ゲーム業界に就職・転職する際の望ましい志望動機とは?ゲーム業界の特徴についても解説!


ゲーム業界は成長産業であるため希望者が多く、競争率が高い業界です。

それだけに志望動機などもしっかりと作り込んでから応募しないと、内定を勝ち取ることはできません。

今回は、志望動機のNG例なども交えながら具体的に解説していきます。

不足している認識などがないか、しっかりチェックしてくださいね!

 

ゲーム会社の特徴とは?

ゲーム業界に就職するための志望動機について触れる前に、ゲーム業界のビジネスモデルについて少し紹介しておきます。

 

ゲーム業界には様々なビジネスモデルがありますが、主にスマホゲーム/コンシューマーゲーム、パブリッシャー/デベロッパーという形に分かれています。
スマホゲームは主にアプリをダウンロードして遊ぶことが出来るゲーム全般を指し、『パズル&ドラゴンズ』、『ウマ娘プリティーダービー』、『モンスターストライク』等、スマホの普及により増えてきている事業形態になります。
コンシューマーゲームは家庭用ゲームの意味を持ち、ソニー株式会社のPlayStationシリーズや、任天堂株式会社のNintendo Switch等のゲーム機を使って様々なソフトで遊ぶことが出来るジャンルになっています。

 

またパブリッシャーとデベロッパーの違いについても触れておきます。
パブリッシャーは、日本語で販売元・発売元という意味があります。ゲームの開発ではなく宣伝や販売、流通をメインの事業形態にした会社であり、株式会社ブシロード、スクウェア・エニックス等の大手企業が多くなっています。
デベロッパーは開発事業者という意味があり、その名の通りゲームの開発をメインにしている会社を指します。フロム・ソフトウェア、サイバーステップといった会社がこれに該当し、パブリッシャーが企画したゲームを共同で開発するパターンが多いです。
なお、任天堂株式会社、スクウェア・エニックス、コナミホールディングスといった大手ゲーム会社はパブリッシャーとデベロッパーの両側面を持つことがほとんどですが、一般的な立ち位置としては販売や流通なども行うパブリッシャーとしての側面を押し出しています。
就職活動をする前に、自分自身がどのビジネスモデルに携わりたいのかという視点を基に企業研究を行うと良いでしょう。

 

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最近のゲーム業界の動向

「eSports」

「eSports」は、ゲームをスポーツとして捉え、公式試合や大会新しい楽しみ方を世の中に提供しています。大会での高額な賞金はたびたびメディアを賑わせており、観戦イベントとしても期待値が高く、オリンピックの公式種目としても見込みがあるとされています。
最近ではコナミホールディングスやその他有名企業がeSports専門の教育機関を設立するケースも増えてきており、今後ますます注目を浴びていく分野になると思われます。

「VR/AR」

VRとは、virtual Realityの略語で、仮想現実を意味する用語です。
専用のVRゴーグルを装着すると、視界の360°が覆われ、限りなく現実に近い世界に没入する感覚が得られるコンテンツですが、最近ではPlayStation5等の家庭用ゲーム機器でもその導入が進んでいます。
またARとは、Augmented Realityの略語で、拡張現実を意味する用語です。スマートフォンやタブレット端末などの機器を使って、CGを現実世界に映し出すことができる技術をゲームに適応させた作品も増えており、『Pokémon GO』等はその代表作とも言えます。

主な職種

企画職

ゲーム業界の企画職には主に、ゲームプランナー/ディレクターが該当します。
ユーザーや市場のニーズを調査と分析したうえで、ゲームのコンセプトや方向性を決める最も重要な工程であり、「売上目標を達成できるか」「ユーザーに飽きさせない為にどうするか」といった事項を考慮した企画を練る必要がある責任の多い仕事です。
またゲームの企画だけでなくその後の進行管理や、開発会社との折衝、予算やリソース管理といったゲーム開発に広く携わる職種になります。

 

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デザイン職

ゲームにおけるデザインを担当する職種です。ゲームのジャンルやプラットフォームによって担当職務は変わりますが、CGデザイナー/グラフィックデザイナー/UI・UXデザイナー/キャラクターデザイナー等、作成するゲームの内容によって様々です。
Photoshopやillustrator、Blender、Live2Dといったデザインソフトのスキルはもちろんの事、デザインに対する知見やセンスも問われる職種です。
またゲーム内だけでなく、ゲームをPRするためのバナー広告、動画広告のイラスト作成にも携わる事になります。ゲーム開発全体の見た目や色合いを全て担当する職種でゲームの世界観を左右する重要な職種です。

