ゲーム制作に携わる仕事の種類は?企画・デザイン・プログラマーなどゲーム職種を説明

 

「将来、ゲーム業界で働きたい」「次に転職するならゲーム業界かな」と、ゲーム業界に対して漠然とした憧れがある人に向けて、ゲーム制作に携わる仕事の種類や、それぞれの仕事内容について説明していきたいと思います。
また、併せてあなたの得意な分野からおすすめの職種も説明します。
少しでも気になる部分があれば、ぜひこれを機会にその職種について詳しく調べてみてくださいね。

 

目次

1.ゲーム制作の流れとは

1-1.原案立案とマーケティング

ゲーム制作は、根本となる原案の立案とマーケティングから始まります。
原案立案はゲームの内容やコンセプトを決める作業で、主にタイトル、ジャンル、原案意図、テーマ、制作意図などを決定します。
作業の中心はディレクターとプランナーで、多職種のメンバーともコミュニケーションを取りつつ案を煮詰めていきます。
なお、決まる項目は会社ごとに異なります。

 

また、原案立案と並行してマーケティングも行われます。
マーケティングはゲームを公開することでどのようなビジネスとなるのかについてまとめる作業で、対象プラットフォーム、公開予定時期、ターゲット層、売り上げ目標、費用などを決めていきます。
ここでは、プロデューサーとディレクターに加えて、作業見積もりを出す各パートのリーダーも参加します。
原案とマーケティングを合わせてビジネスとしての全体像を示し、会社からの承認を得られると、本格的な制作が開始されます。

 

このタイミングでは基礎的な実験や必要なミドルウェアのリサーチも行われます。
実験は技術的なブレイクスルーを実現してよりよい作品を作るために必要ですが、本格的にゲーム制作が始まってしまうと実施が困難となってしまいます。
そのため、プログラマーやグラフィックデザイナーは、原案立案とマーケティングが行われている間にシステムや表現技法に関する実験を行います。
ミドルウェアのリサーチは主に工数削減やスケジュール短縮が目的で、プログラマーや技術支援部門が中心となって行われます。
近年は分野ごとの専門性も高くなってきているため、自社研究・開発でも補いきれない部分をカバーできます。
ただし、導入の際には使用料をはじめとしたデメリットも存在するため、まずは最終判断に先立って導入できるミドルウェアを探します。

 

1-2.開発開始

ゲーム制作においては、試作品のプロトタイプ、性能や使い勝手などを評価するためのα版、ユーザーに試用してもらうためのサンプルとなるβ版の順に開発していきます。

 

プロトタイプ
プロトタイプの開発では、ゲーム内容のおもしろさを検証する他、ビジュアルおよびサウンドの方向性の決定、技術検証、法務作業などが行われます。
アサインされるメンバーは各職種のコアメンバーで、プロジェクトの基礎を固める段階といえるでしょう。

 

ビジュアル、サウンドでは、それぞれのデザイナーやクリエイターに加えてディレクターが協力して、コンセプトアートやBGMの曲調や方向性を作成していきます。
開発を進める過程で素材を量産できるように、今後追加で参加するメンバーと意思を統一するための素材を準備します。

 

技術検証は、プログラマーが中心となって行います。
基礎実験で検証した技術や候補として挙がったミドルウェアを実装して、現状で発見できていない問題が発生しないか調べていきます。
開発の序盤から検証を進めていくことで問題発生時の影響を軽減し、方向性の変更といった難しい判断も早めに行えるようになります。

 

法務作業で行われるのは商標や特許のチェックです。
他社の商標や特許の侵害は避けるべき要素ですので、法務部門と検証が行われます。
また、開発において使われる技術などが特許化可能かという点についても検証が行われます。
場合によっては社外の専門家に相談する必要も出てくる重要な作業です。

 

