2021年のゲーム業界におけるトピックス!企業別/タイトル別売り上げについても解説!
2021年も残す所あと数週間になりました。東京オリンピックの開催など様々な出来事が起こった2021年でしたが、ゲーム業界にも様々な変化や新しい技術が発表されました。
本記事では2021年1月〜11月現在までに起ったゲーム業界のトピックスをまとめていきます!
目次
2021年のゲーム業界動向
2021年のゲーム業界動向における主要な出来事やデータについてご紹介します。
巣ごもり需要の好調継続
2020年から2021年にかけて流行している新型コロナウイルス。緊急事態宣言による外出自粛により人々の生活は大きく変化しました。
消費行動においてもその変化は顕著であり、2020年には巣ごもり需要によりゲーム会社の売り上げが大きく伸びましたが、2021年も巣ごもり需要は顕在でした。
任天堂株式会社が2021年9月に発表した中間決算では、21年4~9月の売上高は6242億円、純利益は1718億円となり、前年同期比では減少したものの2019年同期比では増益増収と好調でした。
また株式会社カプコンの21年9月中間決算は売上高が前年同期比66・4%増の699億円、純利益が同71・0%増の222億円と中間期としては過去最高を記録し、ソニーのゲーム関連事業であるソニーインタラクティブエンタテインメントも、9月中間決算の売上高が同12・5%増の1兆2306億円と過去最高を記録しました。
世界ゲーム市場が初の20兆円の大台突破
国内外ゲーム業界のデータ年鑑『ファミ通ゲーム白書2021』によると、世界ゲームコンテンツ市場は、2021年に前年比31.6%増となる20兆6417億円との推計結果を発表しました。ゲーム市場で最も大きな市場であるアジアにおいては、東南アジアやインドへの急速な浸透も加わって前年比で約20%拡大。家庭用ゲーム市場では、2020年11月にプレイステーション5とXbox Series X|Sが登場しましたが、ハードの供給不足も重なり2020年の市場への貢献度は高くなかったものの、今後の成長に期待がかかっています。
メタバース戦略
メタバースとは、インターネット上に作られた3Dの仮想空間を意味する言葉であり、SF作家のニール・スティーヴンスン氏による小説『Snow Crash』が起源とされています。
仮想空間でもコミュニケーションや経済活動が現実世界と同じように行えるようになることで、2021年10月にFacebook社が社名を「Meta」に変更するなど話題を呼びました。
国や土地柄などの場所を問わずに非日常の体験が出来、VR技術により3DCGの仮想空間を生み出します。またブロックチェーン技術を用いる事で、土地やアイテムといったNFT資産をメタバース空間内で売買することが出来ます。
これにより、VR技術とブロックチェーン技術(NFT)の発展が今後も予想されており、今後も多種多様な企業がメタバース市場に参入してくることが予想されます。
メタバース展開の一つであるサンドボックス・ゲーム「ホロアース」のリリースを予定しているカバー株式会社や、メタバース対応型NFTトレーディングカードゲーム『NFT DUEL』を発表したNOBORDERZ等、ゲーム会社も続々と参入しており、今後の動向が注目されています。
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クラウドゲーム市場の台頭
クラウドサーバーのシステムを用いたクラウドゲームも注目を集めました。
クラウドゲームとは、外部サーバーにデータを保管し、その都度アクセスしてデータを利用しながらゲームを遊ぶことが出来る仕組みになっています。モバイルゲーム利用者の増加とゲーム技術のデジタル化により近年成長している市場であり、主なサービスにはGoogleにより運営されるGoogle Stadia、ソニーのサービスであるPlayStation Nowなどが挙げられます。
市場調査会社の株式会社グローバルインフォメーションによると、クラウドゲーム市場は2021年~26年にかけて50%以上の成長を見込めると発表されており、5Gの影響も相まって今後ますます成長が見込まれる市場です。
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2021年に発売された注目の家庭用ゲーム3選
下記では2021年に発売された家庭用ゲームの中から注目のゲームをご紹介します。
モンスターハンターライズ