 

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エンジニア職

プログラミング言語を使って、ゲームの表と裏のシステムを作りこんでいく職種です。
大枠にはクライアントサイドエンジニア/サーバーサイドエンジニアに分かれており、クライアントサイドエンジニアはUnityなどのゲームエンジンやC言語やC++などの言語を使用して、ゲームの実際の操作や表示に関わる開発を行っていきます。
サーバーサイドエンジニアはPythonやPHPといった言語を使用してサーバー側で動くプログラミング言語を使って開発を行うエンジニアです。データ処理機能の開発やフォーム機能等の裏側を開発していきます。

 

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バックオフィス職

バックオフィス職はゲーム開発の裏側を支える職種で、カスタマーサポート/デバッグ/QA等の職種がこれに該当します。
お客様からの意見や疑問点に的確にアドバイスするカスタマーサポートやQAといった職種は、ゲームリリース後の運用に深くかかわっていきます。
また出来上がったゲームへの重大な欠陥や操作性の確認を行うためのデバッガーは、それぞれの会社が定めたチェックポイントに沿ってゲームをプレイしながら不具合を見つけ出します。このデバッグ作業はゲーム開発の工程で幾度となく行われ、プログラムの動作が仕様通りになるように入念にチェックする必要があります。

 

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1. 「ゲームが好きだから」だけではNG

もちろんゲーム会社に入る以上「ゲームが大好き」というのは当然です。

ただし大切なのは、それは「必須」のことであって、「プラス」に働くことをあまり期待しすぎないようにする点です。

「(就職を希望する会社の人気タイトルの)ゲームが好きです」程度のアピールではプラスになるケースは少なく、残念ながら面接官も聞き飽きています。

 

ゲームが好きという点を伝える時は、数や時間など具体的な内容を入れアピールするといいでしょう。

提示できる上で「たくさんやり込んできました」とアピールすべきでしょう。

例えば「御社の◯◯は特にやりこみました。

クリアまでのタイムアタックなども何度もやり、一時期は◯時間でクリアでき、ランキングにも入ることができました」などまで説明することができれば、面接官の印象も大きく違ったものになります。

 

さらに、そのゲームがどうしたらもっと発展するか、魅力的なものになるかなどの考察や具体的なアイデアを述べられる程度までブラッシュアップしましょう。

ゲーム会社にとって熱心なファンは大切ですが、採用したいのはゲームを生み出す才能です。

 

2. 志望動機を書く上で押さえておきたいポイント

ゲーム業界 志望動機

2-1. なぜゲーム業界で、そしてなぜ御社なのかを説得力を持たせて説明する

志望動機を書く上でも、「ゲームが好き」というだけの理由は十分なアピール要素にはなりません。

会社側からすれば、「発想や表現がもう一つ欲しい」と思われるだけ、と憶えておきましょう。

なお、好きなタイトルのゲームがあるから、というだけでも動機としては弱いでしょう。

 

2-2. 過去の経験を踏まえながら、会社の一員となった際にどのような活躍ができるのか具体的に説明する

自分自身が学校で学んできたこと、あるいは自分の資質などをどのように生かせるか、それを出来るだけ具体的に書く必要があります。

「お役に立てるよう頑張ります」といった頑張るアピールはほとんど意味を持たないと考えましょう。

「○○という経験があり、○○職で活かせるので即戦力として貢献できます」など詳しい説明を付けましょう。

 

3. 逆に書くのを避けたい志望動機

ここからは、ゲーム会社への志望動機として適していないものを説明していきます。

「こんなこと書くわけない!」と思うようなことがほとんどかと思いますが、中には意外と「これダメなの?」と感じてしまうものもあるのではないでしょうか。

 

3-1. ただのファン・説得力のない熱意の押し付け

ゲーム業界には「ゲームが好き」という人が就職を希望することが多い、というのはもちろんですが、志望動機が単に「その会社がリリースしているタイトルのファンだから」ということに終始していては、採用係の興味を引くことは難しいでしょう。

まして、どれほどファンであるか、といった熱意の押し付けをしても何も得るものはありません。

その会社のファンであることはアピールしても構いませんが、既存タイトルに関わりたいと思うのであれば、自分自身が持つ経験やスキルと絡めて、入社後にどんなことをしたいのか、入社することで企業は何を得られるのかという点を具体的に主張しましょう。

 

