ゲーム業界の「キャラクターデザイナー」とは?仕事内容や必要な技術を説明


「キャラクターデザイナー」はゲーム開発に携わるデザイナーの中でも非常に人気が高い職種です。

プレイヤーにとってもキャラクターは感情移入の対象ですから、出来がよければそのデザイナーの名前も記憶されます。

その「キャラクターデザイナー」とはどんな仕事なのか、どんなスキルや資質、キャリアパスが必要なのかなどを解説します。

 

1.ゲーム業界におけるキャラクターデザイナーの仕事

1-1.キャラデザイナーとは? タイトルを形作る上で大切なキャラクターをデザインする、デザイン職の花形

キャラクターデザイナーは、そのゲームのヒーローやヒロインを含むキャラクター達をデザインすることが仕事です。

まさにゲーム製作プロジェクトの中でも「顔」と言ってよいポジションで、それだけに希望者が多いのも実情です
かっこいい、可愛い、美しいなどの要素を描き分けられる上に、カラーリングやファッションのセンス、インパクトや独自性も求められます。
 
会社によってはイラストレーター全般の仕事をしつつ、キャラクターデザインをしたりするところもありますし、主役級のキャラは既に実績がある人が担当し、脇のキャラならある程度の実力を持っていれば任されるということもあります。
いずれにしてもいきなりメインキャラを任されることはありえないので、さまざまな業務をもらう中でどう進んでいくかは選択の余地があるケースもあります。
 

1-2.キャラクターデザイナーと他のイラストレーターとの違い

イラストレーターはディレクター・プランナーの指示で、既に決まった世界感を形にしていくことが多いです。
シナリオなどが決まっていて、その場面やストーリーに欲しいイラストを要求されるといった感じです。
 
一方キャラクターデザイナーも指示を受けてデザインすることも多いですが、イラストレーターよりは自由度が高いことが普通です
大まかな世界感を指示されて、細かいデザイン性などはデザイナーの感性に任されることもしばしばあります。
 

1-3.キャラクターデザイナーの給料・年収は?

キャラデザイナーの年収は300万円~600万円が相場で、企業の規模によって変化します。
実務経験と実績を積み上げていくことで徐々上がっていきます。
国税庁の民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は441万円とのことなので、基本的には平均前後、場合によっては平均を上回る給与をもらえる職業であるといえるでしょう。
 
なお、フリーランスや個人事務所を設立する形で働く場合は、委託業務として単価が設定されることになるため年収が大きく変わります。
高い単価での仕事を多くこなすことができれば年収も増加しますが、フリーランスは仕事が不安定になりがちということから、年収の額を設定することは難しくなります。
また、クライアントとのロイヤリティ契約などによっても年収が変わります。
契約を結べた際には、グッズ販売において売り上げの一定の割合を受け取ることができるため、非常に大きな利益を獲得できるチャンスがあります。
 

2.ゲーム業界におけるキャラクターデザイナーに求められるスキルと有利になる資格

2-1.デッサン力だけでなく、各種グラフィックツールを使いこなすスキルも求められる

基本的にゲーム業界である以上、デジタルツール、グラフィックツールの使用は必須です
PhotoshopやIllustratorはもちろん、場合によってはLive2Dなどの比較的新しいツールを使いこなすスキルも要求されるでしょう。
 
また、2Dだけでなく3Dツールも使いこなせるに越したことはありません。
Maya、Zbrush、Substance Painter、3Dcoatなど、会社によって使うツールは違うでしょうが、ある程度の共通性がある場合も多いので、どれかに馴染んでおくと良いでしょう。
 
過去のCareer記事にて、2Dデザイナーと3Dデザイナーの仕事内容について詳しく触れています。
こちらも併せてご覧ください。

 

2-3.責任感があり、自己管理や協調性もある程度必要

デザイナーというと職人系の仕事というイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかしゲーム製作の仕事は膨大な作業量があり、内容も多岐にわたりますから、多くの人とコミュニケーションを取ったり、工程を守ったりする必要があります
また個性や考え方の違いを埋めたり、より良いデザインを求めてディスカッションをすることもありますから、折衝能力もあった方が良いでしょう。
 

2-4.就職や業務上有利になる各種資格

キャラクターデザイナーに必須の資格はありませんが、持っていれば就職に有利な資格はあるので下記にまとめます。
 
アドビ認定エキスパート
アドビ製品を使う上での知識を認定する資格です。PhotoshopやIllustratorといった個別のアドビ製品の試験に合格した後、所定の手続きを行うことで取得できます。
 
CGクリエイター検定
CG-ARTS協会が実施している検定で、2D、3D両面を含んでいます。ベーシックとエキスパートに分かれており、年2回試験があります。
 
色彩検定
ゲームやデザイナーだけでなく服飾業界や工業系の人も受けます。色彩に関しては日本国内では知名度が高い検定です。
 

3.キャラクターデザイナーになるには?ゲーム業界で活躍するためのキャリアパス

3-1.キャラクターデザイン学科の専門学校卒か、美術大学卒のキャリアが重視される

受ける会社によって違いはありますが、専門学校でキャラクターデザイン学科を出ている人、美大を出ている人はキャラクターデザイナーとして採用される可能性が高いでしょう。
 
専門学校を出ていれば即戦力として作業を任せやすいメリットがありますし、美術大学を出ている人はデッサンなどの画力に対する基礎が完成していることを前提として、知識や技能の深さ、幅広さに期待する傾向があります。
 
レアなケースでは漫画家やゲーム業界以外のイラストレーターから抜擢される場合もありますが、それはごく少数であること、既に持っている知名度や技能を求められてのことなのでキャリアパスと考えるのは適切ではありません。
 
