ゲーム会社に入社する際の適性検査とは?内容やパスするポイントを解説

ゲーム会社の募集要項を見ていると、試験の際に面接だけでなく「適性試験」を行うような記述が見られる場合があります。この記事では、一般的に企業が行うことが多い適性検査の内容を紹介したうえで、ゲーム会社で実際に行われたことがある業種ごとの実試験の例を紹介します。

 

ゲーム業界への就職を目指している人に取って役立つ情報が多いので、ぜひ参考にしてください。

 

1. 適性検査の概要と種類

この項目ではゲーム業界に限らず、就職を審査する時に行われる適性検査の概要や種類について記述していきます。

 

1-1. 適性検査を実施する目的

企業が就職を希望する人を採用するかどうかを検討する際には、「性格検査」や「能力検査」などが行われます。この二つの違いは次の項目で詳しく説明します。実は新卒採用と中途採用で適性検査の内容が違うことが多いので、この項目ではまずその点を説明します。

 

新卒採用の場合は基礎になる学力や一定水準の能力があるかという点と、採用する場合に応募者の資質を見極めてどこに配属するかの検討材料として検査を行います。

 

一方中途採用の場合は、マンパワーの増強を求める部署が要求する項目や、会社として補強しようと考えている目的にマッチする人材かどうかが選考基準になる場合が多いです。

 

1-2. 多くの企業で利用されている適性検査の種類

ここでは多くの企業が採用している適性検査の種類や概要を説明しましょう。

 

・性格検査

用いられるテストの種類には、YG性格検査、クレペリンテスト、数研式M-G性格検査、CPIなどがあります。

 

YG性格検査は意欲や行動特性、リーダーとしての資質や情緒の安定性、人間関係の構築姿勢や知覚特性を判断します。クレペリンテストは作業能力の高さや行動特性を見る検査です。数研式M-G性格検査は社会への適応性などを見る検査で、CPIは健全性や反社会性の判断に向いています。

 

・能力検査

SPI(SPI3)、玉手箱、SCOA、3E-IPなどが有名でしょう。

 

SPI(SPI3)は複雑なことの整理や判断能力、新しいことへの学習能力を見る検査で、玉手箱は数式の穴を埋める四則逆算や、文章を読んで回答する能力テストです。SCOAは言語や数理、論理などの多分野の問題に多数回答して応用力や学力、意欲や処理能力を確認します。3E-IPは簡単な文字の並べ替えなどで知的能力を検査できます。

 

2. ゲーム業界では基本的な適性検査に加え、業務内容に応じた実試験を採用している会社が多い

前の項目で紹介した一般的な検査に加えて、ゲーム業界はクリエイティブな側面が強いため、それぞれの業務に関連した試験を行うケースもあります。この項目では、ゲーム業界ならではの試験を業種別に紹介していきましょう。

 

ただし、あくまでも一例であり、試験内容は会社やその年ごとに違うことをご了承ください。

 

2-1. ゲームプランナーの実試験

ゲームプランナーの募集であれば企画力が求められますから、実際にゲームの企画書を作るなどの試験を行う企業は少なくありません。

 

企画というと書く側としては「奇抜さ」に着目しがちで、変わった内容を書こうとする人も多いです。もちろん新しい発想を持つ人には企業側も注目しますが、ターゲットユーザーの設定やゲームのセールスポイントが明確であること、できるだけ表現が具体的であることなども「企画力」の一部です。

 

「奇抜さ」を勘違いした支離滅裂な提案や、形容詞ばかりで中身が薄い内容は「企画」としては受け入れがたい傾向にあります。自分の作り上げたい世界観やシナリオの良さはどこなのか、そしてどう理解されるべきなのかをしっかりとまとめておくことが大切です。

 

2-2. ゲームプログラマーの実試験

ゲームプログラマーと一口に言っても、会社によって求めるスキルは多少なりとも違ってきます。そのため試験もゲーム会社によって傾向が変わるので、一概に「こういった試験が出る」とは言えません。

 

例えば「白猫プロジェクト」や「ディズニーツムツム」などで知られている株式会社コロプラでは、過去の技術者向けの知識テストなどの一部や試験の意味合い、形式などを公開しています。下記にて紹介しますので、プログラマーやエンジニア志望の人はぜひ参考にしてみてください。

