ゲーム業界内での転職が決まった際に現会社に伝えるタイミングとは?


 
働きながら転職活動をする際には、現会社にいつ転職することを伝えるかで迷う人が多いと思います。この悩みはどの業界でもありますが、ゲーム業界には特有の事情があるので注意が必要です。
 
そこでこのコラムでは、ゲーム業界で転職する際にいつ伝えるべきなのかを解説します。
 

1. 転職が決まった際に現会社に伝えるタイミングが大事な理由

どの業界でも、転職を伝えるタイミングには気を遣うと思いますが、ゲーム業界には独特の事情があります。まずゲーム業界ではプロジェクト単位で開発を行うことが一般的なので、プロジェクトメンバーが欠けるのであれば早めに知っておきたいと思う人が多いです。
 
また、ゲーム業界は比較的狭いことを特徴としているので、転職後にも何らかの関係が発生することがあり、不義理な辞め方をするとその後の仕事に支障が出ることもあり得ます。
 
これらの点から、ゲーム業界の転職では現会社にいつ伝えるかが大きな問題になります。
 

2. 転職することを現会社に伝えるタイミング

この項目では、転職が決まったときに現会社に伝えるタイミングの目安を解説します。
 

2-1. 基本は「退職1ヶ月前」が目安

現会社に退職の意志を伝える時期は、遅くても退職の1ヶ月前を目安としてください。
 
実は日本の法律上では、民法627条の「雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する」という記述から、退職する日の2週間前でも良いことになっています。
 
しかし、転職するのであれば業務の引継ぎが必要ですし、従業員を失う企業としては欠員に対処する必要もあり、2週間で対応するのは難しい実情があります。そのため、多くの企業は就業規則などで、退職の意志は1ヶ月前には伝えるように決めているのが一般的です(会社によってはより長いこともあるので、転職活動を行う際には確認しておきましょう)。
 
就業規則よりも民法が優先されるので、現会社から慰留されても2週間で辞めることは不可能ではありません。とはいえ、前の項目に記載したようにゲーム業界は狭いので、反感を買うような行動は好ましくありません。
 
また、辞める会社であっても築いた人間関係は貴重な財産ですから、できるだけ関係が悪化しないよう配慮することをおすすめします。
 

2-2. 転職先からの内定を”承諾”したらすぐに伝えるのがベター

転職先が決まったのであれば、内定承諾後すぐに退職の意志を伝えることを推奨します。
 
「内定」は転職先から採用通知が来た時点で成立すると思われがちですが、正式には転職先からの内定通知を受け、その企業で就労する意思を示した時点で成立します。
 
そのため、内定通知をもらったことを受けて現会社に退職の意思表示を行った後、何らかの理由で内定が正式に成立しない状況が発生した場合、転職が成功しないうえに現会社も辞めなければならなくなることがあり得ます。
 
これを踏まえて、退職の意志を告げるのは内定承諾して、転職を確定させてからにしましょう。
 

3. 転職することを現会社に伝えるときの適した相手・時間帯・場所

この項目では、転職のために会社を辞めることを告げる相手や時間帯、場所などを解説します。
 

3-1. 転職することを伝える相手

転職の意志を伝えるべき相手は直属の上司です。人事決裁権の有無や役職などは問題なく、日常で自分の管理を担当している人に最初に伝えるようにしてください。また、この時点では書面ではなく口頭で、まず退職の意志と時期を伝えましょう。
 

3-2. 転職することを伝える時間帯と場所

転職や退職を伝える行動を、片手間のように済ますのは好ましくありません。いきなり転職や退職を告げるのではなく、まず「お話したいことがあるので、少し時間を作っていただけませんか」と声をかけましょう。この声掛けは状況を踏まえて、メールやそれに相当するコミュニケーションツールでも構いません。
 
ただし実際に話す際は、邪魔が入らず落ち着いて話せる場所であることが望ましいです。仕事の都合などで遠隔地にいる場合はZoomなどを使うことも仕方ないですが、そうでなければ同じ空間で対面することを基本としてください。
 
時間帯は業務に支障がないことが基本ですが、上司に合わせることをおすすめします。
 

3-3. 転職することを伝えるまでの流れ

転職に際して、上司に転職の意志を伝えるまでの流れを以下に箇条書きします。
①転職活動開始
②転職先から内定通知を受け、承諾
③直属の上司に話をする時間を取る
④上司と対面して転職の意志を告げる
 

4. 転職することを話す時に伝えておきたいこと

転職の意志を伝える際に上司に伝えるべきことを以下に箇条書きします。
 
・転職のために退職する意思
 
・転職先への入社日を踏まえた退職希望日
転職の意志を告げる日から1ヶ月以上先が基本です。慰留交渉をされることや、それを断りにくい状況が予想される場合、戦略的にバッファを取るなどの工夫が必要かもしれません。また、ゲーム開発のプロジェクト参画中であれば、開発状況を踏まえた時期設定が望ましいでしょう。
 
・退職の主たる理由
人間関係や待遇への不満があっても、それをストレートに伝えることは好ましくありません。上司との関係性にもよりますが「一身上の都合」など定型文が良い場合もあります。
 