2021年3月に株式会社カプコンよりリリースされた『モンスターハンターライズ』。モンスターハンターシリーズの最新作としてリリースされた本作は、Nintendo Switchの単一プラットフォームにもかかわらず、2021年10月時点で全世界累計出荷本数700万本という大ヒットを記録しています。今後もその売り上げを伸ばしていく事が予想され、2022年1月13日にはSteam向けソフトを発売予定、2022年夏には、大型拡張コンテンツ『モンスターハンターライズ:サンブレイク』が発売される予定です。
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ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』は、任天堂株式会社よりリリースされている大人気ゲームシリーズ『ポケットモンスター』シリーズの最新作です。2021年11月19日のリリースにもかかわらず、発売3日間で139.6万本の売り上げを記録するなど話題になっているゲームです。
本作は2006年に発売され、発売4日間で158.6万本を販売したニンテンドーDS向けソフト「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のリメイク作品になっていますが、Nintendo Switchソフト『あつまれ どうぶつの森』に次ぐ歴代2位の初週販売本数となりました。
鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚
『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』は、株式会社アニプレックスから発売され、株式会社サイバーコネクトツーが開発を担当した鬼殺対戦アクションゲームです。
大人気アニメ『鬼滅の刃』のゲーム化として発売前から話題となり、全世界累計出荷本数が100万本を突破するなどアニメ人気をそのまま引き継ぐヒットになっています。アニメの世界観さながらの演出とバトルシステムが忠実に表現されており、ストーリーモードではアニメの内容を追体験出来、バーサスモードでは好きなキャラクターを自在に動かす事が出来るシステムになっています。
2021年の注目スマホゲーム
ウマ娘プリティーダービー
『ウマ娘プリティーダービー』は、2021年2月24日にCygamesより発売された育成シミュレーションゲームです。2018年に同社から配信されたアニメ、『ウマ娘プリティーダービーseason1/season2』をゲーム化した作品になっており、リリース後の3月から5月にかけて3ヶ月連続で100億円以上の売り上げを達成。100日以上のアプリゲーム売上ランキング首位を達成し続け、2021年10月には、総ダウンロード数が1,100万ダウンロードを超えるなど爆発的なヒットになりました。
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ピクミンブルーム
ピクミンブルームは、2021年11月に日本で配信が開始された位置情報アプリゲームです。『ポケモンGo』を手掛けたナイアンテック株式会社により開発されたゲームで、2000年代に大ヒットを記録した『ピクミン』シリーズのARスマホゲームになっています。2001年10月26日にニンテンドーゲームキューブで発売されたピクミンシリーズは20周年を迎えており、2021年10月27日からオーストラリアとシンガポールで配信が開始されました。
日本国内での位置情報ゲームの2強である、『ポケモンGo』、『ドラゴンクエストウォーク』に並ぶ作品となるのか、今後のアップデートやプロモーションにも注目が集まっています。
思い出の食堂物語2〜心にしみる昭和シリーズ〜
思い出の食堂物語〜心にしみる昭和シリーズ〜は、株式会社GAGEXにより開発、運営されているスマホゲームです。2021年11月30日に発表された、「Google Play ベスト オブ 2021」において、インディーゲーム部門で大賞を受賞した事から話題になりました。
本作は累計1100万ダウンロードを達成した「思い出の食堂物語〜心にしみる昭和シリーズ〜」の続編となっており、おばあさんの小さな食堂を舞台にした物語形式のお店育成ゲームです。2021年4月の公開から20,000件以上のレビューを獲得しており、今回の受賞に至りました。
まとめ
新しい技術や新作ゲーム、話題のゲームなどトピックスが盛りだくさんの2021年。今後のゲーム業界の動向や展望についても是非チェックするようにしましょう!
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