ゲーム会社の面接で押さえておきたいポイントを解説!

2018年は各ゲーム会社が収益を伸ばす傾向があり、ゲーム業界全体としてはまだまだ成長が続くと考えられています。もとより人気の業界であったことに加え、その流れを背景にゲーム会社への就職・転職志望者も数多く存在します。今回はそれを踏まえ、ゲーム会社の面接を受ける際の注意事項をまとめました。どういった点に注意すればいいのか、他の業界と違う部分はあるのかなど、ゲーム業界を目指す人はぜひ参考にしてください。

 

1. ゲーム会社での面接のフロー

1-1. 大企業であれば複数面接があるが、中小企業の場合は1回のみというケースも

面接回数は会社によって異なりますが、中小企業なら1~2回、大手企業なら3~4回というケースが多いようです。1回で済ますところは最初から開発部署などの現場で実際に働いている人が出てきたり、中には経営者が面接を行うところもあります。

 

一方、複数回行われるケースでは最初は総務や人事の担当者が面接し、それをパスしたら現場の上長や責任者が面接、といった段階を踏んでいく傾向が見られます。

 

1-2. 初回:人事部

複数回に分けて面接が行われる場合、初回は基本的に総務部や人事部の人が面接を行います。この時は多くの場合ゲーム会社としての特色は少なく、普通の企業で受ける面接と大差ありません。面接官もポロシャツということもありますが、スーツにネクタイという場合が多いですから、予想と違う、という事で緊張しないようにしましょう。

 

この面接では志望動機を聞かれたり、持っているスキルについての質問もあります。ゲーム制作の話は行われますが、その面接官がゲーム作りに詳しいかどうかは人によって左右されます。この初回に関しては、どちらかと言うとマナーや服装、面接での質疑応答の仕方などが重要視されると言ってもいいでしょう。

 

ここで落とされてはスキルのアピール以前で終わってしまいます。ごく一般的な企業を受けるつもりで、礼儀正しい振舞や清潔な服装などを心がけましょう。

 

1-3. 2回目:開発部などの現場の人間

2回目くらいになると、現場の責任者や上長になる予定の方が出てきます。この時にはあなたが持つスキルや経験をしてきたこと、どんなことをしたいのか、といった仕事内容について具体的で突っ込んだ質問が行われ、プロフェッショナルの目で選別されます。1回目とは違い、自分の持つ専門性を存分にアピールしましょう。

 

1-4. 3回目:上層部・社長

役員や社長が出てくるといよいよ最終段階です。もちろん社長や幹部クラスが面接を行わない会社は多数ありますから、経営者に会えるというのは貴重な機会です。失礼のないように、この日のために練り込んだアピールを全力でぶつけましょう。

 

2. ゲーム会社での面談の基本的なポイント

2-1. 身だしなみ

どんな職業でも、汚い恰好、だらしない恰好を好む面接官はいません。人事部の人か開発部の人かは関係なく、第一印象は非常に重要です。

 

ゲーム会社はスーツでなくても問題ない、という指示が事前に来る場合もありますが、仮に私服でOKという案内があったとしてもそれは雑でいいという訳ではない、と考えましょう。

 

特に指定が無ければ一般的なスーツで行けば問題ありません。スーツでなくてもいいという場合はシャツとスラックスなどで面接に臨みましょう。Tシャツやパーカーは避け、髪を整えるなどの身だしなみにも気を配りましょう。

 

2-2. 事前準備

ゲーム業界について

ゲーム業界内での転職を希望している人なら、前職(現職)での経験、持っているスキル、特に得意とする分野やその会社に入った場合自分がどんな貢献ができるか、といったことを具体的にまとめておきましょう。

 

一方新卒、またはゲーム業界未経験者は業界そのものについての予習をしっかりしておきましょう。ゲーム制作会社は人気の職種ですから、本やwebで業界について語ったものがたくさんあります。例えば漠然と「ゲーム制作に携わりたい」という希望よりも、「今後発展が期待されるVRの技術に携わりたいと思っており、UnityやUnreal Engineの勉強をしています」と言う方が説得力があるのは言うまでもありません。またこの場合、希望している企業がVRに力を入れているのかどうか、というバックグラウンドを調べておく必要もあります。

 

つまり、ただゲームが好きだからとアピールするよりも、業界の傾向とその会社の傾向や方向性に、自分自身のスキルや希望をマッチさせたアピールをすることが重要なのです。

 