3-2. 志望した一番の理由が会社の場所・給与・待遇

就職する側にとって会社の場所や給与・福利厚生などの待遇面はとても重要なことです。

しかし、条件の良さを志望動機に大きく上げるのは得策ではないので、書くとしてもあまり大きく取り上げないようにしましょう。

採用側からみれば、仕事に対する熱意やスキルなどを知りたいわけですから、待遇面だけで入社を希望する人に良い評価を与えるわけにはいきません。

むしろ、入社したとしてももっと良い条件があれば簡単に辞めてしまうのではないか?と思われてマイナスに受け取られる可能性もあります。

 

3-3. 「御社で勉強したい」などの受け身の姿勢

「勉強したい」という言葉は一見向上心が高いように見えますが、採用係にしてみると「インターンじゃないんだから勉強しに来られても困る」という評価をされる可能性があります。

また、「教育をしてもらうことを待っている受け身な人」というイメージを持たれることもありますし、「勉強して成長したら別のところに行くつもりか?」と思われるかもしれません。

特殊な技術を持っている会社であれば、それをクローズアップすることは悪いことではありません。

ただし、勉強したいという意思を見せたうえで、勉強した後どのように業務に生かすのか、といったポジティブな話に繋げるように注意しましょう。

 

4. 人事はここを見ている!他の人に差をつけるポイント

ゲーム業界 志望動機

4-1. 志望動機は簡潔かつ分かりやすく書く

面接官にとって志望動機はプレゼン力を見るツールですから、文脈の適切さや、見る人を引き込むようなまとめ方ができるかを見られます。

できるだけ推敲(文章を練ること)を重ねましょう。

もちろん誤字脱字がないことは基本です。

 

また、ゲームプランナーを希望の場合、文章力というのは自分の考えを円滑に相手に伝える上で必須のスキルです。

志望動機から文章作成能力は見られている、ということを意識し、ブラッシュアップを心掛けましょう。

 

さらにゲーム会社の面接官は、人事だけでなく兼任しているケースもあります。

忙しい中一人ひとりの志望動機を読み込む時間は無いため、そういった点でも簡潔さが求められます。

 

4-2. 転職の場合、どのような経験があり、どのような活躍が期待できるのか想像させるのが大切

転職者の場合、基本的に早い段階で戦力なることを望まれますから、前職での経験値を強くアピールする必要があります。

「早く御社のお役に立てるよう頑張ります」ではなく、「こういった経験から、即戦力としてこういった点で活躍できます」という具体性を伴った内容が望ましいでしょう。

 

4-3. 長期的にどのようにキャリアを積みたいか、将来的なビジョンを添える

その会社の中でどんな職種を希望していて、どのように成長していきたいか、などを伝えましょう。

そのためには業界の事情をある程度知っておく必要があります。

ゲーム業界未経験の方は、ネットや本などでゲーム業界のこと、情勢などを予習しましょう。

 

また、ただ知識を詰め込むだけでなく、今ゲーム業界が置かれている現状を研究し、「自分ならこう改善する」といった意見も併せて用意するようにしましょう。

深い知識には、表面上の情報収集だけでなく、自分の頭の中で噛み砕くことが不可欠です。

 

5. 志望動機 例文とNG文

5-1. 未経験・新卒向け

・NG例

「私は子どものころから何をするよりもゲームをプレイすることが好きでしたから、御社の社員募集に応募させていただきました。
小学校、中学校、高校と友達と遊んだり部活をすることよりもゲームをすることを優先してきました。
御社の○○が発売された時には誰よりも早く店頭に並んで購入し、△日間徹夜してクリアしたことは今でも良い思い出です。
そのような感動を味わうためにも今後もゲームの世界に関わっていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。」

NGな理由:ゲームが好き、という以外何も伝わってこないばかりでなく、友人関係よりゲームを優先するなど社会性の欠如を自分から露呈してしまっている点がNGです。

さらに就職後もプレイヤー目線でしかない点もアウトでしょう。

 

・NG例を修正

「私は子どものころからゲームが好きで、ゲームを作る仕事に就きたいと考え、A専門学校のプランナーコースで学んできました。
ゲーム会社の中でも特に御社への就職を希望しているのは、御社の○○というゲームで自分の人生が変わったと実感しているからです。
壮大なスケール、美しいCG、魅力あふれるキャラクター、プレイヤーを虜にする仕掛けなどに感動し、私もこの道に進もうと決心しました。
卒業制作ではチームでスマホ向けアクションゲームを制作し、チームリーダー兼プランナーとして企画/ディレクションを担当しました。
入社後は新規ゲームの企画や、ユーザーが課金したくなるようなイベント提案などプランナーとして幅広く経験し、将来的にはディレクターとして中心メンバーになり御社に貢献したいと考えております。」

