ゲームの「リマスター」ってぶっちゃけ何?「リメイク」「移植」との違いも解説!

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近年、ゲーム業界では「リマスター」されたタイトルが多数登場しています。とはいえ、「リマスターって聞いたことはあるけど説明はできない」、「リマスターとリメイクなどの言葉の違いが良く分からない」という人も多いでしょう。
 
そこでこのコラムは、「リマスター」とは何であるかをわかりやすく解説し、「リメイク」や「移植」などとの違いを具体的に説明していきます。リマスターへの理解を深めたい人はぜひ最後まで読んで参考にしてください。
 

1. ゲームタイトルにおける「リマスター」とは

この項目では、まず「リマスター」がどんなものなのかを解説します。
 
ゲーム業界で言うリマスターとは、過去のタイトルを新しい技術を使って高画質化したものです。基本的な考え方として、リマスターする際はゲームの流れや演出は変更されません。とはいえ、リマスターと言いながらも新しい要素を加えている作品も多数存在します。
 
似た言葉である「リメイク」は新たに作り直すことを指しています(リメイクの意味や詳細は次の項目で解説します)が、リマスターとリメイクの境目は必ずしも明確ではありません。例えば『サガ フロンティア リマスター』は新たにリリースする際に『リマスター』と名乗っているものの、新たなキャラクターやシナリオが追加されており、画像を最新化するという意味でのリマスターの範囲を明らかに超えています。
 
ゲーム業界ではハード・ソフト両面の技術革新が常に進んでいます。そのため、過去にプレイした思い出深い名作を、「現在」の画質で楽しみたいという需要にこたえるのが、ファンにとってのリマスターの大きな意味と言えるでしょう。
 

1-1. リマスターの作品例

リマスターされた作品の例としては、『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』や『聖剣伝説 Legend of Mana』、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』や『サガ フロンティア リマスター』、『DARK SOULS REMASTERED』や『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』などがあります。
 

1-2. 【補足】音楽業界におけるリマスターとは

音楽業界で「リマスター」という言葉は、過去の音源を新しい機材を使って高音質にする意味で使用します。時代が変われば音楽を再生する機材も変わりますから、発展した新しい機材でも楽しめるようにノイズを取ったりバランス調整を施したりします。
 
そもそも音楽の世界では、マスタリングという音質を調整する作業があります。このマスタリングを再度行う作業をリマスタリングと呼び、この処理を経過した音源がリマスター版です。
 
ゲームではリマスターと名乗っていても新たな要素が加えられることは少なくありませんが、音楽業界では新たな演奏が加えられる場合はリマスターとは呼びません。
 

2. 「リメイク」とは

この項目では、「リメイク」という言葉の意味を説明し、リマスターとの違いやリメイクされた有名タイトルの紹介も行います。
 
そもそもリメイクという英単語は、「作り直す」という意味を持っています。そのため、ゲーム業界においても、最初から作り直した作品をリメイクと呼びます。ただし、「作り直す」と言ってもその方法は多数あり、キャラクターデザインが変わっているがストーリーやプレイ時の感覚は同じ、という例もあれば、システム自体が変更されてプレイ体験が大きく変化するもの、キャラクターやストーリーも変わっているものもあります。つまり、その変化の方向や度合いはそれぞれのタイトルで異なるわけです。
 
続いてリマスターとの違いですが、本来の意味であればリマスターは元のゲーム体験はそのままで高画質化されたものを意味しており、リメイクは作り直したものを指します。そのため、変化の度合いはリマスターよりリメイクの方が大きいことが一般的です。
 
しかし、リマスターの項目で説明したように、リマスターと名乗っていてもさまざまな改変が加えられているタイトルが多いので、リマスターとリメイクの違いはあいまいになっているのが実情です。
 
このため、ゲームを紹介する記事でも、あるところではリメイクと呼ばれているものが別の記事ではリマスターと呼ばれることもありますし、ひとつの記事の中で同じタイトルを表現する際にリメイクとしマスターの表記の揺れが見られるなど混乱していることも少なくありません。
 

2-1. リメイクの作品例

近年リメイクされたタイトルとしては、『月姫 -A piece of blue glass moon-』や『ファイナルファンタジーⅦ リメイク』、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』などがあります。
 

3. 「移植」とは

「移植」とは、過去にリリースされた際に使用していたハードとは違うハードでプレイできるようにすることを意味します。たとえばコンシューマー機のみでプレイできたタイトルがPC版として刷新されるのも移植です。
 
近年はリリース時点で複数のハードウェアやプラットフォームでプレイできることが一般化していますが、過去にはコンシューマー機、アーケードゲーム機、PCなどハードウェアごとの違いも大きかったので、移植には技術的な壁が伴うことが少なくありませんでした。そのため、移植版は出たものの、以前のハードでプレイするときと新たなハードでプレイするときの体感が大きく異なるタイトルも多数存在しました。
 
最近はスマートフォンでゲームをプレイすることが増えたため、過去のコンシューマー機向けのタイトルがスマホ向けに移植されて再登場することが増えています。
 
なお、ハードウェアを変える移植と高画質化するリマスターは両立することが少なくありませんが、新しい作品としてリメイクする場合は、使用するハードウェアが過去作と変わっても移植と呼ばれることはあまりありません。これは、移植が基本的に大きな改変を伴わないものだからです。
 

