ゲーム業界における女性の活躍がすごい!女性の働き方について
ゲーム会社への就職や転職を目指す人は非常に多いですが、もちろんその中にも女性は多数含まれているでしょう。
そんな女性の人たちにとって気になるのは、「ゲーム会社は男性が多いイメージがあるため、男性中心の社会が形成されているのではないか」という点だと思います。
そこでこのコラムでは、ゲーム業界へ入ることを考えている女性に向けて、業界内での女性の立ち位置や注意点などを解説していきます。
目次
1.ゲーム業界における女性の立ち位置
ここではまずゲーム業界内での女性の立ち位置について解説していきましょう。
1-1. ゲーム業界は実力主義の会社が多く、扱いもフラットな傾向にある
ゲーム業界では他の業種よりも経営者が比較的若いこともあって、男女平等の考え方が定着しています。
また、ゲーム業界の仕事の中で特に性別が重視される職種も存在していませんから、男性優遇の慣習は業界自体に存在していません。
具体的な例をあげれば、ゲーム業界大手のひとつであるバンダイナムコエンターテインメントの近年の採用者の男女比は2016年:男性17人・女性15人、2017年:男性23人・女性20人、2018年:男性26人・女性24人となっています。
これをみると毎年男性が多いことは確かですが、大きな開きはないことも分かります。
https://job.rikunabi.com/2020/company/r315500044/employ/
1-2. 女性目線でのマーケティングが可能になる
女性のゲームユーザーも多数存在していますから、女性目線でのマーケティングができる点で女性社員の存在は強みになると言って良いでしょう。
2.女性がゲーム会社で活躍する要素
この項目では、女性がゲーム業界で活躍できる要素を確認していきましょう。
2-1. 女性ならではの目線・心配りを開発職やカスタマーサービスで提供できる
「女性ならではの目線」という言葉を考えると、まず「優しさ」、「細やかさ」などに目を向けられると思います。
この観点で女性が活躍する場は、カスタマーサービスなどのていねいな配慮が求められる部署があります。
しかし、ゲーム会社で女性ならではの目線が活かせる場面は他にも多数存在します。
例えば子どもと接する時間は女性のほうが長くなりがちですから、低年齢層をターゲットとするゲームでは購買に母親が関わる率が高く、女性の目線は無視できません。
また、2019年からのMee Too運動の盛り上がり、ルッキズムへの配慮などが社会的に無視できなくなっています。
そのため、ゲーム開発時に女性目線が入ることはプラスになることが増えていくでしょう。
ゲームで直接社会問題を扱うことは少ないかもしれませんが、社会に受け入れられやすい思考を持つことは会社を健全に運営することに役立ちます。
さらに、女性は平均的に男性より身体が小さいので、ゲーム機の扱い方などで女性ならではの操作のしやすさを追求することができます。
2-2. 女性向けのニーズを意識した提案・開発が行いやすい
長くゲームユーザーは男性が多い時代が続いてきましたが、近年は女性のプレイヤーが劇的に増えています。
2018年に発表された『情報メディア白書2018』では、1日のゲームアプリ起動回数について、10代では男性の方が多いものの20~60代では女性の方が多いと報告されています。
また、ゲームアプリを起動している時間の長さに着目すると、30代では女性が男性の1.26倍、40代では1.83倍、50代では1.78倍と圧倒的に長いこともわかります。
さらに、全年齢を通じて最もゲームアプリのプレイ時間が長いのは40代女性、次いで50代女性、30代女性となっていることからも、モバイルゲームに関しては既に女性の意向は無視できなくなっているのは明確です。
中高年の女性ユーザーはDL数は少なくても、気に入ったゲームを長くプレイして一定の課金を続ける傾向が強いというデータもありますから、ゲーム業界にとっては収益につながる貴重な存在です。
