ゲームシナリオライターにも活かせる、コピーライティングの技術とは?
ゲームには、セリフ、タイトル、ストーリー説明など多くの文章が存在します。いかにユーザーの好奇心を促進し興味を持ってもらうかという意味で、『コピーライティング』の知識と技術は非常に便利になります。
本記事では、コピーライティングの概要とポイントを解説。主にゲーム内文章の制作に携わるシナリオライターの仕事内容についても併せて紹介します!
目次
コピーライティングとは?
コピーライティングとは、広告宣伝文を始めとした文章作成の仕事、またはその技術を意味します。具体的な文章の書き方や刺さるキーワードなどのノウハウがありますが、「人の心理を動かし行動に繋げるための文章」が、コピーライティングの役割です。
コピーライティングの技術はどの職種であっても有益ですが、文章に関わるゲームシナリオライターは特に意識して学んでみる事がおすすめです。
ゲームシナリオライターとは?
ゲームシナリオライターとは、ゲームのストーリーや世界観設定を考え、キャラクターのセリフ、風景描写など、ゲーム内の台本を作る職種を指します。
ゲームの世界観やキャラクターの個性といった世界観にまつわる設定を考えていき、ストーリーの構造をプロット作成(シナリオの設計図)を通してまとめていきながら、ナレーション、セリフ、ト書きといった要素を基に作成していきます。
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刺さるコピーライティングの作り方
ゲームタイトル、キャッチコピー、ストーリー、セリフ。ゲーム内に存在する文章一つ一つにおいて、コピーライティングのスキルは必ず役に立ちます。この項目では、実際にユーザーに刺さるコピーライティングを行うために必要な要素を説明します。
ターゲットを明確にする
新規ゲームを企画する際、ゲームジャンルや世界観、展開プラットフォームによってターゲットは様々です。まずは自社のゲームがどの層をターゲットにしているのかを明確にしましょう。
ターゲットの欲求や好みを分析する
ターゲットを明確にしたら、次はそのターゲットに刺さる言葉は何があるかを分析しましょう。
男性向け恋愛シミュレーションゲームであれば、いかにプレイヤーの恋愛感情を揺さぶる文章に出来るか?RPGであれば、ダンジョンをクリアしていく爽快感を与えるためのセリフは何があるか?という視点を基に、ターゲットが求めている文章を考えていく事が必要です。
コピーライティングが活かせるパターン
ゲーム内のセリフ
ゲーム内のストーリー展開に必ず必要となる要素「セリフ」。キャラクター同士のテンポ良い掛け合いや、主人公の決めセリフなど、ユーザーを引き付けるセリフ作りに、コピーライティングスキルを活かす事が出来ます。
セリフを考える際は、上段で説明したターゲット分析を基に、よりそのキャラクターの個性を反映させたセリフが必要になります。普段温厚なキャラクターが感情をあらわにする、主人公がピンチの場面で仲間を奮い立たせる言葉を放つなど、意外性とインパクトのあるセリフを作るうえで、ユーザーの好奇心・欲求を刺激することができます。
ゲームタイトルとキャッチコピー
ゲームタイトルを決める際は、上記のユーザー分析と併せて刺さるゲームタイトルを考案していきます。
ポイントとしては、①覚えやすいタイトルで、②”少しだけ”内容が想像できる※タイトルを意識する事で、端的かつ魅力的なゲームタイトルにすることができます。
※タイトルを見てもゲーム内容を全く想像できないような奇抜なタイトルを付ける事でユーザーの興味や好奇心を刺激するという手法もあります。
フレーバーテキスト
フレーバーテキストとは、主にカードゲームなどで使用されるテキストです。カードゲームを見ると、HPや能力、技の強さ等が記載されていますが、そのカードの背景やセリフ、由来という、ゲームの進行とほぼ関係ないテキストを見たことがあるでしょうか?
フレーバーテキストそのものはゲームの進行に関係しない事がほとんどですが、ユーザーをゲームの世界観に没入させることが出来るというメリットがあります。
有名ゲームのキャッチコピー
最後に、キャッチコピーで話題になったゲームを紹介します。ゲーム企画時や自分でゲームをリリースするときの参考にしてみて下さい。
・『どうあがいても絶望』
ゲームタイトル:SIREN
会社:ソニー・コンピュータエンタテインメント
・『俺より強いやつに会いに行く』
ゲームタイトル:ストリートファイターⅡ
会社:株式会社カプコン
・『東京が死んで僕が生まれた』
ゲームタイトル:真・女神転生III
会社:株式会社アトラス
・『エンディングまで泣くんじゃない。』
ゲームタイトル:MOTHER
会社:任天堂株式会社
まとめ
ゲーム制作におけるコピーライティングの必要性について解説してきました。本記事ではシナリオライターの仕事と絡めてコピーライティングについて説明しましたが、「ユーザーに行動を起こさせる為のスキル」という意味では、シナリオライターに限らずどの職種でも学んでいて損はありません。本記事を通して、是非コピーライティングに関する技術を学んでみて下さい。
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