3-1. 移植された作品例

異なるハードウェアに移植された作品としては、『ウィッチャー3』や『マインクラフト』、『オクトパストラベラー』や『Death Stranding』などがあります。
 

4. 「完全版・ディレクターズカット」とは

この項目では、「完全版」や「ディレクターズカット」と呼ばれるタイトルについて解説しましょう。
 
「完全版」という言い方はリリースする側が行っているもので、多くは最初のリリースからある程度時間が経過した後に、何らかの要素を追加したり、画質を向上したりして新たに発売するものです。
 
わずかに手を加えただけでリリースし直す作品もあり、そのようなタイトルは「商業主義的すぎる」という趣旨の批判を受けることもあります。ただし、追加要素部分が評価される作品もありますし、価格的に安くなっている場合も多いので、最初のリリース時に買えなかった人が手に取りやすいポジティブな面もあります。
 
「ディレクターズカット」、「拡張版」と名乗っていなくても、「〇〇エディション」という名称がつく作品もおおむね意味合いは共通しているでしょう。ただし、改変や追加要素の大小には作品ごとにかなり幅がありますし、追加要素を持つリマスターとの境目は明確ではありません。
 

4-1. 完全版・ディレクターズカットと打ち出された作品例

完全版、ディレクターズカットと打ち出された作品には、『A列車で行こうHX 完全版』や『バトルフィールド バッドカンパニー2完全版』、『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』や『Ghost of Tsushima Director’s Cut』などがあります。
 

5. ゲーム会社がリマスター作品を出すメリット

この項目では、ゲーム会社がリマスター作品を出すことのメリットについて解説しましょう。
 

5-1. 0から作るよりはコストが少ない傾向にある

近年、大手ゲーム会社がリリースするタイトルは開発費用が高騰しており、新作ばかりを作り続けるのは予算的にも非常に大変です。一方、過去作品をリマスターすれば、0から作る作品に比べてコスト的負荷はかなり抑えることができます。
 
ただし、単に安価にできるからとリマスターしても、購入されなければ利益にはつながりません。そのため、何らかの追加要素を加えて、以前プレイした人にも新たな楽しみがある、と告知して利益の確保につなげるわけです。
 

5-2. 旧作のファンが購入してくれる可能性が高いため、完全新作よりも売上が手堅い傾向にある

過去作品をリマスターしてリリースすると、以前のファンだった人やその作品が新作だったときは購入できなかった人が買ってくれる可能性が高い、という戦略的なメリットがあります。
 
例えば小中学生だったことで多くのゲームソフトを買うことができなかった、という人は多いでしょう。そんな人も20年、30年経てば数千円なら自由に消費できる年齢になっています。つまり、「以前楽しんだ作品を、現在の環境でまたプレイしたい」、「あの時は買えなかったけど今なら買える」といった人たちが一定数存在することを見越してリマスター版はリリースされるわけです。
 
これは少子化の影響もあって、各ゲーム会社がターゲットを若年層だけでなく中年層に広げているという見方もできます。
 

6. ゲーム会社がリマスター作品を出す際に注意したい点

ここからは、リマスター作品を出すときに注意すべき点について解説しましょう。
 

6-1. 旧作が名作であればあるほど要求ハードルが高い

「名作」と呼ばれるタイトルであるほど、何度もプレイした人が多いですし、思い入れが強いファンが多数存在します。そのため有名作品をリマスターする場合はユーザーの要求も高くなりがちです。
 
中途半端なリマスターをすると、「ガッカリ」、「リマスターしなければよかったのに」と言われることもありますから、画像的な改変はもちろんですが、ユーザーのニーズを重視した追加要素を用意するなどの工夫が必要でしょう。
 

6-2. バグの数やリマスターの出来で現在の開発力を揶揄される可能性がある

多くのユーザーは、「リマスター作品は、当然過去作よりも品質が高い」と考えます。ゲームである以上プログラム上のバグも発生しますし、そのバグが改変部分に起因することもあるでしょう。しかし、ユーザーにとっては「リマスター作品はバグが少なくて当然」という意識がありますから、「バグが多い」、「出来が悪い」と評価された場合、むしろゲーム会社としての評判を落とすこともあり得ます。
 
リマスター作品を歓迎する層が一定数存在する一方で、リマスター作品であること自体に厳しい目線を向ける人もいますから、少なくとも過去作の大きなバグがそのまま残っているといったことにならないように注意を払うべきでしょう。(ファンサービス的な要素で意図的に残したバグなどを除きます)
 

7.まとめ

ゲーム業界で近年多数リリースされている「リマスター」作品について、その意味や「リメイク」、「移植」などとの違いをまとめました。
 
リマスター作品は、ファンにとっては過去作品を発展した環境で楽しめる喜びがありますし、昔熱狂したゲームを再びプレイできる興奮もあるでしょう。また、ゲーム会社にとっては少ないコストで収益をあげられるメリットがあります。この点を見ると、双方にとって喜ばしい取り組みです。
 
しかし、リマスターする際の品質が低いと悪評が増えてしまったり、名作の顔に泥を塗ったりしてしまったという結果にもなりますから、デバッグ作業などには注意を払う必要があります。何らかの要素をプラスして作品の世界観を壊してしまう例や、プラス要素が貧弱すぎることなどもマイナス要素になりますから、ファンのニーズにしっかり答えようとすることこそ重要だと考えるべきでしょう。
 

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