α版
α版は、テスターや開発者向けのソフトで、性能や使い勝手などの評価が主な用途で、コアフローを一通り遊べることを目標としてメインゲーム画面の他にタイトル画面やメニューが作成されます。
作業ボリュームが増加していくタイミングであるため、メンバーの増員が行われることが多いです。
α版が承認されれば、開発するゲームについて全要素の実装まで承認されたこととなります。
未実装の機能やバグが多数存在することが多く想定外の動作をすることもあり外部に公開されることはほとんどありません(※)。

 

α版の開発に入った段階で法務作業が終了していればタイトルロゴの作成が行われます。
タイトルロゴはゲームで一番初めに見ることになるのはもちろん、プロモーションでも頻繁に使用されることから、ゲームのテーマや世界観との合致、視認性、既存作品との類似など複数の観点から綿密に作業が進められていきます。

 

また、プロトタイプと異なり製品版相当のデータを新規に作成していく必要があるため、協力会社への発注が行われることもあります。
発注書は、プランナーをはじめ発注内容に応じた専門職が共同で作成し、協力会社とのやり取りや進捗管理はコミュニケーション能力やマネジメント能力に秀でたメンバーが担当します。

 

なお、α版の外部公開はほとんどないと前置きしましたが、場合によっては一般ユーザーを対象としたαテストが行われることもあります。
本テストでは、ユーザーの意見の他、インストール数やチュートリアルの突破率、継続率、コンテンツ消費速度などのデータが取得されます。
データが目標に到達していない場合は、修正の後αテストが再度実施されるケースもあります。

 

※開発環境によっては一般公開される場合がありますが、テスターおよび開発者向けに公開されているという点に変わりはなく、モノによってはシステムが破壊されるといったトラブルの危険性もあるため、基本的には使用せず、使用する場合も規約などをしっかりと確認しておきましょう。

 

β版
β版は、正式版を公開する前にユーザーに試用してもらうためのサンプルのソフトであり、ゲームコンテンツのほぼすべてが実装され、デバッグやバランス調整も進められます。
各パートで作業量がさらに増えるため、メンバーの増員や外部発注も増加します。

 

本バージョンの開発が開発工程の中でもっとも長く、大規模となることが多く、プロジェクトマネジメントの重要性が増していきます。
そのため、このタイミングで部門ごとにマネジメント業務の委託が行われることもあります。
部門ごとのマネジメントは、ディレクターが全体管理をしづらくなることによるトラブルの防止という役割がありますが、1つの部門におけるトラブルが全体に影響をおよぼすことに変わりはないため、1日や1週間ごとのミーティングを実施してより密に情報を共有していく必要があります。

 

また、β版の開発段階でも法務作業が行われます。
ここで行われるのは、主に著作権の侵害や文化的問題点がないかの確認です。
どちらも訴訟に発展することもある重要な要素ですが、開発スタッフをはじめとした主観での確認作業で洗い出すのは難しいため、法務部門などを通した客観的な確認作業が必要となります。

 

タイトルによっては、β版が完成した段階で一般ユーザーに向けたβテストが行われます。
テストの目的はαテストとほぼ同じですが、βテストでインストール数やコンテンツ消費速度などのデータが目標に到達していない場合は、公開延期を含む方向転換を考慮する必要も出てきます。
その他、運営を行うタイトルでは、β版の作成段階で公開からある程度の期間に発表するコンテンツを作成します。

 

1-3.最終版の完成

ゲーム開発の最終段階で、この段階になると公開日も確定し、作業もデバッグ、バランス調整、最適化といった詰めの作業となります。
大規模な作業はβ版完成までに終了するため細かな作業がほとんどとなりますが、今までの作業とは違って明確な期限があり、不備があることは許されないため、時間外労働もやむなしとなるような非常に重要かつ膨大な作業となります。

 

また、最終版の開発段階になると、プロモーションの計画も始まります。
この業務の担当はプロデューサーやプロモーション部門(広報など)で、より広範囲に情報を発信するためのプレスリリースやイベントを計画します。
基本的には公開日にもっとも高い効果が得られるよう動くため、期限までに必ず開発を完了させなければならない理由の1つとなっています。

 

