ゲームエンジン「CryEngine」について、主な機能と特徴を解説!


 
ゲームの制作において土台の役割を持つゲームエンジンは、開発したいゲームのジャンルや系統に合ったものを選ぶことが重要です。
 
数あるゲームエンジンの中でも、シューティングおよびその他ジャンルの1人称視点のゲームの制作や、高度なグラフィックの作成・VRコンテンツの作成を得意とするのが「CryEngine」です。
 
本記事では、CryEngineの概要やそれを用いて開発された主なゲーム作品、機能面の特徴をまとめてご紹介しています。ゲームの開発・プログラミングの分野に興味がある方はぜひ参考にしてください。
 

CryEngineとは?

まずは、CryEngineとはどんなツールなのか、それを用いてどんなことができるのかについて解説していきます。
 

CryEngineの概要

CryEngineは、ドイツのゲーム制作会社Crytekが開発を手がけるゲームエンジン。同社が2004年に発売したFPSゲーム『Far Cry(ファークライ)』のために自らゲームエンジンを開発・制作に使用したことから始まっており、現在の最新バージョン「CryEngine V」に至るまで計5世代がリリースされています。
 
当時は無名のゲーム制作会社による開発でありながらも高い性能と多くの機能を持ち、同年発売の他社FPSゲームにも引けを取らないクオリティとして注目されました。
 
これを用いて開発したCrytekの処女作であるFar Cryも、自由度の高いゲーム性が評価され、その後2021年まで新作が制作され続けているシリーズです。
 
ゲームエンジンとして幅広いジャンルのゲーム開発に対応していますが、Far Cryのようなシューティングゲームや、その他ジャンルの1人称視点のゲームを特に得意とします。高いカスタマイズ性と機能の柔軟性を持ち、開発のプロセスを効率的に行えるシステムを搭載しているのが魅力です。
 
プラットフォームも幅広く、現在は主に以下のプラットフォーム向けのゲームの開発に対応しています。(2020年1月時点)
 
・PlayStation 4
・Xbox One
・Windows
・Linux
・Oculus Rift
・OSVR
・PSVR
・HTC Vive
 
現在までに公開されたCryEngine 1からCryEngine Vまでの全5世代のバージョンを用いて開発された代表的なゲームタイトルをまとめてご紹介します。
 

CryEngine 1・『Far Cry(ファークライ)』

・『Aion: The Tower of Eternity(タワー オブ アイオン)』

CryEngine 2・『Crysis(クライシス)』(Windows版)

・『Crysis Warhead(クライシス ウォーヘッド)』

CryEngine 3・『ArcheAge(アーキエイジ)』

・『State of Decay(ステート・オブ・ディケイ)』

・『Crysis(クライシス)』(PS3、X360版)

・『Crysis2(クライシス2)』

・『Crysis3(クライシス3)』

CryEngine(第4世代)・『Ryse: Son of Rome(ライズ:サン・オブ・ローマ)』

 
現在リリースされている最新バージョンのCry Engine Vは、公式Webサイト(https://www.cryengine.com/download)から誰でも無料でダウンロードできます。
 
ゲームエンジンの使用料は0円から上限なしで利用者が払いたい分だけ払う”Pay What You Want方式”を取り入れており、標準付帯されている全機能を無料で使用することも可能です。
 
プロの現場でも採用されているゲームエンジンに実際に触れてみたい方はぜひ活用してください。
 

CryEngineの主な特徴

CryEngineが持つ、ゲームエンジンとしての主な特徴や機能面の魅力をご紹介します。
 

高度なグラフィック制作が可能

CryEngineは、Crytek社が開発しているFar Cryなどのゲームシリーズのようになめらかで立体的な質感を持つ高度なグラフィックを得意としており、それらを効率的に作成するためのシステムが整っています。
 
照明や影の詳細なシミュレーション、リアルな質感の設定、流れる河川の水量や透明感・光の反射具合の設定など、頭の中にあるイメージを思いのままに追及できるのが魅力です。
 

VRゲーム開発に強みを持つ(クラウド3D空間レンダリングシステム)

CryEngineはVRゲームの開発にも対応しており、VRコンテンツの作成に特化した「クラウド3D空間レンダリングシステム」が高い評価を得ています。
 
現在のCryEngineのシェアは他の有名ゲームエンジンに比べるとやや規模が小さくはありますが、現在に至るまで積極的なアップデートや他社との協同が行われており、今後よりゲーム業界での存在感を増していくかもしれません。
 
特にVRコンテンツの制作に興味がある方は、無料でも使用できるCryEngineの特性を活かしてぜひ実際に触れてみてください。
 

まとめ

Crytekが手がけるゲームエンジン「CryEngine」について、概要やCryEngineを用いた主なゲーム作品、機能面の特徴をご紹介しました。
 
CryEngineは、Crytekが開発・発売している『Far Cry(ファークライ)』シリーズのようなシューティングやその他ジャンルの1人称視点のゲームの開発を得意とし、繊細で美しいグラフィックを用いたゲーム作品で広く知られています。
 
現在の最新バージョンであるCryEngine V(第5世代)からは、利用者が払いたい分だけ利用料を支払う”Pay What You Want方式”を取り入れているので、0円で全ての標準機能を使うことも可能です。
 
CryEngineの強みである高度なグラフィックの作成やVRコンテンツの作成に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にCryEngineを導入して勉強や練習に活用してみてください。
 

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