自由にシナリオ作りを楽しめるRPG『Legends of Covitoria』の「遊ばせる」設計


ビデオゲームはクリエイターとプレイヤーの二者がいて、初めて成り立つ遊びとも言えますが、最近ではプレイヤーに「クリエイター」を担わせてしまうゲームも賑わい始めています。

 

自分好みのRPGが作れる『Legends of Covitoria』

『Legends of Covitoria』はRPGを楽しめるスマホゲームですが、本当の楽しみ方は、自分でシナリオを設計し、誰かに遊んでもらうところにある作品です。

 

真の楽しみ方は「自作」にあり

『Legends of Covitoria』に初めから含まれているRPGは、決してボリュームのある物語とは言えません。

ありふれたストーリーと、没個性的なキャラクター、そしてどこかで見たことがあるような2Dスケールでの物語を楽しむことができるのですが、この作品の本当の楽しみ方は、自分で1からRPGを作るというクリエイティブなプレイングにあります。

 

『Legends of Covitoria』にプリセットとして内蔵されているストーリーは、いわば『Legends of Covitoria』の基本的なシステムを理解し、新たに使えるキャラクターや、新しいプリセットシナリオを解禁するために用意されているといっても過言ではないでしょう。

 

初めからゲーム内のすべての機能を利用できるわけではなく、ゲーム本編の進捗に応じて自分でカスタマイズできるシステムの幅が広がっていくところに、ある種のゲーム性も感じられます。

 

使いやすいテンプレートと自由度を確保

『Legends of Covitoria』内で用意されているテンプレートは、どれも汎用的で使いやすいのが特徴です。

 

あまりにキャラクターが個性的であったり、シナリオの設計などが使いにくいようでは、肝心の物語にいまいち集中できなかったりするものですが、このゲームでは誰でも気軽にRPG作りが楽しめるよう、マイルドに構築されているのが特徴です。

 

また、いまいち個性に欠けてゲームに感情移入できないという人に向けて、キャラクターの肖像画をオリジナルのものに差し替えて設計することができるシステムも備えています。

まだ発売されたばかりということもあり、オリジナリティの追求のためにデータを拡張するアップデートも期待できるため、個性にこだわる人でも満足のいく作品となるでしょう。

 

昔から愛されてきた「RPGツクール」系ゲーム

『Legends of Covitoria』のように、プレイヤーに設計やシナリオを担わせてしまうゲーム作品は、これまでも多くのプレイヤーに親しまれてきました。

 

本家は「RPGツクール」シリーズ

最も有名な作品としては、「RPGツクール」シリーズが挙げられるでしょう。

プリセットのシナリオは用意されているものの、このゲームもまた自分でRPGのシナリオを設計し、キャラクターや倒すべき魔王の存在などを自由に配置して、自分だけの物語をゲームの中に構築することができます。

 

RPGツクールは時代に合わせてさまざまなゲーム機で販売されてきましたが、逆に言えばゲームを作るという遊びの歴史の長さも、このことからわかります。

 

ゲームをただプレイヤーとして遊ぶのも楽しいのですが、ゲーム好きなら一度は自分でゲームクリエイターに憧れるものです。

そんなゲーマーたちの夢を手軽に叶えてくれるのが、「RPGツクール」であったり、『Legends of Covitoria』だったりするというわけです。

 

ゲームで遊ぶのではなく、ゲームを「作って」遊ぶ喜び

ゲームを作って遊ぶ楽しみ方の歴史は、実は結構な歴史があるといっても過言ではありません。

皆さんも小学生の頃、自由帳にすごろくや迷路を書いて遊んだり、カードゲームを自作して遊んだ記憶があるのではないでしょうか。

 

あるいは昨今、界隈ではボードゲームを自作して販売している人たちも多く、結構な賑わいを見せています。

ゲームを作る喜びと楽しみは、ビデオゲームであるかないかに関わらず、非常にポピュラーな遊びの一つとして受け入れられているのです。

 

ゲーム設計の楽しみ方を届ける価値とは

ゲームを自ら設計し、他の人に遊んでもらうような環境を提供する価値は、近年になって大きくなりつつあるように窺えます。

 

『マインクラフト』や『Far Cry』との関連性

RPGツクールや『Legends of Covitoria』ほどゲーム作りに特化した作品ではなくとも、プレイヤーがゲームの中でゲームを作ることのできる機能を備えたゲームは、非常に多く見受けられます。

 

例えば『マインクラフト』では自由に世界を切り開き、レゴブロックのようにオリジナルの建物を作ったりすることができるだけでなく、3D迷路を作って、オンライン上で他のプレイヤーに遊んでもらうといった遊び方が開拓されたりもしています。

 

シューティングゲームの『Far Cry』では、重厚なメインクエストのおまけとして、オンライン対戦で遊べるステージエディット機能が搭載されています。

シューティングゲームもRPG同様、プレイヤーが自分でステージやキャラクターの配置で無限の自由度を楽しめるゲームジャンルですが、『Far Cry』のエディット機能はとてもおまけとは思えないほどのボリュームとなっています。

 

他にも様々なゲームでプレイヤーがクリエイター側の体験ができるゲーム作品がありますが、ここまでエディット機能が高く受け入れられているのは、一つにインターネットを通じて気軽にプレイヤー同士が繋がり合える環境が整ったことにあるでしょう。

 

同人カルチャーに匹敵する可能性も

インターネット環境がまだなかった頃、たとえ自分で優れたゲームを作ったとしても、遊んでもらう人を見つけるのは至難の技で、それこそコミケやゲームイベントなどに参加しなければ同志を見つけるのは難しいものでした。

 

しかしいまやSNSやYoutubeのような、オンラインを通じた共有環境が整備されたことで、お金や時間がなくとも気軽に自分の作った作品を、好きなように公開することができ、時には作り手が想定もしていなかったような人から注目を集めることも少なくありません。

 

ゲームの種類は豊富になった現代ですが、それだけゲームを作りたい人が増え、実際に自分のゲームを多くの人に遊んでもらえるきっかけも増えてきていると言えるでしょう。

 

『Legends of Covitoria』はそんなゲームクリエイターに憧れるプレイヤーのニーズにスマホで簡単に応えてくれる作品となっており、家庭用ゲーム機よりもはるかに手軽なゲーム作り体験が可能になっています。

 

スマホゲームの興隆は、未知のゲームとの出会いを促してくれただけでなく、ゲームを手軽に制作する機会をも生んだと言えるでしょう。

 

おわりに

多くのゲームが世に出回るようになったことで、ビデオゲーム業界はやや飽食の時代に差し掛かりつつあります。

 

しかし『Legends of Covitoria』のように、自分で遊びたいゲームを作ることができる環境が整うことで、プロのゲームクリエイターたちが考えもしなかったようなシナリオや、革新的なシステムを備えたゲームを、プレイヤー自身で作ってしまうことができるかもしれません。

 

ライター名:Satoru Yoshimura

プロフィール:ライター。20年以上の付き合いがあるビデオゲームとアメリカ音楽をテーマとした活動が中心。「日本のゲーム音楽がヒップホップに与えた影響」などブログで公開中。

 

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