リンクトブレインってどんな会社?代表の清水さんにインタビューを行いました!
目次
1.ソーシャルゲーム運営から大学での講義まで! リンクトブレインってどんな会社?
――本日はG Link5(https://g-link5.jp/)を中心に聞いていきたいと思います。まぁ自然体で、リハーサル気分で。
いやいや、スーツなんか着る機会がないから憂鬱ですw
――まずG Link5を運営しているリンクトブレインについて、何をやっている会社なんでしょうか?
ソーシャルゲームとかアプリの運営を主体にしていましたが、ここ数年はゲームそのものの開発や製作をできるメンバーが増えて来たので、そっちもやっています。
もうひとつはゲーム業界に特化したヒューマン・リソース。
人材のマッチングを主軸にやって来ました。
――運営したゲームのタイトルを教えてください。
起業当時はジンガジャパンさんの『まちつく!』というタイトルをやらせていただきました。
あといま言えるのは、ワンダープラネットさんの『クラッシュフィーバー』とか、大ざっぱに数えて200タイトル以上をサポートしています。
――ソーシャルゲームの運営を始めたきっかけはなんだったんでしょうか。
ソーシャルゲームは製品版をひとつ出して終わりというモデルではない。
リリース後、どうユーザーさんに楽しんでもらって、課金をしてもらうかというのが中心ですよね。
どのゲーム会社もそこに優秀な人材を入れていたんですが、もちろん優秀なメンバーには限りがある。
さらに成熟して1年、2年続いているタイトルは、外部に運営を任せてもいいんじゃないかという考え方が7~8年前からあって、そこをサポートしようと考えたのが始まりです。
――ゲーム以外だと何をやっていますか?
公式サイトに出しているものだと、プログラミング教育用ソフトの『MOZER』の開発協力とか、あとは表に出せるのが少なかったりするんですが……。
ゲームの開発、運営スキルを使ったVR、AR、MRなどの開発プロジェクトが生まれて来ているところです。
――次に、いま注目している技術についてお話を聞きたいと思います。
基礎技術とは違うのですが、僕たちが培って来た3Dですね。
我々は、最近で言うとVtuberとか、VR、AR、MRというところに応用されていく3D技術を持ち合わせていると思っています。
具体的なエンジンで言うと、Unreal Engine4、UE4を4~5年前から使っていて特徴をある程度理解している。
今後、UE4がUnityと同じくらい使われていくだろうということで、他社さんよりかなり早い時期からクリエイターの育成に取り組んでいます。
――UE4を使ったゲーム開発ですか?
僕らはエンジニアやデザイナーだけではなく、プランナーの視点で可能性を考えるんですね。
例えばプランナーがUE4を使えれば、エンジニアとかデザイナーを介さずにさっと簡単な改善や改修をやってしまえる。
そういった作業の合理化も含めてUE4には注目しています。
――自社の開発エンジンを使っているところは、もう少ないんでしょうか?
大手会社さんはまだ多いですよ。
ただ従来の自社エンジンよりは、こういったオープンツールを使われる会社さんが増えて来ていると思います。
クリエイター目線からすると、自社エンジンだけを知っているより、UE4なりUnityなりを使っていたほうが、次のキャリアに活かしやすいんです。
そういったことを意識して、我々のほうでセミナーをやったこともあります。
――教育にも感心が?
そうですね。
福岡にスタジオを作る際は、最初から育成モデルを構築するつもりで産学官連携を意識して仕組み作りをやって来ました。
その一環として、九州工業大学で講義をやっています。従来の企業講義って、寄付講座的な、タダでちょっとやるというのが多い。
そうではなく、僕らが提供した講義は90分1コマで16コマあって、学生さんの単位になるという本格的なものです。
――国立大学でそこまで柔軟なのは珍しいですね。
LINEさんとか、サイバーエージェントさんとか、gumiさんとか、そういう人たちと一緒にカリキュラムを作って、ゲームのクリエイティブ講義を16コマやりました。
それは学生さんからしても貴重な機会ですし、さらに単位がもらえるというのは魅力的かと思います。
【復活したブラウザゲームのメリットとG Link5の取り組み】
――G Link5は各デベロッパーにおけるゲームプラットフォームでのHTML5化支援を行う集まり、とのことですが、その目指すところを教えてください。
ゲーム業界全体で、開発人材・企画人材の不足感がここ数年、顕著に出ています。
HTML5を扱えるエンジニアが4~5年前、ゲーム業界にいっぱいいたんですよ。
でもいまゲーム業界ではアプリがメインになって、その人たちが広告業界、映像業界にキャリアを移してしまった。
ただ再び、通信の5G高速化とかスマホの高性能化で、ブラウザのやれることが広がって来たんですね。
そこで、ゲームを作りたいけどキャリアアップができないという理由でほかの業界に行ってしまったHTML5のエンジニアを呼び戻したい。
――ブラウザゲームの開発をしていた人が業界からいなくなったんですね。
もうひとつはゲーム会社さんの人材的な山と谷をならしたい。
人が不足はしているんですが、実際はプロジェクトが途中で終わってしまってアサインが上手くいっていない人たちもいるんです。
そういう会社の間に僕たちが入ることで、流動的にクリエイターを融通できる環境を用意できればいいと思っています。
――最近G Link5で、ポーティングサービスを開始されました。これはiOS、androidのアプリゲームをPC、ブラウザタイプに移行するサービス、という理解で合っていますか?
