ホワイトなゲーム会社に入社したい!良い会社かどうかを見極めるポイント
ゲーム業界はやりたいことができて夢がある業界なので、就職や転職希望者に非常に人気があります。
しかしその一方、残業が非常に多いのではないか、といったブラックなイメージを持っている人もいるかもしれません。
そこでこのコラムでは、ホワイトなゲーム会社に入るために企業を見極めるポイントをまとめていきます。
また求人の段階でどういった点に注目すれば、ワークライフバランスの取れた転職や就職が可能かも補足します。
ゲーム業界への転職、就職を希望している人はぜひ参考にしてください。
目次
1.ゲーム会社にもホワイト企業は存在する!ゲーム業界におけるホワイトのありかた
この項目では、まず一般的なホワイト企業がどんなものか、ということを整理した上で、ゲーム業界の実像についても言及していきます。
1-1. ①出勤・退勤・欠勤について柔軟に対応してくれる
ホワイト企業の特徴として、無理な労働時間を強いられないことや、出退勤や年休の取得などが柔軟であることが挙げられます。
ゲーム業界では職種によってタイトルリリース前後などで非常に多忙になる傾向がありますから、どうしても頑張らなければならないポイントもあるでしょう。
しかし、案件の納期を守りながらも特定の人に業務が集中したり、精神論だけに頼らない環境を、個人単位だけでなく企業自体が作ろうとしているかどうかが問われます。
ゲーム業界に限らず、オーバーワークになれば結果的に仕事の質も下がります。
また余暇の取り方などにも個人差がありますから、フレックス制度なども含めて多様な働き方が許されることと、業務の質を落とさないための環境づくりをしているかどうかがホワイト企業の条件の一つとも言えます。
1-2. ②給与面が誠実
企業と従業員の関係は、労働や成果と賃金を法律や契約に基づいた通り交換する対等な関係です。
ですから、法に定められた残業代を払うのは当然のことなのですが、ブラック企業では残業代が約束通り支払われなかったり、従業員のミスなどを理由にして減給したりするところもあります。
このようなことを行わず、誠実に賃金を支払うことがホワイト企業の条件です。
また、課せられた業務で成果を上げた場合にそれを的確に評価し、口頭でほめるだけでなくしっかりと給与に反映してくれることもホワイト企業の大きな特徴です。
逆にブラック企業では、頑張って結果を残したとしても、会社や上長からの適切な評価を得られない傾向があります。
さらに、勤続するほど責任だけが重くなっていき、給与は上がらないというケースもしばしば見られます。
1-3. ③福利厚生が充実している
福利厚生とは、分かりやすく言えば給料以外の報酬やサービスの総称です。
その内容は労働法規で決められたものと、各企業が独自に行っているものがあります。
法的なものは厚生年金保険や雇用保険、労災保険、などが代表的です。
これらが無い場合は完全にブラック企業です。
法で定められていない福利厚生は企業によって異なりますから、ある意味この部分が手厚いかどうかが従業員を大切にする会社かどうかのサインにもなります。
例えば住宅手当や冠婚葬祭にお祝い金や見舞金をくれる、育児休暇が取りやすい、自己啓発を補助してくれる、食堂やカフェ、休憩所など社内の労働環境に配慮してくれる、イベントやサークル活動などを補助してくれる、などがあります。
また、ゲーム会社ならではの福利厚生サービスとして、社内外のゲームが自由にプレイできるところもあります。
休憩も兼ねて他社が開発したものに触れてみるのも良い刺激になるでしょう。
1-4. ④ハラスメントがなく、ストレスフリーな雰囲気で働ける
セクハラやパワハラなどが無い環境を守ろうとすることも、現在は企業の責任になっています。
ゲーム業界は経営者や管理職の年齢も低いことから、平均的には多様性がある傾向があります。
多様性があるということは、旧態依然な日本の会社における上下関係、ジェンダー面などの常識にとらわれないということでもあるため、現代の働きやすいスタイルの確立に一役買っています。
そのため、セクハラやパワハラが無いことがストレスフリーに働くための大切な条件と言えます。
しかし、面接などで「ハラスメントはありますか?」と聞いても、ハラスメントが横行する会社ほど「ありません」と答えてくるでしょう。
ハラスメントの有無についてはその会社の口コミを確認したり、企業として具体的な研修などを行っているか、といった点に着目しましょう。
1-5. 補足:世間一般でホワイト企業と言われているゲーム会社
2016年から2017年にかけて行われたゲーム業界の従業員へのアンケートでは、ソニーや任天堂、グリー、バンダイナムコエンターテインメント、ディー・エヌ・エー、スクウェア・エニックスなどのゲーム会社が働きやすいというデータがあります。
アンケート内容は労働時間、ストレス、給与などの満足度を訪ねているので、ホワイト度の高さをイコールに近い形で表しています。
(ただし、各企業従業員の同数に聞いたなどの定量性のある調査ではなく、口コミ情報の集計ですから参考値と考えましょう)
2.ホワイトなゲーム会社を見抜くポイント
この項目では、応募を検討している企業、就職を希望する企業がホワイトかブラックかを見分けるポイントを記述します。
2-1. HPの求人ページに書かれている内容や口コミを信用しすぎない
就職を検討する企業のホームページは必ずチェックすると思いますが、基本的には自社の問題点を公表する企業はあまりありません。
むしろホームページには良い印象のことだけが書かれていますから、具体性が薄い内容はイメージだけで見ないようにしましょう。
また、口コミサイトは元社員の人などが、意図的にプラス、またはマイナスの印象が際立つように書いていることもあります。
さらに、その人として公正に書いていたとしても、その企業全体のことではなく、一部署の経験である可能性もありますから、参考程度にとどめましょう。