同業他社からの転職であれば、スキルに応じた対応は期待できるでしょうが、全く実績がなく、今から目指すという人は専門学校に行くことが早道かもしれません。
 

3-2.キャラクターデザイナーは人々の印象に残りやすいため、知名度を得やすい傾向にある

キャラクターはそのゲームの「顔」であり、プレイヤーが感情移入することもあって、多くの人の記憶に残ります。
そのためゲームタイトルに恵まれれば、デザイナーの名前も記憶され、知名度は上がりやすい傾向があります
将来的には会社を離れてフリーランスを目指す、という方には名前が知られていることは大きなアドバンテージになります。
 
一方、あまり知名度ばかりが先行すると、特定のゲームや特定のキャラクターのイメージが付きすぎて、その後の活動が限定される可能性もあります。
独立を目指す方は一つの成功だけで踏み切るのは危険かもしれません。
 

3-3.流行を調査し、柔軟に対応できる能力が問われる

自分のタッチや画風を独特のものにするのは誰しも望むことです。
しかし、それが極端になって決まった雰囲気しか描けない、となると別のタイトルでは敬遠されることもあります。
デザイナーとしての引き出しを多く持つことを心がけましょう
 
また一時的に評価を得ても、安心はできません。
ゲームの世界は常に時代の最先端を求めていますから、自分のタッチに固執しすぎず、新たなデザインを取り入れ続けることや、時代に乗り続けることが重要です。
 

4.キャラクターデザイナーの就職先は?

キャラクターデザイナーの活躍の場は、ゲームやアニメの製作現場だけにはとどまりません。
デザイン事務所、広告代理店、玩具メーカーなどもキャラクターデザイナーの就職先となりえます。
また、企業広告に使用するキャラクターや地域・自治体で使用されるご当地キャラ・ゆるキャラのデザインを行うなど、キャラクターデザイナーの仕事の場はエンターテインメント以外の分野にも広がっています。
その他、アーティストとして活動し、自身の作品を取引してもらうという選択肢もあります。
 
キャラクターデザイナーにはさまざまな就職先があることから、雇用形態も幅広い種類となっています。
正社員、契約社員はもちろん、アルバイトやフリーランスで働く人もおり、在宅ワークの形で仕事をする人もいます。
社員ならば安定した収入や、職場によって変化しますが福利厚生を得られるメリットがあります。
対して、フリーランスは収入が不安定という欠点があるものの、ある程度仕事を選ぶ自由があります。
自身の特性にあった働き方を見極めましょう。
 
ただし、デザイナーの世界は実力勝負で、求人は新卒採用・中途採用のどちらもさほど多くない狭き門ということは理解しておくべきでしょう。
知名度のある大手企業や人気作品を手掛けている企業になるほど就職試験の倍率は高くります。
さらに、高いスキルや想像力が求められることから即戦力になれる人が歓迎されやすいため、未経験者の採用は難しくなってきます。
 
しかし、未経験者がキャラクターデザイナーになることは不可能というわけではなく、実務経験が少なくても、PhotoshopやIllustratorといったソフトが使用できたり、個人でデザインをした経験があったりすれば応募できるケースがあります。
その他にも、まったくの未経験でもアシスタントからスタートするという条件で採用されるケースがあるようです。
 

5.キャラクターデザイナーとして採用されるための自己PR

キャラクターデザイナーとして面接を受ける場合にはポートフォリオを用意していくことは必須です。
ポートフォリオについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

 
また、面接の時に必ず聞かれる志望動機について、参考になる記事もあります。併せてご覧ください。

 

6.キャラクターデザイナーの将来性は?

極論でいえば、キャラクターが存在するコンテンツがある限り、キャラクターデザイナーの需要がなくなることはありません。
現在のゲーム業界だけで見ても、コンシューマーゲームやアーケードゲームだけでなく、PCゲーム、モバイルゲームとコンテンツのプラットフォームは広がっており、キャラクターデザイナーの仕事も増加していくことを予見させます。
ゲーム業界の外に目を向ければ、さまざまな発表形態を模索し続けているアニメや東京オリンピックをはじめとした各種エンターテイメントなど、さまざまな場所でキャラクターデザイナーの仕事が生まれ続けています。
 
また、手がけたコンテンツが人気を博したり、大きな反響を得たりと大きな結果を残した場合には、新たなグッズやコンテンツという形で次の仕事につながるケースもあります。
その他、経験や実績を積み、美術および芸術表現をもちいた総合演出を手がけるアートディレクターや専門学校の講師、アニメーター、ゲームクリエイターなど異なる職種へキャリアチェンジする進路も存在しています。
キャラクターデザインには常に新しいものが求められるため、トレンドやニーズを収集し、時代の半歩先を進むスキルを備えることで、環境の変化に負けず活躍していくことができます。
経験や実績を積めるだけの成功を収めるという前提こそありますが、キャリアの広がりは十分期待できる職業といえるでしょう。
 

7.まとめ

キャラクターデザイナーはゲーム業界のデザイナー部門ではエース、花形とも言える存在です
入社時点で極端に高い給料が得られるというわけではありませんが、メジャータイトルに恵まれる、やりがいがあるなどの特徴があります。
実力を認められれば報酬もアップしますし、知名度を利用して独立することも可能です。
 
一方で求められるスキルも高く、キャラクターの個性的なデザインはもちろんのこと、多数のグラフィックツールを使いこなしたり、カラーリングやスタイリッシュさなどのセンスも必要です。
さらに自分のデザインを認めてもらうプレゼン能力なども必要なので簡単な仕事ではありません。
誰でも簡単に有名キャラクターデザイナーになれるわけではありませんが、それだけにやりがいがある仕事とも言えます。
 

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