未経験からゲームシナリオライターになるには?必要な能力や資格も説明


ゲームシナリオライターになることを目指している人に向けて、仕事の内容や、仕事をする際にあると有利なスキルなどについて整理してみました。

これからシナリオライターを目指す方は、自分に足りない能力や、アピールする方法として参考にできるものがないか、是非チェックしてみてください。

 

1.シナリオライターの仕事内容は業界によってさまざま

シナリオライター

1-1.シナリオライターとは? 様々な業界のシナリオライターを紹介

シナリオライターとは脚本家の呼び方の一つであり、主に映画・テレビドラマ・アニメ・漫画・ゲーム・舞台・ラジオドラマなどの脚本を書く人のことです。
なお、脚本家という枠組みの中にはテレビ番組やラジオ番組の進行台本を書く放送作家も含まれていますが、一般的には映画、テレビドラマ、アニメーション、漫画など、物語の脚本を書く人という意味合いで使用されます。

 

ゲーム業界におけるシナリオライター(ゲームシナリオライター)は、そのままゲームのシナリオを書く人のことを指します。
その種類はさまざまで、企画段階から関わるライターや、キャラクターや世界観の設定を元に他の部分を書くライター、プロットを元に書くライターなどの他、ディレクターがシナリオライターを兼ねる場合もあります。
大作RPGやアドベンチャーゲームの流行、ゲームシナリオに重きを置いたジャンルの誕生など、ゲームというコンテンツの発展に伴い質の高いシナリオが求められるようになった結果、ゲームシナリオライターという専門職やゲームシナリオの制作を専門とする会社が出てくるようになりました。
現在では、『チェインクロニクル』、『グランブルーファンタジー』、『Fate/GrandOrder』などのハイクオリティなシナリオを備えたタイトルの登場により、新作タイトルがハイペースで誕生し続ける発表されるスマホゲーム業界でもシナリオが重要視され、ゲームシナリオライターの重要性は高まりつつあります。

 

ゲームシナリオライターの仕事はもちろんシナリオを書くことですが、そのシナリオに関わるサブストーリー、キャラクター同士の会話など、ゲーム内容のすべての制作に必然的に関わることにもなります。
そのため、膨大なサブストーリーを収録しているゲームの場合はフローチャートやフラグ作成などで全体の流れを管理しながら、漏れがないようシナリオを作成していくことになります。
その他ゲームそのものの企画、コンセプト、構成などの検討を行う必要もある重要なポジションです。

 

1-2.ゲームシナリオライターの仕事内容と役割

・ゲームの世界観、演出構築
ゲームの世界観の作成や演出は、シナリオライターにとって大事な仕事のひとつになり、ゲームを購入するかどうかを、この世界観で決める人がいたりもします。
実存する現実世界の街を舞台にしたものなのか、それとも非日常の幻想的な世界を舞台にしたものなのかという大枠はもちろん、ゲームのオリジナリティを出すためにより詳細に世界観を定義し、その世界を魅力的に演出していくことが大切になります。
 
・キャラクター設定
ゲームだけに限りませんが、面白いシナリオを作成するためには、ユニークなキャラクターを作成する能力も大切になります。
ストーリーがキャラクターを動かすのではなく、キャラクターがストーリーを動かして面白いシナリオが出来上がっていくため、シナリオが面白くなるかどうかは、キャラクターの魅力によって決まることになります。
 
・シナリオプロット制作
プロットは、簡単に言うとシナリオの設計図のような役割を果たすもので、ストーリー全体を要約したあらすじのようなものになります。
作ろうとしているゲームが本当に面白いものなのかどうかを判断するために作成されたり、予算を獲得するための企画書のようなものとして利用することもあります。
また、シナリオ制作進行やシナリオのクオリティチェックといった業務もあります。
 
・シナリオ制作
ゲームのシナリオを構成する一つ一つのシーンや、ゲームの展開を作成していく作業になります。
どんなに世界観が魅力的でも、シナリオが面白くなければゲームの魅力は半減してしまうため、とても重要な要素になります。
なおゲームならではの特徴として、ユーザーの選択や意志によってストーリーが変化していくという点から、他の媒体よりも特に難易度が高くなるポイントといえます。
 
・フレイバーテキスト制作
フレイバーテキストは、そのゲームの世界観の奥深さやユーザーの没入感をより良いものにする、まさにそのゲームに風味(フレイバー)を加えるテキストです。
カードゲームのカードに書かれているものがメジャーで、フレイバーテキストに触れるきっかけとなった方も多いのではないでしょうか。
ゲームのルールや本筋には直接関係ないことが多いものの、このテキストに注目しているユーザーは少なくありません。
言葉遊びやジョークなどの印象的なテキストをまとめているサイトも存在するなど、根強い人気を誇る要素です。
 