1-4.ゲームの公開とその後の運営作業

公開予定日に無事ゲームを公開できたとしても、作業に終わりはありません。
ゲームが公開された後も、ここまでの作業で発見できなかったバグや緊急のトラブルなど、さまざまな仕事をこなしていく必要があります。
また、マーケティングなどの観点から見た目標を下回っている場合や、運営を行うタイトルでは継続して開発が続けられます。

 

なお、大規模な追加開発を行わない場合は作業量がピークに比べて減少するため、運営を開発チームから専門の人員にスイッチさせていくケースが一般的です。

 

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2.ゲームに関わる仕事の種類

開発するゲームの規模が大きくなればなるほど、その分多くの人がその作品に関わります。
インディーズなどのゲームであれば全て一人で作り上げるようなこともありますが、ゲーム会社が商業用として制作するようなゲームは、基本的に複数の人が関わって制作されているものになります。
ゲーム制作の仕事には本当にたくさんの種類があります。将来ゲームをつくる仕事がしたい、ゲーム業界に転職したいと思っている方は、自分に向いていそうな職種はどれか一度チェックしてみることをおすすめします。

 

3.企画職

ゲーム企画職

 

3-1.ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーは、ゲームタイトルやプロジェクト全体のリーダーにあたる存在で、予算やスケジュールの管理を行なったり、プロモーションプランを企画したりすることが仕事になります。
ゲームがビッグタイトルになればなるほどプロジェクトに関わる人数も増えることになるため、責任感がひときわ求められる職種になります。

 

3-2.ゲームディレクター

ゲームディレクターは制作現場全体のリーダーにあたる人で、映画でいうところの映画監督にあたる存在になります。
ゲームの企画はもちろんですが、リリースまでの進行管理やメンバーのマネジメントまで幅広い分野を担当する仕事になり、バランス感覚やコミュニケーション能力も必要になります。

 

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3-3.ゲームプランナー

ゲームプランナーはゲームの企画や制作の進行管理を行う職種になり、ポジション的には先程のゲームディレクターのひとつ下に位置する存在になります。
プログラマーやデザイナーなど、様々な職種の人とコミュニケーションをとりながら制作を進めていく機会が多いため、調整力なども大切なスキルになります。
最近、オンラインゲームの現場では、開発プランナーと運営プランナーに分けている企業もあります。
開発プランナーは企画内容や仕様の作成などのゲームデザインや設計を行うことが仕事の中心で、いかにゲームを面白くするかに心を砕く職種となります。
運営プランナーは毎月定期的に開催されるイベントを企画したり、KPIとなるデータを分析して状況を改善する施策などを企画したりするプランナーとなり、ユーザービリティや売上げを追求していくことが仕事のメインになります。

 

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3-4.レベルデザイナー

「レベルデザイナー」とは、ゲームのキャラクターやアイテム、背景を考えるなどの基本設計をする『ゲームデザイナー』の仕事から枝分かれしており、レベルデザイナーの職務領域は主にステージ構成の開発が主な仕事です。
ゲームの中の各ステージの設計とエリア空間の演出の構想といったゲームの中の環境作りに特化した制作を手掛けており、アイテムと敵、ブロックなどの配置やキャラクターの立ち位置、エリアマップ等を組み込むことで、より没入感の高いゲームに仕上げていきます。

 

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3-5.スクリプター

スクリプターとは、スクリプト言語を使ってキャラクターに動きをつけたり映像を切り替えたり、ゲームの動作設定を行う仕事です。スクリプト言語の定義は曖昧ですが、一般的に可読性が高く比較的簡単に書きやすい言語の総称を指しており、Ruby、Pythonなどのプログラミング言語が該当します。
シナリオにあわせてキャラクターの動きや会話のテンポ、カメラワーク、表示されるテキストのスピードなどを設定や、キャラクターの技や動きに合わせたエフェクトを設定する事も業務範囲になっています。

 

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4.デザイン職

ゲームデザイン職

 

4-1.アートディレクター

アートディレクターはゲームのビジュアルを制作したり、デザイナーやイラストレーターの管理をしたりする仕事になります。
ゲームプランナーやディレクターのイメージを言葉からビジュアルに変換していくことが仕事で、デザイナーやイラストレーターに欲しいイメージを的確に伝えられるディレクション能力も大切なスキルになります。

