ゲームにおける企画書の役割とは?実際の作り方についても解説!


ゲーム開発を始めるうえで必須となる企画書。ヒットするゲームを作る為には、この企画書の完成度が重要であり、ゲームの面白さを左右するポイントになります。そこで本記事では、ゲーム開発の企画書の役割や仕様書との違い、更に具体的な企画書作成のステップまでご紹介します!

ゲームの企画書について

ゲーム企画書の意味と役割とは?

ゲーム企画書は、新規で開発するゲームを誰でもイメージできる様、ゲームジャンルや世界観、ターゲットやシステム等を記した書類を指します。開発現場では主にゲームプランナーが作成する書類です。ゲーム開発の最初の段階、かつ一番重要になる書類であり、この企画書を基に全てのゲーム開発は進行していきます。
社内のプログラマーやデザイナー等様々な部署が見た時に、”どんなゲームか?”をしっかりとイメージできる様にまとめる必要があり、受託開発などの場合はクライアントに対してゲーム内容を説明できる様な企画書を作成します。

 

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記載する内容としては、例えばプロダクトはスマホゲーム、ジャンルはRPG、システムはターン制コマンド型、コンセプトはシンプルさとユーザー同士の交流を活発化させる内容で…といった具合に記載していく事で、社内外のメンバーに”面白そう!”と思わせる内容にまとめていきます。

仕様書との違い

仕様書とは、ゲーム開発のスケジュールや詳細機能をまとめた、いわば設計図になります。ゲーム全体をイメージ出来るようにまとめたのもが「企画書」であるのに対して、「仕様書」は企画書にある様々なシステムやデザインコンセプト等をいかに具現化するか?という観点で作られます。そのため、企画書よりも書類のボリュームが多い事がほとんどです。

 

企画書の時点で、「ターン制コマンド型バトルRPG」というジャンル設定がされている場合は、ターンごとのシーンの移り変わりやコマンドの入替、キャラクター位置の変化等を詳細に記載する事が求められ、機能/デザイン/演出/データ/ストーリー設定まで細かくまとめていきます。

企画書の作り方

ここでは一般的なゲーム企画書の作り方とポイントについて解説していきます。

アイデアを出してテーマを決める

いきなり企画書作成に入る前に、まずは抱いているアイデアを出していく事でイメージをまとめていきます。そして出したアイデアを基にゲーム全体のテーマを設定します。

 

アイデアを出すための方法に決まりはありません。例えばこれまで自分が遊んで楽しかったゲームやテレビなどのコンテンツを基に考えたり、逆に好きなゲームの欠点を探しながらそれを改善するためのゲームを考えるといった方法も挙げられます。

 

またチームでアイデアを出していく際は、テーマを決めて自由に発言するブレインライティングや、とにかく量を出す事でアイデアを精査していくブレインストーミングといった方法で考える事もおすすめです。

ターゲットを設定する

アイデアを出してゲームイメージとテーマがまとまってきたら、誰にそれを届けるのか?というターゲットを明確に設定していきます。
ゲームテーマを若者向けのオンラインゲームに定めていれば、年齢層は10代~20代男性、ゲーム経験歴は浅めなのでシンプルなゲームシステムが良い…という様に大枠の方向性が決まっていきます。
この際にあえて、男性/若年層と大雑把にターゲットを設定すれば大衆向けのゲームになり、男性/20代/独身/東京在住/社会人と細かく設定するとニッチユーザーに向けたゲームになります。
決めたテーマとターゲットがずれてしまうと、せっかくの魅力が伝わりにくいゲームになってしまうため注意しましょう。

コンセプト、世界観、ジャンルを設定する

コンセプトとは、ゲームを通してユーザーにどんな体験をしてもらうか?という内容であり、世界観はゲームの時代背景や作品の雰囲気を指します。またジャンルは、RPG/育成シミュレーション/対戦格闘ゲームといったゲームシステムの事です。

 

例えば先に述べたターゲットで、学生/ゲーム歴浅め/周りとコミュニケーションを取るのが好きというターゲットを定めた場合、”シンプルなFPSゲームでかつオンラインによる活発なコミュニケーションを撮ることが出来るゲーム”というコンセプトが生まれます。

 

コンセプトが決定したら、肉付けとしてゲーム全体の世界観を決めます。
時代背景を現代にするか、過去にするか。そして舞台は日本か海外か。そしてゲーム全体の雰囲気はコミカルで明るい雰囲気にするのか、それとも緊張感の漂うダークな雰囲気にするのかといった形で決めていきます。

実装する機能を考える

テーマ、コンセプト、世界観が決まれば、実際にそのゲームに必要となる機能群を考えていきます。
RPGの場合は、キャラクターの存在はもちろんの事、アイテム、技、クエストや、どんなパラメータがあるかをまとめていく事が想定されます。
また、スマホゲームの場合は、ガチャやEC機能、お問い合わせフォームといった機能が想定されます。
この時点では機能の概要や役割を決めていき、仕様書の段階で機能実装に必要となる工数や人員等を決定します。

形式を整える

ここまででゲームの企画内容がまとまれば、あとは形式を整えていきます。冒頭でも述べたとおり、企画書の役割は”どんなゲームかを誰が見てもイメージ出来る様にするもの”なので、分かりやすさと見やすさを考慮して形式を整えます。
サイズであれば、就職活動においては一般的に、パワーポイントの横向きA4サイズで、5ページ〜8ページ程度でまとめる事が推奨されています。
また、文字のフォントが全ページでずれてしまうと非常に見にくい企画書になってしまいますので、ベースのフォントは合わせて強調したい部分は色付け/太字/下線等を用いてまとめる様にしましょう。

 

内容の順番としては、
①どんなゲームか?
②どんなテーマ/ジャンルか?
③誰をターゲットにしているか?
④どんな機能があるか?
⑤ゲームのウリはどこか?
という順番で構成を整えていきます。

まとめ

ゲーム企画書の役割と作り方について解説して来ました。いかに面白いゲームを作れるかはこの企画書が重要であり、逆にせっかく面白いゲームでも企画書の出来が悪いと開発に進めない事もあります。基本的な企画書に役割と作り方をしっかり理解して、就職活動やゲーム開発に生かしていきましょう。

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