・台本制作
シナリオにボイスが付くその場合は、シナリオを声優さんが使う台本に落とし込む必要があります。
新しくシナリオを作る作業はありませんが、どのようにしたら声優さんが読みやすいかなどを考えながら作成する必要があります。

 

2.シナリオライターの楽しさとやりがい

ゲームシナリオライターのやりがいは、なんといっても自分が書いたシナリオが作品となり、世に出るということです。
自分が書いたシナリオをもとに大勢の人たちが動いて作品となっていく過程はもちろん、作品が世に出てさまざまな人が反応するということは、他の職業では早々味わえないでしょう。

 

また、作品の評価が収入やキャリアに直結するという点も大きなやりがいです。
ユーザーから評価を得ることができなければ今後の仕事につながらない可能性がある非常にシビアな世界ですが、人気作品を生み出すことができればそれが実績となり、独立にもつながります。
その他、企画段階から作品にかかわるなど、広い分野に接しながら仕事をしていくことで、監督やプロデューサーへキャリアチェンジしたり、シナリオライターを続けながら兼業したりすることも可能です。

 

その他、ケースにもよりますがさまざまな業種のプロとともに仕事を行えるというのも人によってはやりがいとなるでしょう。
シナリオはあくまで作品の「骨組み」となる部分であるため、さまざまなセクションを通して作品として肉付けされていきます。
ゲームであればプロデューサーや作曲家はもちろん、声優やイラストレーターといった人とも一緒に仕事をしていくことができます。

 

3.シナリオライターに向いている人とは?業務に求められるスキル

シナリオライターになるには
シナリオライターの仕事をしていくうえで大切になるスキルを4つ紹介します。

 

3-1.文章力がある

シナリオライターは、ゲームのイメージや面白さを文章をつかって伝える仕事になるため、文章力はとても大切な能力になります。
小説などのように独特の文体で世界をつくる能力も大切ですが、分かりやすい文章やイメージが膨らみやすい文章など、目的やシチュエーションに応じて使い分けられる文章力があると、ゲームシナリオライターとして有利になるはずです。

 

3-2.発想力とそれをまとめる構成力がある

世界観やキャラクター設定などを考える発想力も、シナリオライターに大切な能力のひとつです。
興味を持ってもらったり、もっと深くゲームについて知りたいと思ってもらうとっかかりをつくるためには、斬新なアイディアを考える発想力が肝になります。

 

そしてゲームの場合は、システムのもとで楽しむコンテンツになるため、面白いことを考えられる発想力だけではなく、面白いアイディアがゲームの中で機能するようにまとめる構成力も、大切な能力のひとつになります。

 

3-3.忍耐力がある

いいアイディアが思い浮かばない時などに、簡単にあきらめたり妥協したりせず、出来るだけ限界まで粘る忍耐力も大切な能力の一つです。
シナリオライターの仕事は毎回一つ一つの作品が、そのまま自分の名刺代わりになるようなものなので、一回でも手を抜いてしまうと自分にとって大きなダメージになってしまう可能性があります。

 

3-4.執筆スピードが早く、自己・業務管理能力がある

締め切りに間に合うようにシナリオを提出する必要がありますので、執筆スピードが早いかどうかも大切なポイントになります。
ゲームシナリオライターに限りませんが、あまりにも締め切りを守らないことが続いてしまうと依頼されなくなってしまう危険性もあります。
締め切りは相手との信頼関係を維持していくための一つの大切なポイントです。

 

また、締め切りを守ることはもちろんですが、よりよい作品をつくれるようにするためには、自分のコンディションやスケジュールを管理する能力も大切になります。

 

4シナリオライターになるためのスキルの培い方

4-1.専門学校や講座で基礎を学ぶ

シナリオライターになるための方法はたくさんありますが、学校などに通って基礎を学ぶのが、お金はかかりますが一番の近道になるといえます。
シナリオを作成する方法が学べるだけではなく、自分と同じような目的をもったライバルと知り合うことで、いい刺激をもらうこともできます。
 
ちなみに自分が住んでいる近くに通える学校がない場合でも、通信で講座を受講することが可能です。
自分が作成したものに対して直接添削してもらえるのはうれしいですし、モチベーションを維持するうえでも有効といえます。
 

