ゲーム業界には夜型で働く人が多く、昼過ぎに出社して深夜に退社するという光景を目にすることになります。

しかし、人間の体は朝日を浴びることが大切です。

なぜなら、朝日を浴びるとメラトニンやセロトニンというホルモンが分泌されやすくなり、これらのホルモンが眠りの質を高め、心身のバランスを整え、健康維持に非常に重要な役割を担っているからです。

 

健康を維持するためには、できるだけ深夜までの業務を避け、午前中に出勤して体のリズムを整えましょう。

 

3-2. デスクワークがメインのため、運動を欠かさないようにする

どの業界の方にもいえることですが、デスクワークがメインの方は運動を欠かさないようにしましょう。

ゲーム制作会社では、多くの人がデスクワークを中心に毎日の業務を行っています。

座ったままでは下半身に血液が集中してむくみの元になりますし、腰痛の原因にもなりますので、30分から1時間に一度は立ち上がって背伸びをするなど、同じ姿勢を続けることを避けましょう。

 

また、立ち上がることが難しければ、座ったままでつま先を床につけ、かかとをゆっくり上下させる運動を取り入れましょう。

この動きはふくらはぎの筋肉を使うので、血管を押して足の先端に溜まった血液を心臓に返す補助します。

 

3-3. 食生活に気を遣う

ゲーム業界では忙しい時期が続くと、夜型になって深夜に食事を取り、朝食を抜いてしまう人が多くいます。

朝食は脳を活性化させる効果がありますが、逆に夜遅くの食事は眠りの妨げになるので、深夜に食事を取ることを避け、朝は起きて朝食を食べるように心がけましょう。

また、忙しさからお菓子やコンビニのおにぎり、パンなどで食事を済ませてしまう人もいますが、健康維持のためには改善が必要です。

このような食事ではビタミン不足から、ストレスや疲労を感じやすくなり、業務のパフォーマンスが下がってしまいます。

 

忙しい時ほどバランスの取れた食事を心がけ、時間や量をコントロールして取り入れることで、作業効率を上げましょう。

 

3-4. ストレス発散方法を見つけておく

残業が多いと身体への負荷が増え、納期などに対するストレスも増えていることでしょう。

適度なストレスは生産活動にプラスに働くこともありますが、大きすぎるストレスは体調不良やパフォーマンス低下の原因になります。

クリエイターであれば常にストレスと戦い続ける必要がありますから、長く良い仕事を続けるためには自分なりのストレス解消法を持っておくことが重要です。

 

例えば一人でカラオケに行ったり、軽く運動をしたり、できるだけ自然に触れたりするなど、忙しい時にも有効なストレス発散の方法を作っておきましょう。

 

4. まとめ

「ゲーム業界は残業が多く、健康的に働けないのではないか」と不安に思っている方へ向けて、ゲーム業界の残業状況の実態についてみてきました。

 

ゲーム業界は残業が多い傾向にあります。

ただし「ただ残業が多い」というわけではなく、今後の世間の動きや業界のトレンド次第で改善される可能性があるのも事実です。

「残業を覚悟しておく」という心構えは大切ですが、「残業が多いから業界への志望を諦める」というのはもったいないでしょう。

 

また生活時間帯が他の業界より遅い傾向にあるのも忘れないようにしましょう。

心身のバランスを健やかに保って働くためには、「食生活や睡眠を含め生活のリズムに気をつける」、「適度な運動を心がける」、「ストレス解消の方法を自分なりに見つけておく」ということが大切です。

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