コンパイラ型言語とは?インタプリタ言語との違いや、代表的なコンパイラ型言語について解説!


ゲーム業界におけるプログラミング言語には、コンパイル作業(コードを機械語に変換する作業)を必要とするコンパイラ言語があります。本記事では、そんなコンパイラ言語の概要とメリットデメリット、主なコンパイラ言語についてご紹介します!

コンパイラ型言語について

コンパイラ型言語とは?

コンパイラ型言語とは、人間が書いたプログラムをコンピュータが理解できる形式に変換して機械語として読み込ませるための言語を意味します。英語のcompile(編集)から来た言語で、その処理速度の速さから大規模なシステム開発で使われるケースが多いです。

インタプリタ言語

コンパイラ言語の対比として挙げられる言語にインタプリタ言語があります。
コンパイラ言語が、機械語への変換作業を一気に行うのに対し、インタプリタ言語は変換作業を1行ずつ機械語へ翻訳しながら実行していきます。英語のInterpreter(通訳)を意味しています。
インタプリタ言語の特徴としては、コンパイル作業が必要ないという点です。プログラムの修正等の作業が容易であるというメリットを持ち、代表的なインタプリタ言語としてはPHP、Ruby等があります。

コンパイラ型言語のメリット・デメリット

・メリット:プログラミング処理速度が早い
コンパイラ言語は、翻訳に際する処理速度が早いというメリットがあります。コンパイラ言語は”一括翻訳型”という仕組みを持っており、記載された言語をコンピュータが実行できる機械語へと一括で翻訳をしてからプログラムを実行します。
一括翻訳によって、変換に掛かる工数と手間を省くことが可能で、処理性能の高さを実現することができます。また処理内容が書かれたソースファイルと実際に処理を実行する実行ファイルが分離して管理されているという特徴も持っています。
1行ずつ翻訳しながら処理を実行しているインタプリタ言語と比べても、一括翻訳のコンパイラ言語は処理速度の速さがメリットになっています。

 

・デメリット:プログラミング修正に時間が掛かる
コンパイラ言語のデメリットは、修正、確認作業に時間が掛かるというデメリットがあります。初学者にとってはコードの記述や文法が複雑で難しい事もあり、修正変更の度にファイルを作成しながら行うという工数が発生します。
その他、メモリの消費量が少なく処理速度も速い事から、大規模なシステム開発に適しているという特徴はありますが、技術者にとっても敷居が高いというデメリットがあります。

ゲーム業界で使用される代表的なコンパイラ型言語

C言語

C言語とは、AT&Tベル研究所で計算機科学者をしていたデニス・リッチー氏、ケン・トンプソン氏らによって開発されたプログラミング言語で、1972年に誕生しています。
ゲーム業界におけるシステム開発やフロントサイド開発においても使用され、自動車、パソコンといったハードウェア開発にも対応しているという汎用性が魅力の一つです。
プログラミング言語には、Java、C++等様々なプログラミング言語が登場していますが、C言語はそのモデルとなっている言語です。
プログラミングスクールや専門学校と行った教育機関、またゲーム開発の現場においても幅広く使用されており、ソフトウェアテスト専門企業のTIOBEが発表するプログラミング言語ランキングでも毎年上位に位置しています。

swift

Swiftとは、アップルのプログラミング言語「Swift」の生みの親であるクリス・ラトナー氏によって開発された言語で、2014年にiOS向けに開発された言語です。Swiftが登場するまで、AppleではObjective-Cというプログラミング言語を使ったアプリ開発を行っていましたが、より簡潔にコード記述が可能な言語を開発するという目的の下生まれました。2020年には、”誰もが圧倒的に優れたアプリケーションを作れる、パワフルなオープンソースの言語”というキャッチコピーを掲げており、初学者にとっても学習しやすい言語です。
また豊富なフレームワークでのアプリケーション開発も可能となっており、Slimane、Swiftonなどのフレームワークが開発現場でも使われています。

java

Javaとは、1996年にサン・マイクロシステムズ社によってリリース後、合併後のオラクル社が版権を持っているプログラミング言語です。有名インターネット企業のGoogleで採用される三大言語の一つとしても知られています。
様々な特徴がある中でも、開発環境に依存しないことが広く使われている理由でもあります。通常、プログラマーが作成したソフトをリリースする際は、OSやプラットフォームといった開発環境、動作環境を考慮する必要がありますが、Javaは環境を選ばずに開発する事が可能であり、アプリ、Webシステムなど、ゲーム業界だけでなく多くの用途で使われています。記述ルールが難解なものが多く学習コストは高いですが、コンパイラ型言語で処理速度も速く、オブジェクト指向で構築がしやすい事から、現在多くの現場で活用されています。

Go

Goは、2009年にGoogleが開発したプログラミング言語です。英語で”行く”(Go)の意味と混同される事が多いため、Go言語またはGolangと呼ばれるケースが多いです。2009年に登場と歴史はまだ浅いですが、小規模〜大規模開発など、プロジェクト規模を選ばずに使用することが出来るというメリットもあり、近年その人気も高まっています。
構文がシンプルなため、開発現場における職種間の共有時にもスムーズにコード内容を理解することが出来、コンパイラ言語の特性を持つことから複雑なシステムの構築にも向いています。

 

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まとめ

コンパイラ言語について、言語の特徴やインタプリタ言語との違いについて解説して来ました。コンパイラ言語は大規模開発案件にも使用される事から、学習難易度は高いですがエンジニアのキャリアアップとして有効な言語です。
本記事をきっかけにコンパイラ言語の学習に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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