ゲーム業界内での転職理由がネガティブだった場合の言い換えのポイントとは
転職を考える理由の中には、給料などの待遇面や社内の雰囲気の悪さ、人間関係の悪さなどが挙げられる場合があります。とはいえこれらの理由は、転職希望先に転職理由を伝える際にマイナスな印象を持たれるリスクを含んでいます。
そこでこのコラムでは、転職理由をネガティブに感じさせないコツを、ゲーム業界にフォーカスしながら解説します。
目次
1. ネガティブな転職理由(逃げの転職)の主な例
この項目では、まずネガティブな転職理由(逃げの転職)として代表的なケースを紹介します。
1-1. 職場の人間関係に起因する転職
ネガティブな転職理由としてありがちなのは人間関係に起因するものです。
人間として生きる上では合わない人がいるのは仕方のないことで、多少であれば誰もが我慢しながら生きていることでしょう。とはいえ、直属の上司や一緒に行動することが多い同僚との関係が耐え難いレベルで悪い場合、転職を考える人は少なくありません。
また経営者がワンマンすぎてついていけない場合や、恋愛関係などで気まずくなって辞めたくなる場合も人間関係に含まれるでしょう。さらに、自分自身はともかく職場全体が修復困難なほど仲が悪い場合などもストレスが多いですから、辞めたくなることもあると思います。
ほかにも、パワハラやセクハラ、マタハラやアルハラなどが横行する職場で改善が困難な場合も転職してやり直そうと考えがちです。
1-2. 前職の仕事内容に起因する転職
仕事内容がネガティブな転職理由になるケースも複数考えられます。まず仕事の量やペース、労働時間や就労環境が適切でない場合、辞めたくなることは多いでしょう。また、会社や職場に問題がなくても、業務内容自体が自分に合っていないケースも考えられます。
ほかには、就職した時点では自分に合う仕事内容だったが、方針が変わって合わなくなったケースや、好まない仕事をする職場に転属を命じられたケースもここに含まれます。
1-3. 前職の待遇に起因する転職
待遇に関する不満が退職につながる例も世の中では多数見られます。例えば、自分の働きに対して給料が安いと感じる場合、相場より明らかに収入が低いと感じる場合は転職して収入アップを考えるのは無理のないことです。
また、勤務への評価や与えられている役職などに納得がいかずに辞めた場合もネガティブな転職理由に分類されるでしょう。
1-4. 業界自体に起因する転職
時には務めている業界自体に不満があって転職を考える人もいます。また、「最初は良い業界だと思って入ったが、働いているうちに嫌気がさした」、「飽きた」といったケースもネガティブな転職理由に含まれます。
2. ゲーム業界におけるネガティブな転職理由の言い換えのコツ
前の項目であげたように、ネガティブな転職理由は世の中に多数存在します。とはいえ、転職を希望している企業に伝える際には工夫が必要なケースが多いのも事実です。
それを踏まえて、以下ではよくあるネガティブな転職理由を、ゲーム業界にフォーカスを当てながら上手に言い換えるコツを解説します。
2-1. 職場の人間関係に起因する転職の前向きな伝え方
前職を辞めて転職活動を始めた理由を「人間関係が悪かったので転職した」と説明した場合、多くの採用担当者は、「人間関係の構築が下手な人なのでは?」と不安を抱きます。
仮に自分自身は「人間関係を正常化しようと努力や我慢を重ねたうえでうまくいかなかった」のだとしても、採用担当者は事実確認ができません。そのため、「転職希望者自身のコミュニケーション能力に問題があるのでは?」と懸念するのは無理のないことです。
このような疑いをもつのは、ゲーム業界ならではの事情もあります。ゲーム開発はプロジェクトを組んで進めるのが一般的で、かなり細かく役割分担するため、コミュニケーションが取れない人は向かないからです。
採用担当者としては、トラブルリスクが高い人を雇用するのは避けたいですから、コミュニケーションスキルに問題があると思われる人を避けるのは当然です。
この点を踏まえて、人間関係に起因する転職の場合、以下の2点を強調しましょう。
・面接時に連携が得意と思わせるエピソードを盛り込む。
・転職理由を伝える際に「人間関係が悪かった」と直接的な言葉を使わず、「チームワークが良い環境で働きたい」といったポジティブな表現を使う。
2-2. 前職の仕事内容に起因する転職の前向きな伝え方
仕事の量やノルマが過剰だったことが転職原因だとしても、そのまま伝えると「プレッシャーに弱い人」、「チームで立てた目標に前向きに取り組めない人」と思われる可能性があります。
ゲーム業界はヒットタイトルを生み出せば大きな利益を上げられる夢のある業種ですが、その一方でプレッシャーも多い傾向にあります。苦労して開発したタイトルであっても、ユーザーを確保できなければ短期間でサービス終了に追い込まれたり、SNSで酷評されたりすることもあるからです。そのため、プレッシャーに弱い人、組織の目標に懐疑的な人と思われるのは好ましくありません。
これらを踏まえて、仕事内容に起因する転職の場合は、以下の点に注意することをおすすめします。
・「過剰な残業がイヤ」といったネガティブワードを使わず、「オンオフを重視してメリハリがある働き方をしたい」と言い換える。
・「ノルマ主義の環境で働きたくない」といったネガティブワードを使わず、「開発の品質を重視する御社で働きたい」と言い換える。