 

4-2.2Dデザイナー

2Dデザイナーの仕事は、ゲームのキャラクターや背景素材などの2Dグラフィックスを制作することです。
また、2D素材を動かしてモーションを作ったり、攻撃などのエフェクトをつけたりするのも2Dデザイナーの大切な仕事です。
ほかにも、ゲーム画面をデザインしたり、ゲーム内外で使われるバナーをデザインしたりといった仕事もあります。

 

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4-3.3Dデザイナー

3Dデザイナーの仕事は、専用の3Dソフトを使ってゲームで使用する3Dグラフィックスを作成することです。
3Dで表示するキャラクターの制作や、モーション・エフェクトなどの動きも制作することになりますが、自分の制作するものがゲーム全体の中でどのように使われるのか意図を理解して制作する能力も大切になります。

 

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4-4.コンセプトアーティスト

コンセプトアーティストとは、ゲームや広告、映画等のビジュアルコンセプトを具体的に視覚化し、イラストなどを用いて架空の世界をデザインする仕事です。例えばゲーム企画の時点で、「中世ヨーロッパを舞台にしたRPG作品」等の作品コンセプトがあれば、より部署内でイメージがしやすい様にビジュアル化します。
世界観や作品コンセプトの時点から作成することもあるので、監督やディレクター、プランナーからの指示を受けてイメージを具体化する必要があります。作品の登場人物のイメージや性格、動き、服装、表情、背景、小道具、乗り物といった重要な根幹を作成し、ゲーム全体の世界観を統一させる重要な職種です。

 

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4-5.モーションデザイナー/アクター

ゲーム業界におけるモーションデザイナーとは、ゲームに登場するキャラクターの個性やアクションに応じて動きを加えるデザイナーです。またモーションアクターは、体にセンサーを付けて専用のスタジオで実際に動きながら、ゲーム内のキャラクターへの動きに適応させていく役者の事を指します。
一般的にモーションデザイナーの仕事の流れは、Maya、3dsMax等の3DCGツールを使う事で進めていきます。リギングの作成→アニメーションの作成→実装という流れで進んでいき、キャラクター設定と動きのギャップが発生しない様に調整する事で、作品全体を作り上げていきます。

 

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4-6.エフェクトデザイナー

エフェクトデザイナーとは、ゲーム内で演出として登場する爆破シーンや、攻撃時のダメージなどに発生する演出に特化したデザインを担当する仕事です。
キャラクターの火炎攻撃には炎の演出、回復スキル等を使った際はキラキラとした演出など、CGを用いる事でより臨場感の高い状況を描いていきます。他にもアイテムを獲得した時や、喜怒哀楽の感情を一瞬で判断できる様な仕様を作っていくため、ゲームをより盛り上げるために不可欠な職種です。
Mayaや3ds Maxなど3Dソフトを用いるパターン、Photoshop、Illustratorなどによる2Dソフトを用いるパターン等、作品ジャンルによって使用ツールは様々です。

 

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4-7.UI/UXデザイナー

UIとは「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略で、ユーザーと製品・サービスとの接点のことを指します。UIデザイナーの仕事は、ユーザーと製品・サービスとの接触がスムーズにいく様な使いやすいデザインを実現することです。
例えばゲーム内のセーブボタンやガチャの位置が分かりやすく、チュートリアルの時点でゲームの遊び方が一目でわかる様、配置や色合いなどを考えていきます。
またUXとは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略で、ユーザーが製品やサービスを使った際に得られる体験のことを指します。UXデザイナーの仕事は、このユーザーの体験に焦点をあて、見やすい、遊びやすいと思われるデザインを作る仕事です。

 

