中国の代表的なゲーム会社とは?それぞれの代表作も紹介!


 
中国のゲーム市場は拡大を続けており、中国音数協ゲーム工作委員会などが発表した『2025年中国ゲーム産業報告』によると、2025年の中国国内市場の実売収入は3,507億8,900万元(前年比7.68%増)、ゲームユーザー数は6億8,300万人に達しました。世界最大級の市場を背景に、中国のゲーム会社は日本でも存在感を高めています。
 
このコラムでは、中国を代表するゲーム会社とその代表作を紹介したうえで、中国のゲーム会社で働くことを考えている人に向けて、語学力や採用ルートといった実践的なポイントも解説します。中国のゲーム業界に興味がある人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
 

1. 中国の代表的なゲーム会社

中国の代表的なゲーム会社を紹介し、会社としての概要や代表作、本社の取材地やグローバル採用の有無などを解説していきます。(各種情報は2021年10月末時点)
 

1-1. 騰訊(テンセント)

テンセントは1998年に中国の深圳で設立した会社で、現在は巨大なグループを築いています。プラットフォーム事業のほかにゲーム事業、モバイルサービスやオンライン決済サービスの提供も行っています。
 
中国のゲーム市場が大きく成長したこともあり、近年は世界第1位の売り上げを誇るゲーム会社として知られています。
 
代表作としては「王者栄耀」、「クロスファイア」、「クラッシュ・オブ・クラン」、「クラッシュ・ロワイヤル」などがあります。本社所在地は広東省深圳です。
 
テンセントは日本にも活動拠点を持っているので、日本での求人も行われています。詳しくは以下を参照してください。
https://careers.tencent.com/en-us/search.html?query=ci_801
 

1-2. 網易(NetEase:ネットイース)

1997年に設立された会社で、ゲーム関連の事業のほかに、電子メール事業や電子商取引のプラットフォームなども扱う巨大企業です。
 
代表作としては「荒野行動」、「ライフアフター」、「Identity Ⅴ 第五人格」、「陰陽師本格幻想RPG」などがあります。本社所在地は広東省広州市です。
 
ネットイースのグループ会社として存在するネットイースゲームズは日本での拠点として桜花スタジオを設立、日本でもクリエイターやマーケティング、ローカライズなどの分野で求人が行われています。
https://netease-ouka.163.com/index.html
 
■関連記事
「NetEase Gamesの『荒野行動』についてご紹介!【AAAタイトル紹介】」
 

1-3. 三七互娱(37 Interactive Entertainment:37GAMES)

2011年に設立されているのですでに10年の実績を持つ会社です。ゲームに関してはモバイル、ブラウザの両面で開発から運営までを手掛けています。他にもアニメや音楽、映画などさまざまなエンタテインメント事業を展開しています。
 
代表作としては「三国英雄たちの夜明け」、「魔王と100人のお姫様」、「日替わり内室」、「レジェンドオブリング」などがあります。本社所在地は広東省広州市ですが、中国国内に複数の拠点があり、台湾、東南アジア、アメリカ、ヨーロッパ、韓国、日本にも支社を置いています。
 
2021年10月現在、日本支社での求人は見当たりませんでしたが、中国本土では多数の求人が出ています。詳しくは以下を参照してください。
https://zhaopin.37.com/index.php?m=Home&c=recruit&a=recruit&recruit=1
 

1-4. 米哈游(miHoYo:ミホヨ)

米哈游(miHoYo)は2011年に設立された、上海市に本社を置くゲーム会社です。「技術的なオタクは世界を救う」というスローガンを掲げ、ソーシャルゲームの開発・運営を行っています。
 
大きな転機となったのが、2022年2月に発表された海外向けブランド「HoYoverse」の設立です。これ以降、『原神』や『崩壊3rd』などのタイトルは、海外での展開名義がHoYoverseへと移行しました。現在は日本国内でも、公式サイトやゲーム内の表記でHoYoverseの名前を目にする機会が増えています。
 
その後もヒット作を生み出し続けており、2023年には宇宙を舞台にしたRPG『崩壊:スターレイル』を、2024年にはアクションRPG『ゼンレスゾーンゼロ』を配信開始しました。いずれも世界的な人気を獲得しており、複数のタイトルを長期運営する体制が同社の強みとなっています。
 
代表作は『原神』、『崩壊学園』、『崩壊3rd』、『崩壊:スターレイル』、『ゼンレスゾーンゼロ』などです。
 
なお、米哈游は2015年に日本法人を設立しており、グローバルな採用活動も継続中です。日本語ローカライズや運営に関わる職種の募集も行われているため、日本国内から応募できる機会があります。
https://jobs.mihoyo.com/
 
■関連記事
「株式会社miHoYoの”原神”についてご紹介!」
 

1-5. 莉莉丝游戏(Lilith Games:リリスゲームズ)

リリスゲームズは2013年5月に設立された会社です。2014年に最初のタイトルをリリースして以降、確実に実績を重ね、今では中国でも有名なゲーム会社としての地位を確立しています。
 
代表作としては「アート・オブ・コンクエスト」、「ソウルクラッシュ」、「AFK アリーナ」などがあります。本社所在地は上海です。
 
リリスゲームズは基本的にグローバルな採用活動をほとんど行っていないようで、日本での求人も見つけられませんでした。なお、上海での求人は多数あるので、興味がある方は以下を参照してください。
https://jobs.lilith.com/
 

1-6. 游戯科学(Game Science:ゲーム・サイエンス)