2-3. 前職の待遇に起因する転職の前向きな伝え方
給料や昇進、役職の与えられ方など、待遇に不満があって転職する場合、適切な伝え方をしないと「不平不満が多い人」「自分のスキルに対して過剰な要求をする人」と思われるリスクがあります。
ゲーム業界では特定のスキルやアイデアを持って会社を作る人が多いため、一般的企業より若い経営者が多く、実力主義の気風も強めです。またキャリアアップ、年収アップを求めて転職する人が多いため、向上心から転職する人は理解されますが、不平不満からの転職はネガティブ視される可能性が高いです。
これを踏まえて、待遇に起因する転職の場合以下のように言い換えることをおすすめします。
・「貢献に対して収入が少ない」とネガティブな表現を使わず、「実力を評価してくれる会社で働きたい」と言い換える。
3. 「ネガティブな転職理由を前向きに言い換えるのが難しい」と感じたときに試してほしいこと
転職の理由がネガティブなものであったとしても、伝え方を工夫することでポジティブな印象を与えられます。そもそも転職活動は自分を売り込むことが重要ですから、マイナス評価を受ける要素を見直してポジティブ変換することが重要です。
とはいえ、「どうしたらポジティブに変換できるかわからない」と思う人も多いでしょう。そこでこの項目では、ネガティブな転職理由をポジティブなイメージに変換するコツを解説します。
3-1. 考え方そのものを変えてみる
過剰な残業やパワハラ・セクハラ、ワンマンな経営者に振り回された記憶や過度なノルマ主義のトラウマなど、苦しみから逃れたいと思って転職する場合、「こんなひどい目にあった」「こんなに苦労した」といった主張をしがちです。もちろん人間には幸せを求める権利がありますから、苦労を避けるための転職自体が悪いわけではありません。
しかしその一方で、求人を出している企業は自社に役立つ人を採用したいのであり、苦労した人を救済するために採用活動を行っているわけではありません。苦労話に共感してくれる採用担当者もいるかもしれませんが、それが採用検討上のプラスになるかはまた別の話です。
これらを踏まえて、転職理由を伝える際には単純に自分の思いを語るのではなく、採用担当者がどういう人をプラス評価するか、という考え方に変えましょう。採用担当者は下を向いて過去のことを話す人より、前向きに目標を語る人を評価します。まずその点を踏まえて、転職理由の伝え方を考えてみましょう。
3-2. ネガティブワードを使わないことに集中してみる
たとえ事実であっても、つらい話や苦しい話はどうしてもネガティブな印象を与えます。そのため転職活動を進めるにあたっては、まずネガティブな言葉を使わないことに集中してみましょう。
例えば長時間労働で苦しんだ場合、残業が少ない会社に転職したいと思うでしょうが、「単に残業したくない」と言うと労働意欲が薄い人と思われます。
そのため、「長時間残業で苦しんだ」→「過剰な残業を避けたいだけで必要な残業はする」→「メリハリのある働き方をしたい」といった具合に変換しましょう。
この場合のポイントは企業が求めているのは何か、を考えることです。
3-3. 第三者の意見を聞いてみる
ネガティブワードの変換がうまくできているかに不安がある場合、第三者に仮想面接を手伝ってもらうことをおすすめします。自分自身ではどうしても自分の経験に引っ張られがちですが、第三者であれば客観視がしやすいからです。
とはいえ、友人や家族の場合、採点が甘くなったり企業側の視点を持ちにくかったりするため、第三者の意見を誰に求めるかの選択は重要です。
これを踏まえて、第三者性が高く企業と転職希望者の双方を理解できる転職エージェントに相談することをおすすめします。
3-3-1. 「G-JOBエージェント」なら書類添削・面接対策サポートが可能!
ゲーム業界に特化した転職エージェントである「G-JOBエージェント」なら、書類添削や面接対策サポートを積極的に行っているため、ネガティブワードを使わない転職理由の説明も相談できます。
G-JOBエージェントはゲーム業界に太いパイプをもっていますから、各ゲーム会社の採用傾向を把握していますし、採用担当者の人柄を把握していることも少なくありません。そのため、企業側のニーズと転職希望者の事情を踏まえたマッチングができるメリットがあります。
またG-JOBエージェントは他では見られない非公開求人を非常に多く扱っているため、耳寄りな情報をゲットできる強みもあります。そのため、ゲーム業界への転職を考えるのであれば、転職理由に不安がある人もそうでない人も、G-JOBエージェントがおすすめです。
4.まとめ
ゲーム業界内での転職理由がネガティブだった場合に、ポジティブに言い換える際のポイントやコツを解説しました。
ネガティブな理由による転職は世の中に多数ありますから、それ自体は恥じることではありません。しかし企業側としてはネガティブな印象を与える人より、前向きに目標を語る人を採用したいので、ネガティブワードをポジティブに変換することは転職活動を行ううえで非常に重要です。
そのため、まず考え方や視点を変えてネガティブワードを言い換えること、転職エージェントを利用して言い換えが上手にできているかをチェックすることをおすすめします。
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