・現状関わっている業務の進行状況
関わっている業務の進行状況を伝えてください。退職時に担当業務が終わっていることが望ましいですが、退職時点で終わらない業務があるようなら正直に伝えましょう。
 
ここで最も重要なのは、退職する意志の固さを伝えることです。上司が慰留してきた場合にあいまいな態度を取ると、説得可能と思われて退職の予定が立たなくなることもあり得ます。上司に対する礼儀は必要ですが、退職や転職の意志は譲れないことを明確にしましょう。
 

4-1. 転職することを話す時に伝えなくてもよいこと

転職や退職の意志を告げる際には言わなくてもよいことがあります。例えば、恨みや悪口などは話の展開に寄与しませんし、悪印象を与える可能性もあります。また、不満を告げると、「それを改善すれば辞めないのか」と説得されるリスクにつながるので好ましくありません。また転職先の会社名なども答える義務はありません。
 

5. 転職することを伝えるときの文言例

この項目では、転職の意志を伝えるときの文言例を紹介します。
 

5-1. 基本的な伝え方

転職を伝える際には、以下のような文言が基本です。
 
・「本日はお時間をいただきましてありがとうございます。突然のことで申し訳ありませんが、転職を決意しましたので退職させていただきたく思います」
 
・「本日はお時間をいただきましてありがとうございます。突然のことで申し訳ありませんが、一身上の都合にて退職させていただきたく思います」
 

5-2. 引き留められそうな場合の伝え方

上司からの引き留め交渉が考えられる場合、相手が交渉の余地がないと思うような理由を語る方向や、「一身上の都合」など定型文だけで押し切る方向が考えられます。
 
・引き留められそうな場合の文言例1(断りにくい理由を添付した例)
「本日はお時間をいただきましてありがとうございます。私はこの会社に採用していただき、未熟ながら自分なりに精いっぱい働いてきましたが、就労する中でどうしても○○(現職にはなく、転職先にあるものを具体的に探しておく)の仕事をしたいと思うようになりました。そのため突然のことで申し訳ありませんが、退職させていただきたく思います」
 
・引き留められそうな場合の文言例2(定型文で相手に情報を与えずドライに乗り切る例)
「本日はお時間をいただきましてありがとうございます。突然のことで申し訳ありませんが、一身上の都合にて退職させていただきたく思います」
 
相手があることなので絶対的にうまくいく方法は提示できませんが、「この会社では自分のやりたいことはできない」というのはわかりやすい理由です。
 
また、慰留された場合の答え方も複数記載します。
 
・上司が、あなたが必要な人材であることを説いたり、給料アップなどの好条件を出したりして慰留してきた場合
「私を評価していただけるのは非常にありがたいですが、現職ではできないことにチャレンジしたいと考えており、退職の意志は変わりません」
 
・上司が、人手が足りないので辞められたら困ると慰留を始めた場合
「これまでお世話になってきましたので申し訳なく思いますが、在職期間中は誠意をもって仕事を進めますし、責任をもって引継ぎも行いますので、退職させていただきたく思います」
 
基本的にどれだけ慰留されても、上司が脅すようなことを言い出したとしても、法的に転職の自由はあり、譲歩する義務はないことは理解しておきましょう。
 
もちろん、お世話になったことへの感謝や、今後の人間関係維持を考えて日程を譲歩するのは問題ありませんが、退職の意志が固いのに慰留されてずるずると残り続けるようなことは避けましょう。
 

6. 初めての転職で不安な場合は「転職エージェント」に頼るのがおすすめ!

働きながら転職活動をする場合、上司への話し方やタイミングなど考えることが多く、不安になることもあるかと思います。そんなとき頼りになるのが転職エージェントです。転職エージェントは転職先との連絡をサポートしてくれますし、待遇などの交渉もしてくれます。また、現会社に退職の意志を告げる際などにも状況に応じたアドバイスをしてくれるでしょう。
 
ゲーム業界での転職であれば、ゲーム会社への転職だけを扱う「G-JOBエージェント」がおすすめです。G-JOBエージェントはゲーム業界の転職に特化しているので、一般的な転職エージェントではわからないゲーム業界ならではの常識や慣習などにも配慮してくれます。また、多くのゲーム会社に太いパイプがあるので、企業と転職希望者双方の希望を満たすマッチングも行います。
 

7. まとめ

ゲーム業界で転職が決まった際の、転職の意志の伝え方や伝えるタイミングなどをまとめました。退職の意志を告げるのは退職日から1ヶ月以上前が基本など、一般的な業界と共通の点もありますが、ゲーム業界だからこそ考慮すべき点もあるので、ぜひ当コラムを参考にして転職を進めてください。
 
また、ゲーム業界での転職に何らかの不安がある場合、ゲーム業界の転職に特化したG-JOBエージェントへのご相談をおすすめします。G-JOBエージェントは一般の求人に載らない非公開情報も多数扱っているなど、ゲーム業界の転職を強力にサポートいたします。
 

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