4-2.持っておくと有利な資格

シナリオライターの場合、特に直接仕事をするために有利になる資格はありませんが、オフィスソフトの扱いに長けていると、執筆など作業をする際に便利になる可能性があります。
特にPCを使うのがそこまで得意でなく、普段もそこまでパソコンを使って作業しない場合は、パソコンに慣れるためのきっかけとして、オフィスのワードなどの資格取得を利用するのもひとつです。
 

5.シナリオライターの給料・年収

特殊な技術と能力が要求される職業で需要も多いことも手伝ってか、求人広告から見て取れるゲームシナリオライターの年収の範囲は300万~700万円となかなか広くなっています。
とはいえ、国税庁の民間給与実態調査による日本人の平均年収は441万円なので、一般的なサラリーマンよりは高くなりやすいと考えられます。
なお、質の高いシナリオが求められるようになったことからか、雇用形態は正社員が中心となっており、安定した収入や福利厚生などが期待できます。

 

フリーランスの場合は、実力や経験、人脈によって収入は大きく変わってくる点は他の職種にてフリーランスで活動する場合と変わりません。
ゲーム制作会社とのつながりがなければ仕事の受注もできないため、最初からフリーで収入を得るのは難しい点は注意しておくべきでしょう。

 

その他の傾向としては、ゲームシナリオライターに掛かる仕事の比重が大きな現場ほど、手にする報酬も高くなるようです。
ゲームのジャンルによって開発におけるシナリオの重要度や分量が変わってくるので、志望するゲーム会社がどのようなジャンルを得意としているかはチェックしておいたほうが良いでしょう。

 

6.未経験からシナリオライターになるための近道とは

6-1.多くの実績を作る

他者に評価された実績があると、強いアピール材料になります。
ライトノベル小説でデビューした経験がある、商業雑誌などで連載をしていたりライターとしての実務経験があるなど、文章に関する何らかの実績がないか整理してみましょう。
 
コンクールに応募した作品があったり賞を受賞したことなども、実績として書くことができます。
またWEB上でしか掲載していない場合でも、「Pixiv」や「小説家になろう」といった創作サイトでお気に入り・ブックマーク数を一定数以上得たりランキング上位になった経験があれば、そういった旨を記入するのも効果的です。
 

6-2.こまめに求人サイトを見て、チャンスを物にする

ゲームのシナリオライターは、なることが比較的難しい職種なので、チャンスを逃さないように定期的に求人をチェックして根気強く応募し続けることも大切になります。
また、エージェントを利用するのも良い方法です。未経験歓迎案件があった際に、長期的に案件を紹介してくれます。
 
応募する際に実績や実務経験などがないと他の応募者よりも不利になる可能性がありますが、その場合でも、自分で作品をつくってポートフォリオを充実させていけば、しっかりと代わりのアピール材料にすることができます。
ちなみに「ゲームのシナリオライターを目指しているけれど、今まで小説しか書いたことがない」という人は、オリジナルのゲームシナリオもポートフォリオのひとつとして用意するようにしましょう。

 

7.シナリオライターの将来性は?

前述したとおり、ゲームというコンテンツの発展に伴い質の高いシナリオが求められるようになってきたことからシナリオライターの需要は増加傾向にあります。
また、ゲームシナリオライターを社員として雇う企業やシナリオ制作会社が多数存在することからも将来性は十分といえます。

 

しかし、求められているのは“質の高いシナリオを作れるシナリオライター”であり、今後競争が激化していく可能性があることは注意すべき点です。
ゲームシナリオライターとしての門戸が広がっているということは、ライバルも増えているということでもあり、シナリオのクオリティや作業スピードなどライバルとの差別化は一層重要となります。
幸い、映画・アニメ・漫画・舞台などのゲーム以外の分野で経験を積むことができ、職業上広い分野に接してキャリアチェンジのための知識を蓄えたり、幅広く活動のための人脈づくりを行ったりと、差別化のための工夫ができる部分は豊富にあります。

 

シナリオライターにはスキルの証明となる資格がなく、継続的に活躍するためには地道に経験を積む必要があることから、ハードルこそ高いものの他業種および業界から飛び込むこともできる職種といえます。

 

8.まとめ

未経験から、ゲームシナリオライターになることを目指している場合は、まずは何はともあれ、実際にシナリオを作成してみることをオススメします。
そこで楽しいと感じられれば、より意欲的に就職活動を進めていくことができますし、自分に向いているかどうかを早めに判断することができます。
 
実際に自分が作成したものに対してコメントやアドバイスがもらえると、モチベーションもかなりアップするはずです。
独学などで目指すのに自信がない人は、できるだけ学校などを利用することを検討してみましょう。
 

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