4-8.テクニカルアーティスト

テクニカルアーティストは、主にゲーム・CG業界でデザイナーとエンジニアなどの橋渡しを行うのが仕事です。デザイナーとエンジニア、両者の技術を理解し、業務が効率よく進むようツールの検証したり、メンバーがすぐに業務に取りかかれるよう、ツールの手順書を作成する場合もあります。多くの部署が携わるゲーム開発だからこそ、それぞれの意思疎通を円滑にするための幅広い知識が必要になっており、PhotoshopやIllustratorといったツールの習熟度、高いコミュニケーションスキルと進捗管理等、マネジメント領域の業務も担当します。

 

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4-9.DTPデザイナー

DTPとはDesktop Publishingの略で日本語では卓上出版と呼ばれます。DTPデザイナーは、DTPソフトを用いて雑誌や書籍、チラシ広告やポスターなど、紙媒体の印刷物を美しく、かつ読みやすいようにレイアウトや画像処理を行う事が仕事です。
実際のゲーム開発に大きくは携わりませんが、よりユーザーにゲームを遊んでもらうための広告クリエイティブの制作や、会社によってはゲームパッケージの制作に携わる場合もあります。
DTPソフトには、QuarkXPressやAdobe InDesign等が主なソフトとして挙げられ、社内だけでなく印刷会社との打合せ(データ形式等)を経て納品→製品化という流れになっています。

 

4-4.WEBデザイナー

WEBデザイナーの仕事は、ゲームのプロモーションページや公式サイトを作成することです。
ゲームのキャラクターや世界観をもとに、ゲームの魅力がしっかりと伝わるように、WEBならではの表現で応えていきます。
ゲーム業界の仕事だけに限らず、幅広い業界の仕事でスキルを発揮できる事もこの職種の特徴です。

 

4-5.グッズ・ポスターなどのグラフィックデザイナー

ゲームのキャラクターグッズやポスターなどのデザインを行うグラフィックデザイナーの仕事もあります。
WEBデザイナーの場合と同じく、ゲームのキャラクターや世界観を損なわないように、レギュレーションをしっかりと守りながら制作することが必要になります。

 

5.エンジニア職

ゲームエンジニア職

 

5-1.クライアントサイドエンジニア

クライアントサイドエンジニアは、スマホアプリなどのゲーム開発の場でよく使われる職種です。
IT系の方はフロントエンドエンジニアという名称のほうがイメージしやすいかもしれません。Unityなどのゲームエンジンを使用して、C言語やC++などの言語を使用して、ゲームの実際の操作や表示に関わる開発を行っています。
ゲームのインターフェースの実装や動きなどを演出することに特に興味がある人は、こちらの職種が向いているでしょう。
この後紹介するフロントサイドエンジニアも、広義で考えるとクライアントサイドエンジニアに含まれることもあります。

 

5-2.サーバーサイドエンジニア

PHPやRubyなど、サーバー側で動くプログラミング言語を使って開発を行うエンジニアです。
データの処理や検索を行う機能を開発したり、そのデータを収納するデータベースの設計を行ったりするのが仕事になり、ゲームとしてしっかりと機能するように、仕組みや機能を開発していきます。

 

5-3.フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、主にweb系の技術であるHTMLやCSS、そしてJavaScrtiptなどの言語を使って、ゲームの見た目や表示に関わる開発を行います。
広義では、クライアントサイドエンジニアに含まれることもあります。

 

5-4.インフラエンジニア

世界中から集まる莫大なアクセスを処理し、ユーザーがストレスなく快適にゲームをプレイできるようなインフラ環境を構築し、日々チューニングを行なっていくことが、インフラエンジニアの仕事になります。
オンラインゲームやコンシューマーゲームなど、どの分野のゲームであってもネットに接続して楽しむのが現在のかたちなので、やりがいも高くなります。

5-5.テクニカルディレクター

テクニカルディレクターとは、ゲーム開発案件で指揮を取る職種を指し、中でも技術的な側面をサポートする事が主な業務内容になります。特にゲームなどの複雑なシステムの場合は、デザインやプログラムなど様々な要素が入り組んで出来ています。
ゲームデザイナーから挙げられたデザインを形にするために技術的提案、仕様策定をしたり、決まった仕様を各プログラマーにタスクとして割り振り、進行管理したうえで技術的な課題を解決していく仕事です。プランニング/ディレクション/マネジメントといった様々な素養が必要になりますが、プロジェクトの成功を左右するための重要なポジションです。