そうですね。移行、移植という表現で合っています。
昔から、いろんなゲームをいろんなプラットフォームで遊びたいというニーズが高かった。
ゲーム会社さんもそうだし、プラットフォーマーさんも誘致したい。
じゃあ、そこをG Link5のひとつのサービスとして切り出してやらせてもらおう、ということです。
――今後、アプリをダウンロードするのすら面倒になってブラウザゲームが復権することも考えられますよね?
そう思います。特に若い人は容量が大きいスマートフォンを持っているとも限らない。
そのせいでゲームを選んじゃっているんです。
これはゲーム会社さんやプラットフォーマーさんから聞いた話ですが、自分が撮った動画とか写真を消したくないからゲームをやめる、という現象が既に発生しているそうです。
そこは、ブラウザのゲームであれば問題になりません。
――容量の問題が解決できる。
ブラウザで遊ばせるとプロモーションが用意しやすいし、場合によってはリアルイベントとの連動もしやすくなる。
SNSの拡散や集客を含めると、アプリよりいろんなサービスが出しやすいというのもあります。
ゲーム会社からするとストアに払う手数料率を下げられるので、そこをプロモーションにあてて新しいゲームをどんどん作っていくというのが、世の中の流れになって来ているかなと。
――今後、ポーティングサービス以外のサービスを提供する予定はありますか?
インバウンド、アウトバウンド……いわゆる海外タイトルの国内向け配信サポートをする予定です。
逆に日本で成功したアプリをアジアで配信したい、となった時に、我々が海外の会社と連携して運営をしていくこともあります。
リンクトブレインの人材も有限なので、そこはG Link5のマーケット経済圏を使って、仲間たちと一緒にやっていきたい。
すでにひとつはその形で手掛けています。
【今後のビジョンと若者の才能】
――最後に、今後のビジョンについてお話いただければと思います。
ゲーム業界はほかの業界と比べて横のつながり、リレーションが多い業界です。
そこを上手く使って僕らが人材不足をマッチングしたり、新しい技術ソリューションを生む機会となればいいなと思っています。
普通のゲーム会社さんだったら、自分の会社のことだけを考えていればいいのですが、僕たちはゲーム業界全体のヒューマン・リソースをやっていく。
さらに僕たち自身が横のつながりで成長してきた企業でリレーションが多かったので、そこの経済圏を広げていくというのが、今後の考え方かなと思います。
――転職を考えている人へのメッセージはありますか?
ゲーム業界って、他の多くの業界よりも転職にポジティブだと思うんですよ。
たとえば2~3回も転職すると、ほかの業界だとネガティブになるけど、ゲーム業界はそうではない。
それもあって、きちんと自分の目的を持っている人の転職はサポートできると思うし、そういった人が活躍できる機会をゲーム会社さんと一緒に作れるとも思っています。
――リンクトブレインが求める人材というのはどんな人でしょうか?
僕らの会社が特徴的なのは、フラットなことです。
大手ゲーム会社さんだけ、とかアプリだけじゃなくて、本当にいろんなゲームの形態でお仕事をしている。
いろんなゲームを見たり触ったり、実際に仕事ができるというのは貴重な特徴です。
その環境で自分を活かしたいというのももちろんだし、自分のいま持っているのとは別のところに強みを作っていきたい人には、多種多様な機会と選択肢があります。
それに自分に自信がないという人には、一緒に成長するような機会を用意できる。
そういうことをひっくるめて、「ゲーム業界で働きたい」、そして「会社やほかのメンバーと一緒に成長したい」というモチベーションの高い人にとって、うちの会社は合っているのではないでしょうか。
――若くて一点特化型の人と若くてバランス型の人、どちらがいいですか?
若いうちはひとつのことを突き詰めたほうが自分のなかに残ると思います。
そこからデザインも見れたほうがいいとか、企画について勉強したほうがいいとか、そういうのは経験を積むことでどんどん出てくる。
バランスを取るのはそこからでも遅くない。だから若いうちはひとつのことをやり遂げて、自分のものにすることが一番ですね。
企業にとってもわかりやすいアピールポイントになるし、その強みをバネにしてキャリアを積むことができます。
実際にいま働いている人も、若い人は特化型が多いですよ。
――ただ本人が好きなものと、持っている才能が違うってパターンもありますよね。
そこを見てあげるのは、組織の役割ですね。
若い芽を潰さずに、可能性をきちんと見ていける人が会社の上のほうにようやく揃って来たかなという気はしています。
多分、うちのマネージャー陣は尖った人間が大好きです。個性を活かす、殺すというのはマネージャーのモチベーションでもあるんですよね。
特化型が増えれば増えるほど大変だと思いますが、それでも個性を多く抱えていいというマネージャーがうちには多いと思います。
――ありがとうございました。
株式会社リンクトブレインへご興味をお持ちの方は、下記URLよりお問い合わせください。
株式会社リンクトブレイン https://linkedbrain.jp/
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