株式会社スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー』についてご紹介!【AAAタイトル紹介Vol.10】

 

1987年12月18日に日本のスクウェアから発売されたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジー』。1987年に発売されて以降そのシェアを伸ばし、シリーズ全タイトルの世界出荷累計本数は1億5000万本を突破しました。
また、2021年4月には『ファイナルファンタジーXIV』の最新アップデート パッチ5.5“黎明の死闘”を配信。日本を代表するRPGとして、今もなお成長を続けています。
今回はそんな『ファイナルファンタジー』について、ゲームの概要と特徴、スクウェア・エニックスと、開発に携わったクリエイターの紹介を通し、本作の魅力により迫っていきたいおと思います!

『ファイナルファンタジー』とは?

ファイナルファンタジーシリーズは、スクウェア・エニックス(旧スクウェア)によって開発・販売されているRPGのシリーズ作品(一部MMORPG、アクションRPG)です

 

1987年に発売された『ファイナルファンタジー』を皮切りに、日本製のRPGシリーズとして派生作品を含め独立した世界観を持った作品が数多く発売されており、シリーズ全タイトルの世界累計出荷数は1億5,900万本以上を達成。また2017年にはタイトル数は合計87作品に及び、最多の作品数を有するRPGシリーズとしてギネス世界記録に認定されています。高度なCGグラフィックを用いた映像技術、表現力は度々話題になっており、ゲームの制作手法に多大なる影響を与えています

 

1987年に、スクウェアのゲームデザイナーの坂口博信氏は、エニックスの『ドラゴンクエスト』、任天堂の『ゼルダの伝説』、オリジンシステムズの『ウルティマ』シリーズなどからインスピレーションを受け、ファミリーコンピュータ向けに新しいファンタジーRPGを開発することを決定しました。第1作は120万本以上の大ヒット作品となり、後の同社の看板作品になります。

 

第1作の成功を受け、続編の開発に着手しましたが、『ファイナルファンタジー』の生みの親、坂口氏は『ファイナルファンタジー』を単独の作品として考えていたため、続編を開発しうるストーリー構成となっていませんでした。そのため、続編はテーマ上の類似性や、いくつかのゲーム要素のみを受け継いでおり、このアプローチはシリーズを通して受け継がれています。

ゲームの概要(発売日/ジャンル/対応ハード/声優)

第1作目である『ファイナルファンタジー』は、4人の戦士を操作し、土・火・水・風の4つのクリスタルの輝きを遮る“4体のカオス”を倒して暗黒に包まれた世界を救う事を目的としたゲームになっていました。先述の通り、これまで多くのナンバリングタイトルが販売されているものの、それぞれのシリーズには明確な繋がりは描かれない事が多いです。

 

ゲームシステムとしては、主人公とその仲間を操作して、敵との戦闘を繰り返し経験値やそれに類するポイントを蓄積してレベルアップし、徐々に行動範囲を広げていき最終的に世界の危機を救う、といったコンピュータRPGとしては定番なものを踏襲しています。しかし、新作を出すたびにその時代における革新的なシステムを提示しており、ジョブチェンジ制、ターン制といったものから、ジャンクションシステム、ライセンスシステム等、作品によってそのゲームシステムはそれぞれ変化します。

開発について

スクウェア・エニックス株式会社

本作の発売元である株式会社スクウェア・エニックスは、東京都新宿区に本社を置くゲーム会社です。
当時別会社であったスクウェア社とエニックス社が合併後、2008年10月1日にスクウェア・エニックスホールディングスとして商号変更されています。
スクウェア・エニックスは言わずと知れた大手ゲーム会社で、本記事でも取り上げている『ファイナルファンタジー』シリーズや、戦闘系RPG『ドラゴンクエスト』シリーズ、また2021年に発売された『ニーアレプリカントVer1.22』など、日本のゲーム史に残る数多くの名作を生み出しています。

 