 

6.上記以外のゲーム業界職種

ゲーム業界職種

 

6-1.カスタマーサポート

ユーザーの疑問や困っていることに回答するカスタマーサポートという仕事もあります。
ユーザーに一番近い場所からゲームに関わることができるため、ゲームに対してユーザーがどんなことを感じているのか、生の声を知ることができます。

 

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6-2.品質管理・QA・デバッグ

とにかくゲームが好き!ゲームは何時間やっても飽きない!という人は、品質管理やデバッグなどの仕事もおすすめします。
実際にリリースされる前の新しいゲームをチェックポイントに沿って実際に遊び、不具合などがないかチェックする仕事になります。
ただし、ただ漠然とプレイするのではなく、「このシステムで不具合が発生したから、類似するあのシステムでの挙動も確認する必要がある」といったロジカルな思考も必要になります。

 

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6-3.シナリオライター

RPGゲームや恋愛ゲームなどのシナリオ、そして登場するキャラクターの設定などを考えることが、シナリオライターの仕事です。
他のメディアとは違って、ゲームの場合、ストーリーはユーザーの行動や選択で変化していくことになるため、他の映画やドラマよりも考えるべき項目が増える傾向にあります。

 

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6-4.サウンドクリエイター

ゲームの世界観を音の面から演出するのが、サウンドクリエイターの仕事です。
ゲームをこよなく愛する人々の中にはゲームで使用されるBGMなどの音源も集める人も少なくないほか、人気ゲーム曲にもなればクラシックアレンジコンサートも開かれるようになるなど、音楽の影響力は計り知れません。
そのためBGMは数あるゲームの要素の中でも重要度の高いポイントといえます。

 

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6-5.ローカライザー など

海外の人に対してもゲームの内容が伝わるように翻訳を行う、ローカライザーという職種もあります。
原文の意味をしっかりと理解しながら、なおかつ海外でで受け入れられるような文に翻訳を行うことは、とても難しくやりがいも大きいはずです。ゲームが好きで、なおかつ外国語が得意な人は検討してみましょう。

 

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7.ゲーム制作を支える営業・バックオフィス職

ゲーム制作

 

7-1.営業

お店に自社新作のゲームタイトルを置いてもらえるように、実際に足を運んでアピールしたり、お店の人と関係をつくっていったりすることが営業の仕事です。
実際に足を運んで営業を行うだけではなく、雑誌などの宣伝企画を通してお店に営業を行うこともあります。ユーザーに向けて発売前のプロモーションを行いつつ、同時に流通担当者にもメディアを通して認知をしてもらい営業しやすい状況をつくっていくことが大切です。

 

7-2.財務・経理

財務や経理など、経営面からゲーム会社に貢献していくのも大切な役目です。
ゲームの制作現場や一つひとつのタイトルとの関わりは薄くなってしまいますが、好きなゲーム会社や思い入れの強いゲーム会社の経営に携われることになれば、感じるやりがいも大きくなるはずです。

 

7-3.法務・知財

ゲームやキャラクターを著作権や特許権などの面から保護し、ビジネスに貢献していく法務・知財という仕事もあります。
コンテンツに対する理解も必要になるため、開発と関わりながら仕事を進めていくことができますし、法律やビジネス、場合によっては英語など様々な領域の知識が必要になるので、やりがいも大きい仕事になります。

 

7-4.プロモーション・広報

ゲームの売り上げをアップさせるために宣伝の企画を行う、プロモーションや広報という仕事もあります。
ゲーム雑誌を使って宣伝するほか、最近はTwitterやYouTubeなどを利用して宣伝する形も増えてきています。
開発の仕事のように柔軟なアイディアや企画力が必要になる仕事といえます。

 

