コンポジタ―になるには？仕事内容や年収についても解説！

映像制作系の職種が注目される中、色々な素材を組み合わせて一つの作品を作る、「コンポジター」という職業があります。
本記事では、コンポジターの仕事内容や年収、求められるスキルについて解説していきます！

コンポジタ―について

コンポジタ―とは

コンポジッターとは、原画、2D、3Dといった様々な映像を組み合わせる事で、合成された一つの映像作品を制作する職種です。職種名のコンポジターは、合成や複合を意味する「composite」が由来になっています。
現代のゲーム制作において、映像制作の領域は必要不可欠になりましたが、その映像合成技術におけるプロとしてゲーム制作を支える仕事になります。

 

映像の種類には、2Dを基調としたイラストや3DCG、VFX、エフェクト等様々な要素があり、これらを編集ソフトを駆使して調整する事で、合成感が無く臨場感のある映像作品に仕上げることが出来ます。

 

なお、映像を組み合わせるという意味では映像エディターと類似しているように感じるかもしれませんが、両者の明確な違いは、映像を繋げるか(映像エディター)、合成するか(コンポジター)という点で違いがあります。

コンポジタ―の主な仕事内容

コンポジターの仕事内容は、映像の合成と修正作業に大別されます。

 

合成作業では、2D、3Dの映像を1つの映像にまとめていき、まとめた映像にまつわる背景映像やキャラクターの挙動、エフェクト効果などの素材を合成していきます。1つ1つの素材は元から調和がとれているわけでは無く、色味や解像度も異なる場合がほとんどです。
そのため、ただ素材同士を合成させるのではなく、1つの映像として違和感が無い様、色彩などを合わせた上で馴染ませていきます。

 

修正作業とは、完成した映像をチェックし、不要な部分を修正する作業です。
先述した通り、全体のトーンを意識して合成していきますが、場合によっては影や背景が被っていたりと不自然に仕上がっている可能性があります。
修正、削除を繰り返しながら、自然な映像に仕上げるために調整を行います。

 

また、修正時に追加で素材を合成する必要がある場合、コンポジターがエフェクトやイラストを制作する場合もあります。通常コンポジターは映像制作全体への幅広い知識が求められる事が多いです。

コンポジタ―の年収について

コンポジターの平均年収は400万円〜500万円とされていますが、現場を統括するディレクターになると700〜1000万円と天井が上がります。
また習得しているスキルや経験によってもそれぞれですが、クリエイティブ業界では比較的高年収といえるでしょう。
下記では実際の求人情報を記載しますので、自身のスキルと照らし合わせて参考にしてみて下さい。
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〇職種名
映像コンポジター

〇職務内容
CG、実写を中心に映像作品を制作するチームにおける、レイアウト等の合成・制作業務

〇必要スキル
・Maya、MotionBuilderなどを使用したシネマティクス映像でのアニマティクスやレイアウトの実務経験
・ハイエンドなCG映像制作、CM、MV制作や、編集の実務経験
・カメラ、演出理論などの知識や演技経験
・絵コンテ、プロットなどにおける演出の実務経験

〇給与
年俸制：4,000,000円～10,000,000円
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コンポジタ―に必要なスキル

映像制作スキル

コンポジターには、映像制作の知識とスキルが必要不可欠です。
ゲーム業界における映像には、3DCGやアニメ調の作品、VFX等ジャンルが幅広く、各映像ごとの特徴や制作フローについて抑えておく事が望ましいです。

また、実際の映像編集時には、3DCGソフトウェアであるMaya、After Effects。映像編集ソフトのPremiere Pro(アドビ)、イラスト編集ソフトのIllustrator、Photoshopといったツールへの習熟度も求められます。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルについては職種関係なく必要になりますが、映像制作全体で、コンポジターの工程は最終の仕上げ段階になります。

そのため、社内だけでなくクライアントとの関わりも多く発生し、相手に的確に説明する力と、相手の意図を正しく読み取る力が求められます。特に現場監督である映像ディレクターも兼務している場合は、各工程に対して適切な指示を出す必要があります。

コンポジタ―になるには

専門学校で学ぶ

コンポジターになるために、専門学校でスキルを磨く事も方法の1つです。
専門学校では、映像制作を中心に学べる学科や、イラスト、アニメーションを学べる学科、CG技術を中心にのばせる学科など多数のカリキュラムが存在します。

GAME CREATORSでは専門学校へのインタビューも多数行っている為、是非一度参考にしてみて下さい。

 

・「ゲームを作れるだけではない」デジタルハリウッド大学が語る、これからのクリエイターに必要な事とは？

・千葉県唯一の総合デザイン専門学校「千葉デザイナー学院」。”好き”を未来にするその教育内容に迫ります！

独学で学ぶ

コンポジターのキャリアアップとして、独学によりスキルを高める事も可能であり、その上で、①資格を取得する②ポートフォリオを作るという方法がおすすめです。
①の資格取得については、CGへの知見やイラストツールの習熟度をアピールするというメリットがあります。下記記事では各デザイン系の資格について解説していますので、参照してみて下さい。

・“Illustratorクリエイター能力認定試験”について徹底解説！

・“Photoshopクリエイター能力認定試験”について徹底解説！

・“CGクリエイター検定”について徹底解説！

 

また②のポートフォリオは、就職活動時に自身のスキルを実績を持って説明出来る要素になるため、必ず作る事をおすすめします。
ポートフォリオには、使用ツール、使用技術、製作期間と意図、自身の得意分野に関して細かく記載し、面接時にもアピールできるようにしておきましょう。

 

関連記事

・ゲーム業界に就職するためのポートフォリオの重要性と具体的な作成方法について

まとめ

コンポジターの仕事内容や、実際に就職するための方法について解説してきました。
映像関連の仕事は人気が高く、今後市場としても伸びていく事からその需要はどんどん高まっていきます。
本記事を基に、是非コンポジターの仕事に対する理解を深め、就職活動に役立てて下されば幸いです。

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