2-2. HPだけでなく四季報などもチェックし、採用実績や社風、離職率をしっかり把握する
ホームページはその企業が発信するものなのでそれぞれの会社のネガティブな面は見えにくいですが、企業の業績や動向を解説するサイトや冊子もあります。
例えば「会社四季報」などをチェックすれば企業の採用情報や離職率などをチェックできます。
採用実績が多く離職率が低ければ、成長しているので社員を増やそうとしていること、社員が辞めたくなるようなブラックさが低く、待遇も良い企業と考えられます。
また、そのような企業は新入社員への業務配分を大きくし過ぎないノウハウを持っていますから、新人の成長を促すシステムが期待できます。
チェックするべき項目は採用や退職者の数だけでなく、社風を把握することも重要です。
就職してから自分に合わないことに気づくという事態を防ぐためにも、ホームページなどから経営者の名前を確認し、どんな発言をする人かを見ておくこともお勧めします。
2-3. 説明会などで実際に話を聞く、転職エージェントからの評判を伺う
企業の説明会などがあれば積極的に参加して話を聞きましょう。
企業も良い人材を求めていますから、しっかり広報を行いますし、就職希望者からの接触も歓迎しています。
就職希望者にとっては面接以前にその会社の人に接する機会ができ、ホームページなどには書かれていない生の情報を得ることもできます。
ただし、この時ももちろん企業側が自らマイナスの情報を言うことはありませんから、数値データや定量性を伴わない話は参考程度に聞いておきましょう。
そんな意味では、転職エージェントや転職サイトには企業のバイアスは少ないですから、情報源としてあてになると考えて良いでしょう。
3. ホワイトなゲーム会社の傾向
3-1. 規模が大きく、福利厚生情報について掲載している会社
ゲーム会社の中でも特に大手パブリッシャー企業であれば、ホームページ上に採用情報の専用ページを用意しており、福利厚生についてもかなり細かく掲載していることが一般的です。
最大手というほどではなくても、ヒットタイトルを何作も持っているようなゲーム会社であれば、さらに発展していくために優秀な人材を求めています。
そのため、就職希望者が気にする福利厚生などの待遇面にはしっかりと力を入れている傾向が高いですから、採用情報などを丁寧にチェックしましょう。
3-2. 他の会社では開発が難しい技術を持っている会社
ホワイト企業がしっかりホワイトさを貫くには、会社としての余裕が必要です。
ゲーム会社としては他社には開発が難しいオンリーワンの特定の技術を持っていたり、優秀なビジネスモデルがあったりするほどブラック化するリスクは少ないと言えるでしょう。
そのため、瞬間的に儲かっている会社よりも、高い技術力を持って安定的な仕事ができているか、という点に注目するのもホワイト企業を見分ける方法のひとつです。
4.ホワイトなゲーム会社を希望する上で注意すべきポイント
この項目ではホワイトなゲーム会社への就職を希望している人に向けて、注意点を上げます。
4-1. ホワイト企業として有名な場合、倍率が高い傾向にある
福利厚生などの待遇面の良さが明確でホワイト企業として認識されている会社は、それだけ競争率が高くなります。
ホワイトな環境で働きたいと思っているのは皆同じですから、エントリーする前に競争率の高さに勝ち抜けるスキルやアピールポイントをしっかり磨いておきましょう。
4-2. 普段はホワイトであっても、タイトルリリース前はスケジュールがタイトになることがある
ゲーム業界全体に言える傾向として、タイトルリリース前には業務が過密することがあります。
また、オンラインゲームの運営業務などに関わった場合は、リリース時だけでなくイベントや大きなメンテナンス時に多忙なことが多いでしょう。
これらを踏まえて、平均的にはホワイトな職場でも、ある時期には業務が集中したり、残業が増えたりすることもありますから、その点は認識しておきましょう。
4-3. タイトルがヒットしない・収入源が安定していない場合、入社後に福利厚生が悪化することも
ゲーム業界はヒットタイトルが出れば昇級の機会が増えたり、福利厚生がアップしたりします。
そしてホワイト企業であるほど成果に対してしっかり報酬で答えてくれるでしょう。
しかし、入社した時点ではホワイト感が強い企業であったとしても、長くヒットに恵まれないと福利厚生が悪化していくこともあり得ます。
そもそもゲーム業界は安定性が高いジャンルとはいえず、収益の上昇や下降の波が激しいことも予想されます。
それだけに短期間に成功を得られる機会もあるのですが、大きなチャンスがある業界ほどリスクもありますから、その点は入社する前に理解しておきましょう。
4-4. ホワイト企業は「甘えられる環境」ではなく、「効率よく作業できる環境」という認識を持つ
ホワイト企業に関する考え方として、「甘えが効く」、「楽ができる」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、そうではありません。
民間企業で社員の給料を上げたり待遇を改善したりするには、利益を上げ続けなければならないからです。
つまり、ホワイト企業が良い環境を維持しているのは「効率よく作業を行うため」だということを理解しておきましょう。
5.まとめ
ゲーム業界に就職・転職を希望している人に向けて、ホワイト企業がどんなものであるか、その見分け方や注意点をまとめました。
ゲーム業界は平均的には若い経営者が多く、自由な気風も強いですから、ハラスメントなどは少ない傾向があります。
また、ヒットタイトルを多く出している企業なら給与面や福利厚生などの待遇も良いでしょう。
ただし、場合によっては残業が日常的に多い会社や、社風が精神論に偏っている所もあるかもしれません。
しっかり転職エージェントなどの情報を確認して、望まない転職の形にならないよう注意しましょう。
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