例年の国内ゲームソフト売り上げは3,000億円前後で推移していますが、例えばディズニー(開発元:f4samurai/発売元:アニプレックス)『ツイステッドワンダーランド』は、2020年10月期のみで30憶円を超える売り上げを記録しています。
つまり業界全体の売り上げの1%をわずか1ヶ月で叩き出す女性向けゲームがあるという点を考えれば、女性向けのニーズを意識したゲーム開発は業界内で非常に重要な要素となっていることがわかります。
『ツイステッドワンダーランド』のキャラクターデザインが枢やなさんという女性マンガ家である点も、女性向けのニーズをつかむために女性起用が有効であることを物語っているとも言えるでしょう。
3.女性がゲーム会社で働く上でハードルとなる可能性がある要素
ここでは女性がゲーム会社で働く上で、障害になりうる点をあげましょう。
3-1. 自分のライフプランとの兼ね合い
ゲーム会社は比較的先進性が高いとは言え、出産や育児休暇が仕事を続けていく転機になりえることはあります。
出産だけは女性しか担えませんし、育児休暇の期間やその後の復帰率なども企業ごとに差があります。
そのため、ライフプランとの兼ね合いを考えることは男性よりは女性の方が多いのが実情です。
3-2. 女性社員が少ない会社は男性中心の社風になりがち
一般的に、社会の中で女性が活躍しやすい傾向は進んでいます。
しかし、男性社員が多い職場であれば男性中心の文化が根付いていることもあります。
ゲーム業界は近年、女性の採用が増えていますが、元々は男性が多い業界ですので、男性主体の企業も少なくありません。
また、意思決定を行う上層部に女性が少ない現状でもあります。
4.女性がゲーム会社への就職・転職を考える上で大切なポイント
ここからは、女性がゲーム会社に就職または転職する際に考えるべきポイントを整理していきましょう。
4-1. ワークライフバランスを重視した会社かどうか
会社を選ぶ際にワークライフバランスを重視している会社かどうかを確認しましょう。
例えば育児休暇をどのように扱っているか、産休後の復帰率がどのくらいか、など確認してみると良いでしょう。
例えばゲーム業界最大手であるソニーインタラクティブエンタテインメントはワークライフバランスの重要性を強調しており、育児休暇取得率が90%以上、子どもが小学校を卒業するまでは社員待遇のままで短時間勤務を認めるなど、明確な取り組みも行っています。
中小企業であればどこまで明示しているかはわかりませんが、入社前に制度を確認することをお勧めします。
4-2. ハラスメントが横行していないか
男性が多い会社である場合は男性中心の社会が形成されている傾向があり、その中にはパワハラやセクハラも含まれているかもしれません。
この種の問題は正確に調べることは難しいですが、口コミサイトなどを確認してみることは必須でしょう。
また、面接や問い合わせの際に「ハラスメントはありますか?」と尋ねた場合、実際に存在していても「あります」と答える企業はありません。
そのため「ハラスメントが行われないような対策はどんなことを行っていますか?」などの質問をしてみましょう。
これに対して「社員に注意を促しています」と答える程度なら、実際には何にもしていないと考えて良いでしょう。
社内の重要事項と位置付けているのであれば、具体的に時間を取って研修を行ったりしているはずです。
また、管理職や幹部、取締役などにどの程度女性が存在するか、という点を確認することも有効でしょう。
5.まとめ
ゲーム業界への就職・転職を目指す女性に向けて、現状の立ち位置や注意点などをまとめてきました。
日本という国では、平均的に我慢することを強いられている女性が多いのが実情です。
その中ではゲーム業界は比較的先進性が高い分野です。
ここまで紹介してきたように、業種自体に性別的制限が全くありませんから、ゲーム会社は男女がフラットに活躍できる環境が整ってきています。
とはいえすべてのゲーム会社で女性に対する障害が無いとは言えません。
会社選びの際に、残念な企業でないことを確認すること、入社後に何かあればしっかり声をあげて改善していくことをお勧めします。
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