企業について

希望する企業が出している代表的ゲームタイトルと最新のリリース作品は確実に把握しておきましょう。出来ればそのゲームをプレイしてみること、その優れた点や業界での位置づけまで話が出来ることが望ましいでしょう。

 

面接について

面接が初めての方や苦手な方は、必ず事前に声を出して練習をしておきましょう。出来れば友人や先輩に仮想の面接官をお願いして練習してみることをお勧めします。ただし家族は緊張感をもって練習することが難しいので、親や兄弟がゲーム関係の会社に勤めている、人事部で面接官をしているなどの背景が無い限りはやめておきましょう。

 

スマートフォンなどで動画撮影して自分で見てみるのもお勧めの方法です。自分自身は礼儀正しくしているつもりでも客観的に見ると落ち着きのなさや無礼な仕草などがわかります。

 

2-3. 持ち物

面接に臨む際は写真を貼った履歴書、職務経歴書は必須です。業界経験者や学校での制作経験などがある人は、作品や実績をまとめたポートフォリオを必ず持参しましょう。

 

紙で持っていくよりタブレットやPCに入れていく人も多いでしょうが、その場合見せたいものをサクサクと見せられるようにデータを整理をしておきましょう。充電切れで上手く見せられない、というのもよくあるミスですから気を付けましょう。

 

2-4. 時間厳守

時間厳守は面接の最低限のルールです。たとえ1分でも遅れることはあり得ない、という気持ちで臨みましょう。また、遅刻がNGだからと言っても早く行き過ぎるのも良くありません。具体的には5分前には約束の場所で受付を済ませておくようにしてください。

 

交通機関の影響などでどうしても遅れるという場合は、約束の時間より前に連絡を入れるのも礼儀として頭に入れておきましょう。また、体調を崩してしまった時などは早めに連絡して、日程を変えてもらうように相談することをお勧めします。無理をしていくより万全な状態で臨むことを選びましょう。

 

2-5. 話し方

面接時は多くの人が緊張します。緊張していると上手く声が出ないこともありますから、意識的に大きめの声で明るく話すことを心がけましょう。多少大げさなくらいでも明るい声ではっきり喋れば、ネガティブな印象を与えることはありません。

 

また、緊張すると手を口に当てる、目線をそらすなどの癖が出る人がいますが、これらは声が聞き取りにくかったり、自信無げな印象を与えてしまいますから、意識して直すようにしましょう。

 

2-6. 言葉使い

丁寧な言葉使いを心がけ、口調が馴れ馴れしくなるような傾向がないか、事前に自己診断しておきましょう。ゲーム業界は他に比べ堅い人が少ない傾向にありますが、面接における口調は業界傾向以前の常識の範疇です。

 

敬語は当然ですが、慣れていないと言葉の端々に日常に使用している言葉は出てしまいます。30分程度は緊張を持続できるように練習しておくことをお勧めします。

 

2-7. 質問にちゃんと答える

面接は質問に答えることが基本です。面接官が発する質問の趣旨を把握して、きちんと答えることを心がけましょう。緊張していると何を答えているかわからなくなる、という人もいますが、そんな時は思い切って緊張している事実を告げ、もう一度質問を確認するなどした方が良いでしょう。聞き直すことを恥ずかしがって面接官が意図しない答えをするよりは、誠実に答えようとする姿勢の方が評価されます。

 

面接官は質問に対して論理的に、整然と答えられるか、という事を審査の一環で見ています。特にゲーム業界でクリエイターになる人には論理性やプレゼン能力は大事ですから、クエスチョンにアンサーを返せないというのは大きなマイナスの印象となります。

 

質問に答える時に気を付けるべきなのは「結論を先に述べて、それに補足していく」という形を作ることです。逆に何か答えなければ、という意思が先行し過ぎてダラダラ喋ったけど何も答えになっていない、というのが避けたいパターンです。

 

3. ゲーム会社(企業)からの質問例

「どんなゲームが好きですか?」

この質問にはいくつかの答え方がありますが、一番悪いのは「RPGです」「パズルゲームです」といったジャンルだけを答えてしまう具体性の無い答えです。大きな意味を含む質問は自己アピールの機会ととらえ、表現力や自分の得意なフィールドをアピールする答えをしましょう。

 