ちなみに合併前のそれぞれの社名の由来についてですが、旧エニックスの由来は、世界初のスーパーコンピュータと言われている「ENIAC」(エニアック)と不死鳥「PHOENIX」(フェニックス)をあわせた造語。そして旧スクウェアは、ゴルフのグリップで使われる「スクウェア」が由来になっています。スクウェアには「正方形」「きちんとした」などの他の意味があり、ゴルフでは飛球線に対して90度に正対している状態を指します。問題に対して逃げ腰ではなく、直視していく企業体を目指す意味で名付けられた社名です。またスクウェアには、ゲームソフトのクリエーター達が集まる「広場」という意味があり、先端機器が整備された製作環境の中で、クリエーター達が豊かな感性と創造力を発揮し、世界に通用するエンタテインメントを提供する国際的企業となる思いが込められています。

『ファイナルファンタジー』を手掛けた主なクリエイター

坂口博信(略歴/手掛けた作品)

坂口氏は、ゲームクリエイター、シナリオライター、映画監督と様々な経歴を持つ『ファイナルファンタジー』シリーズにおける生みの親であり、現在はゲーム制作会社ミストウォーカーのCEOを務めています。

 

1962年に茨城県に生まれ大学ではApple IIで『ウィザードリィ』、『ウルティマ』に影響を受け、オールBASICのアドベンチャーゲームなどを作っていましたが、1983年、大学在学中アルバイトとしてソフトウェア制作部門“スクウェア”のスタッフとして入社します。

 

1986年には、スクウェアの取締役、企画開発部に所属しますが、経営危機によるゲーム市場からの撤退や大学への復学を考えていた時期に、最後の望みを託して坂口が制作したのが、『ファイナルファンタジー』でした。このソフトの大ヒットの結果、ゲームと映画の垣根を取り払うスクウェアは大手ゲーム開発会社へと成長していき、坂口自身も長年スクウェアの開発トップとして『ファイナルファンタジー』シリーズ、『クロノ・トリガー』などの制作を主導しました。

 

また監督を務めた映画『ファイナルファンタジー』は世界初のフル3DCG映画として話題を呼び、国内のみならず全米でも公開されます。興行的には厳しい結果となりましたが、その後国内最高のCGスタッフを集めて作られた『ファイナルファンタジーVII』を公開。ハリウッドのCG技術に追いつくには彼らと一緒に仕事をするのが一番と考え、日本とアメリカの間に位置するハワイにスタジオを設立し両国からスタッフを集め、映画制作に乗り出しています。

植松伸夫

植松伸夫氏は、高知県出身の作曲家で、現在は株式会社DOG EAR RECORDS、有限会社SMILEPLEASEの代表を務めています。
『ファイナルファンタジー』シリーズの音楽における生みの親である。世界的に高い評価を受けて、ビデオゲーム界のベートーベンと呼ばれています。
1986年、後に共に『ファイナルファンタジー』を作ることになる坂口博信に誘われてスクウェア入社し、スクウェア初期作品や『ファイナルファンタジー』シリーズの大半の曲、『クロノ・トリガー』の一部の曲など、約30作のゲーム音楽を手掛けます。2003年2月には、バンド“THE BLACK MAGES”結成、自身はキーボードを担当し、同時に、『ファイナルファンタジー』シリーズのバトル曲をロックアレンジしたファーストアルバム『THE BLACK MAGES』発売しています。

 

『ファイナルファンタジー』シリーズにおけるサウンドトラックは度々人気投票が行われており、『ファイナルファンタジーX』の“ザナルカンドにて”や、『ファイナルファンタジーV』の“ビッグブリッヂの死闘”など、今もなお愛される名曲になっています。

まとめ

大人気ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズについて、作品の概要、スクウェア・エニックスの略歴、開発クリエイターについて紹介してきました。
ヒットタイトルのゲーム内容だけでなく、その歴史や携わった要素を紐解く事で、より作品に対する理解や共感を生み出していくきっかけになれればと思います。

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