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7-5.人事・労務・採用

2つ目に紹介した財務・経理のように、開発やゲームタイトルからは少し遠くなりますが、自分の好きなゲーム会社で人事・労務・採用などの仕事を行うのもゲーム業界では歓迎されます。
採用などが直接できる立場になることができれば、将来大ヒットするゲームのクリエイターを自分の目で採用できる可能性もあります。

 

7-6.事務・秘書・アシスタント

裏方のサポートする仕事のほうが好きだという人は、事務・秘書・アシスタントとして働くのも一つです。
ここまで紹介してきた仕事は、どれもサポートなしには成立しないものばかり。
影でサポートを行う仕事は決して目立ちはしませんが、重要度の高い仕事のひとつといえます。

 

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7-7.情報システム

パソコンなどが好きな人で自作することができる人は、ゲーム会社で情報システムとして働くのも一つです。
会社のセキュリティ面での安全性を高めたり、ゲーム会社の社員が仕事をしやすい環境を整備したりすることは、ゲームを開発する上での土台を用意する大切な仕事になります。

 

8.ゲーム制作の仕事に携わるには

8-1.専門学校や大学で学ぶ

早期に自分の進路を決めるということから相応の覚悟が必要ですが、ゲーム業界へ進む上で一番堅実といえる方法です。
実践的なカリキュラムを学び制作会社やメーカーへの就職を目指します。
昨今では学校による手厚いサポートが行われているため、後述するアルバイトよりも確実かもしれません。
例として、バンタンゲームアカデミーでは就職支援プログラム“Hunter’z”や企業からのスカウトにつながる作品審査会といった取り組みを行っています。
また、学校法人専門学校HALには、さまざまな企業および団体と学生による共同開発・制作を可能にする独自のカリキュラム“ケーススタディ”や完全就職保証制度といった制度があります。

 

なお、GAME CREATORS内の“学校情報”コンテンツでは、ゲーム業界を目指すために必要な知識を学べる学校のデータを多数掲載しています。
学部、学科、コースの他、入試や学費などに関する情報も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

 

8-2.アルバイトとして働く

ゲーム制作の仕事に携わる上でもっとも簡単な方法です。
テスターやデバッガーのアルバイトとして働き、新卒・中途採用を目指すための経験を積んだり、人によっては正社員登用を目指したりすることになります。

 

この方法で働き、正社員などのアルバイト以上の形を目指そうという人は、自らそのための行動を起こす必要があるという点に注意が必要です。
会社の方針にもよりますが、アルバイトから正社員登用となった例があるからといって、必ず自分もそうなるわけではありませんし、会社側がそのための教育をしてくれるとも限りません。
経験を積むためと考えた場合でも、業務内容によってはあまりいい経験にならないことはありますし、そうでなくても“よい経験”となるものを自分で探していく必要があります。

 

8-3.スキル(=知識)の重要性

ゲームにはさまざまな技術が使われており、その技術も日進月歩していることから、ゲーム業界で働いていくにはスキル、つまるところ知識が重要となります。
例えば、ゲームエンジンの1つである“Unreal Engine”を例にしてみると、1998年に生まれ、2001年1月に“Unreal Engine 2”、2004年3月に“Unreal Engine 3”、2012年5月に“Unreal Engine 4”が誕生しました。
また、多数のアップデートが行われている他、新型となる“Unreal Engine 5”も2019年5月13日に発表されており、時代とともにさまざまな機能が追加され、性能も向上しています。

 

タッチパネルやVRといった技術は、プランナーやディレクターをはじめとした企画段階にかかわるポジションもしっかりと把握しておくべきですし、イラストや音楽にかかわるデザイナーもそれぞれの作成ツールなどに新しいものが発表されれば、その性能について理解しておく必要はあるでしょう。

 

9.ゲームクリエイターの年収

一口にゲームクリエイターといっても、ゲームデザイナー、キャラクターデザイナー、CGデザイナーなどのデザイナー職、企画、プロデューサー、ディレクターなどの企画および統括にかかわる職、シナリオライターやサウンドクリエイターなどさまざまな職種が含まれるため、ポジションごとに給料が異なってきます。

 

