ゲームデザインにはどんな種類がある?主な領域とツールについてもご紹介!


携帯用ゲーム、家庭用ゲーム、アーケードゲーム等全てのゲームを彩る要素として欠かせないゲームデザイン。ゲーム内における全てのデザインには、様々なツールや技術が使われています。本記事ではゲームデザインの概要から始まり、ジャンル別のデザイン手法、開発ツールについてご紹介します!

ゲームデザインとは?

ゲームデザインとは、文字通りゲーム内の視覚的情報をデザインする事、若しくはそのデザインそのものを指します。ゲームの種類には家庭用ゲーム/スマホゲーム/カードゲーム等様々あり、各ゲーム内にはキャラクターや背景、バトル画面、アイコンと様々な要素が存在しています。またデザインする項目によって担当する職種や扱うツールも異なります。
ゲームデザインを構成する主な要素には音響、視覚アート、シナリオ、プログラミングと様々な要素がありますが、本記事ではこの中から視覚アート、つまり目に見える部分をデザインする領域と技術について解説します。

ゲームデザインの考え方

ゲームデザインには、スマホ/コンシューマー/カード/PC/ボード/アーケードとジャンルは多岐に渡ります。
それぞれのゲームデザインの傾向に違いは有れど、ゲームデザインを考えるときに念頭に置く事は、「面白いゲームにする」事です。当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、ゲームデザインに凝れば凝るほど、本来の目的である”ユーザーに楽しんでもらう”という観点が抜けてしまいがちです。ゲームデザインをする上での企画立案、調査分析、仕様書の作成といった行程はもちろん重要ですが、それはゲームデザインの本質ではありません。

 

個人、またはチームメンバー全員で、いかにユーザーに楽しんでもらえる面白いゲームをデザイン出来るかが、ゲームデザインにおける重要な考え方になります。

ゲームデザインの領域

2D/3Dデザイン

ゲームデザインの方向性として、縦横平面の2Dデザインと、奥行きのある立体の3Dデザインが存在します。

 

2Dデザインは2次元である平面に描画されたグラフィックを指し、ビットマップの処理、直線や曲線の描画、塗りつぶしなどの処理の事をを2Dデザイン、または2Dグラフィックス呼ばれています。ゲーム内のアニメーション制作やドット調のデザインを手掛ける際に使われる事が多い技術です。
3Dデザインは対象を立体的にデザインし、奥行きや躍動感を用いて表現するデザインを指します。一般的にはCG技術を用いて3Dデザインを手掛ける事が多く、ポリゴン(3つ以上の頂点を結んで定義した多角形の面)を使用して制作します。

 

キャラクターモデル、背景、モーション、エフェクトとデザインの細かな領域は分かれていますが、基本的には全体の作風が平面(2D)か、立体(3D)かによって扱うツールが変わってきます。

UI・UXデザイン

UIとはUser Interfaceの略語で、プロダクトとユーザーの接点を意味する用語です。対してUXはUser Experienceの略語で、プロダクトを通したユーザー体験を意味します。
UI・UXデザインはゲーム内の表示画面全てにおける使いやすさと遊びやすさ、そのゲームから得られるユーザー体験を高めるためのデザイン領域です。
UIにおいて重要となる使いやすさとは、それぞれの要素をどこに配置するかを念頭にアイコンの導線等を正しく設計する事で、ユーザーに迷わせないデザインをする必要があります。そのため文字のフォントやアイコンの色使い、バトルシーンのナビゲーションボタン等細部にわたるまで使いやすさにこだわる必要があります。
UXで定義される”ユーザー体験”とは、ユーザーにいかにゲームを面白いと思って貰えるかという視点です。それぞれのゲームにはそのゲームの強みや特徴が存在しますが、全体の世界観や色合い、キャラクターの個性などはUXに含まれます。
よりユーザーに愛されるゲームデザインにおいて、UIとUXは切り離せない関係になっています。

 

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ゲームデザインに使用される主なツール

2D系ツール

 