修正ポイント:ゲームが好きなことだけでなく、「なぜこの会社なのか」を明確にできています。

また、卒業制作での経験を具体的に伝えることができており、入社後の働くイメージや、将来的なビジョンまで考えられています。

 

 

5-2. (異業種)経験者向け

・NG例

「私はこれまで映像業界のA社にて3DCGのアニメーション制作をしてきましたが、アニメーターが現在社内に私1人しかおらず、ハードな業務量をこなしています。
もともとは、ゲームを作りたいという気持ちでデザインを始めたので、スキルを積んだ今、ゲーム会社への転職を希望しています。
ゲーム業界には無限の未来がありますし、私自身も子どものころから多くのゲームに通じており、ゲームにかける情熱は高く持っています。
A社で培ったスキルは御社の仕事にもそのまま生かせると考えています。
ぜひその機会を与えていただけますようお願いいたします。」

NGな理由:中途採用なので、即戦力を期待したいのですが、スキルのアピールが不足しています。

また、現職へのマイナス感情が強く感じられます。

漠然と業界間の差異にのみ着目している点も幼稚な感じが見受けられます。

 

・NG例を修正

「映像業界のA社にて、3DCGのアニメーション制作の仕事を5年経験してきました。
また少人数チームでの制作が多かったため、アニメーション以外にも、キャプチャー処理・フェイシャル調整・モーションキャプチャーデータの調整など幅広く業務に携わることができました。
またIP物の経験もございます。子どものころから多くのゲームに通じており、ゲームに求められるグラフィックの位置づけも把握しているつもりです。
ゲーム業界の経験はありませんが、バトル・機体・ダンスなど様々なジャンルのモーション制作を経験しているため、御社の3Dモーションデザイナーポジションでは、即戦力として活躍できると考えています。
ぜひ機会を与えていただけますようお願いいたします。」

修正ポイント:具体的にどのような仕事をしてきたか、スキルの範囲はどの程度かを具体的に伝えられています。

またゲーム業界について知識があることも感じられ、入社後のギャップも少なそうといった印象を与えることができています。

 

 

5-3. (同業種)経験者向け

・NG例

「前職で私はプランナーの仕事に従事していましたが、私がユーザーに好まれるであろうと思う提案をしても、上司はそれを受け入れず、従来とあまり変わり映えしない企画に固執していたために、私自身の能力を活かすことが困難でした。
前職は御社と同じ業種であるので、前職で知りえた情報を御社に役立てることができます。」

NGな理由:上の文章では、以前いた会社の機密を漏洩するようなことをほのめかしていますが、前職から訴えられる可能性がありますから絶対にやめましょう。

また、前の会社の情報を簡単に漏らす人は自社の情報も守れないだろう、と判断されて危険視されることもあります。

 

コミュニケーション上の問題を「上司が悪い」と決めつけている点でも好印象を持たれませんから、人間関係のことを書くときは注意が必要です。

さらに、同業種であれば転職先でも前職の上司と何らかのコネクションがある可能性がありますから、前職で関わった人を悪く言うことは避けましょう。

 

・NG例を修正

「私は前職にてプランナーの仕事に従事していました。
企画の面では斬新さや提案数などに自信をもっていますが、会社の方向性にはなじまない部分もあって悩んでいました。
その時、御社の○○や△△というタイトルの方向性を見て、自分自身が思う提案と一致すると驚きました。
御社であれば、私自身が培ってきた企画や運営のスキルを即戦力として活かすことができると思いますし、ぜひ見ていただきたい企画もあります。
ご多忙のところ恐れ入りますが、面接の機会をいただきたけると嬉しく思います。」

修正ポイント:転職を「上司」などの個人のせいにせず、方向性の違いとしたうえで、自己アピールもしつつ、転職先にとって即戦力としての期待を持たせる内容になっています。

また、前職の情報をもたらすといったような軽率な書き方ではなく、個人として培ったスキルを活かすという方向に修正しています。

 

6.  まとめ

ゲーム業界に就職をする際の志望動機についてまとめてきました。

何度も繰り返していますが、「ゲーム好き」だけをアピールポイントにしないことは非常に重要です。

ゲーム業界はもとよりの人気に加え、成長産業であることから競争率が高い業種です。

人員不足が目立つ業界ではありますが、明確なアピールポイントが無ければ決して就職は容易ではないという事をしっかりと把握しておきましょう。

 

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