「コロプラ、技術テストの作成基準 & 過去問を大公開! 2019年度入社エンジニア向け」

 

2-3. デザイナーの実試験

デザイナー系の実試験では、デッサン力などの、絵に関する基本的な技術があるかどうかをテストすることがあります。また、PhotoshopやIllustratorを使って実働能力の試験をする会社も存在しています。もちろんその場での試験だけでなく、実績と能力値を示すポートフォリオも大切ですから、しっかり準備していきましょう。

 

なお、ポートフォリオ制作に関して細かく記載した記事を過去に公開しているので、ぜひ参考にしてください。

「採用に繋がるポートフォリオ制作のコツ」

 

2-4. サウンドクリエイターの実試験

サウンドクリエイターの試験では、出題されたテーマに沿ってその場で作曲や編曲をすることが求められる場合があります。

 

ゲーム会社のサウンドクリエイターになるには、特定の音楽ジャンルで卓越しているより、いろいろなシチュエーションに合わせられる幅広さが求められます。また、一つのメロディからさまざまなシーンに合わせてアレンジできる技能も求められるので、編曲の引き出しの多さに着目して技能を鍛えておきましょう。

3. 適性検査への対策


この項目では、内定獲得までの関門として適性検査がある場合の対応策を記載します。会社によって適性検査の内容は変わるのですべての会社に適応できるかはわかりませんが、基本的な内容を書きますので、確認してしっかり対策しておくことをおすすめします。

3-1. 基本的な適性検査への対策

基本的な能力検査は、文章を記述する言語系の検査と、計算などを行う非言語系の検査に分けることができます。

 

言語系の検査で大切なのは、問われていることがしっかり理解できているかという点と、回答の意図をしっかり伝えられるかの2点です。

 

まず問いかけを理解するには読解力を深めることが必要です。読解力は新聞の社説を読むことや、読んだ文章の要約をすることでレベルアップできます。また、意図をしっかり伝えるには、語彙力(ボキャブラリー)を上げることと、文章力を上げることが重要です。語彙力は言葉の豊富さを表しています。例えば前述した社説などを読んだ後に、単語や言い回しを自分なりに置き換えてみると現状の語彙力が確認できます。もし言葉選びに詰まるようなら、その言葉の同意語を検索して身につけるなどすると良いでしょう。この時、しゃべる言葉ではなく文章として正確に伝わるように「てにをは」などの助詞や、語尾の変化を示す助動詞を意識すると、さらに文章力が上がります。

 

非言語系であれば数値や数式を扱うことが多いので、足し算や引き算など基本的なことをおろそかにしないことがまず重要です。また、グラフの書き方や読み方、連立方程式の解き方など、基本的なことを復習しておくと検査で慌てずに済みます。かなりスピードを要するような出題数が多い検査も実際にあるので、多くの問題を見てもプレッシャーを受けないように、日ごろから四則演算を鍛えておきましょう。

3-2. 業種別適性検査への対策

業務内容に特化した検査は一概に言えない部分がありますが、根本的には相手が求めていることを知っておくことが重要です。

 

近年は多くの会社の採用情報に、職種ごとに求めるスキルや人物像を記載していることが少なくありません。そのような記載があれば、どんな能力が求められているのかを読み取ることができますから、それに沿った試験が行われることが多いはずです。

 

また、その会社を受けた先輩はどこかにいるはずですから、SNSで情報提供を求めることも有効です。さらに、各企業がブログなどで採用上の情報を公開していることもありますから、エントリーする会社の情報は細かくチェックしておきましょう。

4. まとめ

ゲーム業界の採用試験で行われる適性検査や、業種ごとの実試験についてまとめました。

 

まず一般的に行われることが多い性格検査については、自分自身でも判断できない適性を踏まえて配属を決めるもとになるので、どう答えたら採用されやすいかと邪推するより素直に取り組むことをおすすめします。

 

一般的な能力検査についてはWeb上に多数の情報があるので、事前にサンプルを入手して雰囲気をつかんでおくと対応しやすいと思います。ゲーム会社ならではの業種ごとの実試験は、ゲーム会社に入るために非常に重要な要素です。自分が希望する業種に必要とされるスキルを日常からしっかりと磨いて、試験で能力を発揮できるようにしましょう。

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