Illustrator

Illustratorとは、Adobe社が提供しているデザインツールです。
ペンツールや図形を組み合わせる事で様々なイラスト制作が可能になっており、ゲームに登場する背景画/ロゴ/バナーの作成や、デザイナーの仕様書作成にも使われるツールです。

 

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Photoshop

Photoshopとは、illustratorと同じくAdobe社が提供するデザインツールです。画像の編集や切り抜きや合成といった加工作業を行うことが出来、劇画風のタッチに変えたり、手描きイラストの制作も可能です。基本的には2Dイラスト制作ツールですが、CGの様なポリゴン風の加工も可能です。

 

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Live2D

「Live2D」は、株式会社Live2Dから販売されている、2D技術を活用したアニメーション特化のソフトウェアです。イラストの原画を3Dの様な動きで表現することが出来るため、原画イメージを崩すことなく動きを加えることが出来ます。

 

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3D系ツール

ZBrush

ZBrushとは、Pixologic社が開発した3DCGデザインツールです。シンプルかつ直感的な操作で3Dモデルを作成することが出来、粘土をこねる様にオブジェクトを作成するスカルプトモデリング機能を実装しています。その性能と使用実績の多さから、アカデミー科学技術賞を受賞しているツールでもあります。

 

Maya

Mayaとは、オートデスク社から販売されているハイエンド3DCGデザインツールで、アニメーションの制作やモーション制作に広く活用されています。
対象物を3Dに表現するためのモデリング機能や、 レンダリング機能に特化しており、ゲームだけでなく映画業界などにおいても使われています。

 

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Blender

Blenderは、Blender Foundationからリリースされている3DCGモデル作成用のオープンソースソフトです。オープンソースの為無料で使用でき、モデリングやモーショングラフィックスといったCGオブジェクト制作に必要な機能が搭載されています。
ライティング、アニメーション作成のためのリギングやスカルプトモデリングといった機能が充実しており、米国国家航空宇宙局(NASA)の3DデータなどもBlenderが使われています。

 

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ゲームデザインを学ぶためにおすすめの書籍

冒頭でも説明したように、ゲームデザインの本質は面白いゲームにするためのデザインです。以下ではゲームデザインについて学ぶことが出来る書籍をご紹介します。

ゲームデザインバイブル 第2版 ―おもしろさを飛躍的に向上させる113の「レンズ」

『ゲームデザインバイブル』は、Jesse Schell氏によって執筆され、ディライトワークス株式会社において、『Fate/Grand Order』のプロデューサーとしても活躍したゲームクリエイター、塩川陽介氏によって監訳された書籍です。
本書では、より良いゲームを早く作る為の113の質問を通し、ゲームデザインとゲーム開発の初歩的な部分や、クラウドファンディングによる資金調達やゲームシステムといった仕事に関する分野を幅広く網羅した一冊になっています。
アメリカのゲーム開発の現場でも高く評価されており、米国『Game Developer’s Magazine』、「Front Line Award(ゲーム開発者最前線賞)」といった多くの受賞歴があります。

 

著者:Jesse Schell
出版元:オライリージャパン

ゲームデザインプロフェッショナル ー 誰もが成果を生み出せる、『FGO』クリエイターの仕事術

この本も、ディライトワークス株式会社の塩川洋介氏によって執筆された書籍です。ゲームデザイナーを目指す学生や、駆け出しのゲームデザイナ―に向けて、現場で実践できるゲームデザインの内容がまとめられています。
ゲームデザイナーの本当の仕事内容、ゴール設定からアイデアだし、発注、実装、調整といった具体的なゲームデザイン術が記載され、デザイナーに求められるリーダーシップ術についても紹介されています。

著者:塩川洋介
出版元:技術評論社

まとめ

ゲームデザインに関する領域別の説明と、主なデザインツールについて説明して来ました。ゲームにおけるデザインの幅は広く作成する部分によって様々な職種に分かれています。
もしゲームデザインスキルを高めていきたいと思っている方は、この記事を通してツールやデザイン手法に関する勉強を始めてみてはいかがでしょうか?

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