例えば、好きなジャンルの後にすぐ具体的なゲームタイトルを挙げて、その作品の優れた点を短く述べると良いでしょう。もちろん、そのタイトルは今面接を受けている会社がリリースしたものが望ましいのは言うまでもありません。ただし付け焼き刃の知識では浅さが露呈してしまう結果にもなりますので、実際にプレイすることが大切でしょう。

 

また、自分が望むポジションをアピールする機会として使うことも出来ます。ゲームタイトルやシリーズ名を挙げた後に、そのキャラクターの秀逸さに影響を受けてキャラクターデザイナーを目指しています、あるいはその世界感の深さに感銘を受けシナリオの道に進みました、などを添えると印象に残りやすいでしょう。

 

「得意な業務はなんですか?」

これは面接の中で最も重要な質問と思ってください。目指す部署やポジションに着くためにアピールするのは、この質問をおいてほかにありません。過去の業務や学校で学んだことなどを明確に答えられるように準備しておきましょう。

 

単に分野だけでなく、具体例を挙げて答えられることが理想です。過去の実績、成果などを上げ、自分がその企業に入ったらどのような貢献ができるか、などを語るチャンスです。ポートフォリオがあれば、面接官に了解を取った上で披露しましょう。相手が見込んでいる時間の都合などを確認せずにいきなり作品を見せるのは、軽率な人、自己中心的な人という印象を与えることがあるので注意してください。

 

「長所・短所を教えてください」

長所は具体的にアピールできるところですから大いに強調しましょう。とはいえ「短所が無い」などという答えはNGです。短所が無い人間はいませんから、それを言えない人は自己分析ができていない人か、自分を大きく見せたい人と受け取られます。むしろ短所を明確に答え、それをカバーする方法を知っている、という答え方ができれば好感度が高いでしょう。

 

例えば「私はデザインに没頭すると時間を忘れてしまい、納期が厳しくなりがちです」と答えると、面接官の評価は低くなります。ところが「私の短所はデザインの完璧性を求めすぎることです。ただ、これは納期を厳しくする原因でもありますから、毎朝工程を確認したり、チームで進捗を相談するなどでこの短所が会社のマイナスにならないよう努めています」と答えれば、自己管理ができる人、納期厳守の感覚がある人、チームで仕事ができる人という印象を与えることができます。

 

「前職の退職理由について教えてください」

転職の場合は退職理由は必ず聞かれるつもりで用意をしておきましょう。辞めた会社とは言え、そこを悪く言うのはあなたの印象を落とすだけです。実際の理由が「希望の部署に付けなかったから」だとしても、「希望した部署に配属されなかったから」というよりは「在職していた会社には大変お世話になりましたが、ぜひ御社の○○というタイトルに私の××を生かしたいと思ったからです」といったポジティブな方向で答えましょう。

 

「志望動機を教えてください」

その会社を受けることに意義がある、という動機を語りましょう。どの企業にでも当てはまるようなことしか言えない場合、「ウチの会社じゃなくてもいいんじゃない?」と思われる可能性もあります。ですから志望動機はきちんとその企業の得意なところや、今後力を入れようとしている点を調べておく必要があります。「御社独自の○○に、私が持つ××というスキルが生かせると思うので、この会社を志望しました」という流れがベストです。

 

「どんなキャリアプランをもっていますか?」

まずプランナーやデザイナーなど、具体的なポジションを上げ、その職種に就いた場合の短期的なプランや目標とできれば5年後にどのようなポジションにいたいか、などを話せると良いでしょう。

 

例えば以下のような答えはOKです。

「私はデザイナー職に就くことを希望しています。それは御社でリリースされた○○のデザイン性にあこがれて勉強してきたからです。短期的には○○シリーズの新作プロジェクトに参加させていただき、私のスキルを活かすことが目標です。そして僭越ながら、5年後には御社のAさんのようなゲーム業界全体に貢献できるようなデザイナーに成長したいと考えています」

 

一方、NGなのは「与えられた職場でベストを尽くし、5年後には一人前の仕事ができるようになって御社に貢献します」などの回答です。主体性、具体性が無いのでほぼ印象に残りませんし、何でもいいならヨソに行ってください、と言われたら返す言葉もないでしょう。

 

4. ゲーム会社(企業)への質問例

「質問なし」は最も避けたいこと

質問が何もないというのはその企業に興味が無いと思われます。そのため、いくつか質問を用意しておくことをお勧めします。それでも面接官が説明してしまうこともありますから、その時は正直に、「○○についてお聞きしたいと思っていましたが、先ほどご説明いただきました」と伝えましょう。