ここまで紹介した5社はいずれも大企業ですが、中国のゲーム業界では中小規模のスタジオから世界的ヒットが生まれる例も出てきました。その象徴といえるのが游戯科学(Game Science)です。
 
游戯科学は2014年に設立された会社で、深圳に本社を、杭州に開発拠点を構えています。創業メンバーはテンセントでオンラインゲームの開発に携わっていた人たちで、独立して同社を立ち上げました。
 
同社の名を世界に知らしめたのが、2024年8月に発売されたアクションRPG『黒神話:悟空』です。『西遊記』を題材にした本作は中国初の本格的な3A(AAA)タイトルとして注目を集め、発売から4日で1,000万本、2週間で1,800万本を売り上げました。その後も販売本数を伸ばし、2026年には累計3,000万本を突破しています。
 
開発体制も特徴的で、立ち上げ当初は30名ほどだったチームが、発売時点でも140名規模でした。大手と比べれば決して大きくない組織から世界市場に通用するタイトルが生まれた点が、高く評価されています。
 
資本面では2021年にテンセントが5%を出資していますが、経営には干渉せず、游戯科学が独立して開発を進める路線が維持されています。大手の資本を受け入れながら、自社の作りたいものを追求できる体制を保っている点は、開発者にとって魅力的に映るでしょう。
 
2025年8月にはシリーズ第2弾となる『黒神話:鍾馗』も発表されました。中国のゲーム会社を志望する際は、大手だけでなく、こうした中堅・中小のスタジオにも目を向けてみることをおすすめします。
 
https://www.zhipin.com/gongsi/a1ed8da22bfd2e1b1nJ93ti0GQ~~.html?_security_check=1_1787211765810
 

2. 中国のゲーム会社に就職・転職する際のポイント


ここまで中国の代表的なゲーム会社を紹介してきましたが、実際に働くとなると、語学力や応募方法など気になる点も多いはずです。この項目では、中国のゲーム会社を目指す際に押さえておきたいポイントを解説します。
 

2-1. 語学力はどこまで必要か

中国のゲーム会社に就職・転職する際、多くの人が最初に不安を感じるのが語学力です。
 
結論からいえば、日本法人やグローバル採用枠での応募であれば、日本語と英語のみで対応できるケースが少なくありません。日本市場向けの運営やマーケティング、カスタマーサポートといった職種では、日本語を正しく扱えること自体が評価される要素になります。
 
一方、中国本社の開発チームと直接やり取りするポジションでは、中国語ができると有利に働きます。仕様のすり合わせや社内資料の確認が中国語で行われる場合があるためです。またローカライズ職では、中国語から日本語への翻訳スキルが応募条件として明記されていることもあります。
 
まずは志望する職種の募集要項を確認し、語学力が「必須条件」なのか「歓迎条件」なのかを見極めることが大切です。
 

2-2. 採用ルート(日本法人・リモート・現地採用)

中国のゲーム会社への入り口は、大きく3つに分かれます。
 
1つ目は日本法人・日本拠点からの応募です。テンセントや米哈游(HoYoverse)のように日本に法人を構える企業であれば、日本国内から直接応募でき、勤務地や雇用条件も国内企業の求人と同じ感覚で確認できます。三七互娱も日本に拠点を置いています。
 
2つ目は現地採用です。日本法人をもたない企業や、本社の開発チームに直接加わりたい場合は、中国国内での採用に応募することになります。ビザの取得や生活基盤の準備が必要になるため、募集要項でサポートの有無を確認しておきましょう。
 
3つ目はリモートや業務委託という形です。ローカライズや翻訳、イラスト制作などの職種では、日本に住みながら業務委託契約で関わるケースもあります。
 
なお、海外スタジオへの投資方針は数年単位で変わることがあり、日本拠点の体制が見直される場合もあります。応募前には、その企業の最新の採用状況を必ず確認してください。
 

2-3. 働く上でのポイント・注意点

前述のとおり、2025年の中国国内のゲーム市場は実売収入3,507億8,900万元、ユーザー数6億8,300万人という規模に達しています。さらに、中国企業が自社開発したゲームの海外市場における実売収入は204億5,500万ドルに上り、世界に向けた展開も加速しています。
 
これだけの市場と開発力を背景にしているため、中国のゲーム会社では大規模なタイトルに関わる機会が多く、意思決定のスピードが速い点も特徴です。その一方で、日本の会社とは評価制度やコミュニケーションの取り方が異なる場合もあります。面接の段階で、担当範囲や働き方のイメージをすり合わせておくとよいでしょう。
 
また、企業規模だけで判断しないことも大切です。『黒神話:悟空』を生み出した游戯科学のように、中堅規模の会社からも世界的ヒットが生まれています。会社の大きさよりも、どのようなタイトルをどのような体制で作っているのかを見て選ぶことをおすすめします。
 

3. まとめ

中国を代表するゲーム会社とその代表作を紹介したうえで、中国のゲーム会社に就職・転職する際のポイントを解説しました。
 
中国は約14億人の人口を抱え、2025年時点のゲームユーザー数は6億8,300万人に達しています。この巨大な市場を背景に、中国のゲーム会社は今後も発展を続け、国際的なヒット作を生み出していくと考えられます。
 
実際、米哈游の『原神』や游戯科学の『黒神話:悟空』のように、中国発のタイトルが世界的な評価を得る例は珍しくなくなりました。会社の規模を問わず世界を狙える環境があるということでもあります。
 
ゲーム業界でのキャリアを考えるうえで、中国のゲーム会社は有力な選択肢の1つです。日本法人での募集も行われているので、興味がある人はぜひ最新の採用情報をチェックしてみてください。
 

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