本記事では、“ゲーム会社の給料は?役職別の年収について説明!”にて掲載している内容をもとに、ゲームクリエイターの平均年収について調べていきます。
各職種の年収の範囲や平均年収は以下の通りとなります。

 

職種 年収の範囲 平均年収
ゲームプランナー 216~1,470万円 491万円
ゲームディレクター 250~1,100万円 553万円程度
ゲームプロデューサー 230~1,200万円 666万円
アートディレクター 230~1,200万円 580万円
2Dデザイナー 230~1,200万円 516万円
3Dデザイナー 230~1,200万円 519万円
エンジニア 240~1,500万円 581万円
カスタマーサポート 225~720万円 436万円
品質管理、QA、デバッグ 225~720万円 436万円
シナリオライター 216~1,470万円 491万円
サウンドクリエイター 230~1,200万円 516万円前後
ローカライザー 216~1,470万円 491万円
営業、プロモーション、広報 280~1,300万円 525万円
全体の平均年収 約490万円

 

全体の平均年収は約490万円で、国税庁が発表した2019年の“民間給与実態調査”(2019年12月31日時点の民間企業に勤務する給与所得者が対象)における民間企業に勤務した人の平均年間給与・436万円を上回っています。
平均年収を職種ごとに見ていくと、カスタマーサポートと品質管理、QA、デバッグは他の職種に比べて低く、平均年間給与とほぼ同数値となっている点に注意が必要です。

 

一番平均年収が高い職業はゲームプロデューサーで、666万円と頭一つ抜けた金額となっています。
この結果に関しては、予算やスケジュールの管理を行う必要がある他、さまざまな判断も行いその責任を負う立場であり、規模が大きくなるほど負担も増えていくという立場による部分もあるでしょう。
ゲームプロデューサー以外では、ゲームディレクター、アートディレクター、エンジニアの平均年収が他と比べて高くなっています。
ゲームディレクター、アートディレクターに関してはゲームプロデューサーと似たような理由で、エンジニアはゲーム以外の分野でも活躍する職業であり、本記事で紹介する職業の中ではもっとも活躍範囲が広いということを考慮しておくべきでしょう。

 

年収の範囲についてみていると、こちらでもカスタマーサポートと品質管理、QA、デバッグが他の職種に比べて低くなっていることがわかります。
また、最大値が1,200万円と1,500万円付近に分かれているのも興味深い点です。
意外にも平均年収が高かったゲームプロデューサー、ゲームディレクター、アートディレクターの最大値は1,200万円で、ゲームプランナー、エンジニア、シナリオライター、ローカライザーが1,500万円付近に位置したという点は注目しておきたいポイントです。
エンジニア、シナリオライター、ローカライザーに関しては技術、知識、センスが年収の最大値に直結しているものと思われます。

 

10.ゲーム制作にかかわる仕事のやりがい

ゲーム制作にかかわる仕事をする上でのやりがいは、“世界(ユーザー)に働きかける”、“チームで何かを成し遂げる”の2つが大きいといえるでしょう。

 

世界(ユーザー)に働きかけるというやりがいを感じる部分は、ゲームを制作して世に出すまでの一連の流れと、ユーザーの反応に応えていく部分です。
SNSが発達した今日においては、1つのゲームを世に出す、またはそのアップデートを行うことで驚くほど大きな反応が表れます。
とあるゲームがきっかけでゲームクリエイターを目指すという、1人の人間の生き方を決めてしまうような話もあるわけですから、意外な場所で世界に働きかけられると実感できるかもしれません。

 

チームで何かを成し遂げるという点については、どのポジションで働いていても体感することができるでしょう。
今やゲーム制作を個人で行える時代となっていますが、会社でゲームを作るということになれば、規模の違いこそあれ、ほとんどの場合において1つのチームでゲームを作ることになり、その中でチーム内はもちろんのこと、異なるチーム同士での連携も生まれます。
チームで1つの目標に向かうことや仲間同士の助け合いにやりがいを感じる人であれば、このようなチームワークを行ってゲームを制作するという仕事はぴったりといえるでしょう。