 

また、その企業のゲームのファンだとしても、「○○シリーズの次回作はいつ出ますか?」といった、ただのファン・野次馬のような質問は避けましょう。ただし「もし私の入社以降であればその製作にぜひ参加したいので」などの理由をつければ、面接官によっては好印象の質問に変えることができます。

 

「残業はどれくらいありますか?」はその場の雰囲気に合わせて聞く

ゲーム業界は残業が多いというイメージがあるので、残業の量は聞きたい質問ではありますが、最初に聞くのは避けましょう。待遇の良さだけを求めているという印象を与えるのは得策ではありません。ただし、比較的良い雰囲気で面接が進んでいると判断できれば途中に挟むのは問題ない質問です。

 

「業務にあたって、どんなスキルが必要ですか?」

入社までにしておくべき勉強、身につけておくべきスキルなどは積極的に質問しましょう。前向きな印象を与える質問ですし、実際にその企業に入れば必要とされるスキルなら、事前に身につけておく価値があります。

 

「携わるときのプロジェクト、スケジュール感について教えてください」

入社後はどんな仕事内容が予定されているか、などは開発系の面接官であればぜひ聞いてみましょう。相手から具体的な話が出れば、それについての知識が要求されますが、アピールできる機会にも繋がります。

 

「始業時間を教えてください」は調べてわからなかった際に聞く

始業時間や就業時間は基本的に事前に調べておき、わからなければ聞いても問題はないでしょう。

 

給与についての質問・要求は、明確な理由を添える

前職以上の給与を求める場合は明確な理由を用意しておきましょう。例えば「〇万円もらっていたが、非常に多くの残業をしたうえでそれが反映されていない給与だったので」などは問題ありません。

 

また、それなりの金額を要望する場合はそれに見合うスキルの提示が必須です。同業種の経験者であれば給与相場も予想できるでしょうから、そこに自分の立ち位置を反映した上で、自信があるようなら希望を明確に告げることは良いことです。

 

5. ゲーム会社の面接で他の求職者と差をつけるために

5-1. そのゲーム会社が扱っているジャンルのゲームのランキングTOP20をおさえておく

ゲーム業界は成長産業であり、また人気の職種ですから、他者と同じようなことを言っていては採用を勝ち取ることは難しいでしょう。その企業が扱っているゲームのタイトルを言える、というのは当然ですが、そのジャンルでその企業がどのくらいのポジションにいるかといった情報も持っておきましょう。そのジャンルの人気(あるいは収益)のTOP20を把握するなど、最新のトレンドを理解、記憶しておくことなどはアピールできるでしょう。

 

例えば「御社が得意とされている○○のジャンルでは、業界内にS社とN社という大手の上位がありますが、御社の○○シリーズのポテンシャルはその2社を超えるものがあると考えます。その追い上げにぜひ参加させてください」といったアピールに有効利用できます。

 

5-2. 希望職種ごとのポイント

プランナーを望む場合

現状のゲームはユーザーにどのように課金させるかが収益に密着していますから、ユーザーが課金に至るポイントなどをつかんでおくと良いでしょう。アイテム課金をしたくなるような仕組みや、イベントの打ち方など具体的な方法も考えておきましょう。ただし人間性を疑われるような内容は避けたほうが望ましいでしょう。

 

デザイナーを望む場合

既存のゲームタイトルのどんなテイストが好きか言えることは必須です。また自分なりに持っている世界観やストーリー展開を紹介できると具体性が増します。

 

エンジニアを望む場合

アプリを自作して披露することは有効でしょう。その場合、どのようにしてそのスキルを得たかということや参考にしているサイトを説明できるように用意しておきましょう。また、そのアプリの応用性なども話せるとベストです。

 

6. まとめ

ゲーム業界の企業の面接を受ける際の注意点を、さまざまな視点から説明しました。ゲーム業界は慢性的な人員不足ではありますが、昔から人気のある業界でもあります。それだけに希望者も多く、企業側にとってはまだまだ優れた人材を選べる立場にあります。そのため、志望動機がはっきりしない人やビジネスマナーが低そうな人、アピールポイントが弱い人などは早い段階で不採用となってしまう可能性があります。

 

採用を勝ち取る方法としては、自分を上手くアピールして、面接官に「この人に来て欲しい」「この人と一緒に働いてみたい」と思ってもらえるような自分を作り上げて面接に臨むことが重要です。

 

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